保育者がチェックできる子どもからのサインとは?児童虐待の知識をつけよう

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近年ニュースなどでも取り上げられることが多い「児童虐待」。保育者は、虐待の早期発見、通告も大切な仕事として担っています。しかし、「実際何が虐待にあたるのか?」「これは通告するべきなのか?」と悩んでしまうのも現実です。まずは、児童虐待についての知識や対応方法などをしっかり身につけておく必要がありますよね。今回は、児童虐待の種類や子どもたちが出すサインなどをご紹介します。

児童虐待とは?

厚生労働省は、児童虐待の定義を以下のようにあげています。

身体的虐待

殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などにより一室に拘束する など

性的虐待

子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする など

ネグレクト

家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など

心理的虐待

言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティック・バイオレンス:DV) など

出典:児童虐待の定義と現状/厚生労働省

件数は増えている

全国の児童相談所が対応した児童虐待件数は年々増えており、厚生労働省が発表した『平成29年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数<速報値>』によると、平成29年度中は133,778件と過去最多の数字になっています。しかし、これはあくまで児童相談所が対応したケースのみ。中には発見に至らないケースも多くあると考えられています。

中でも最も多かった虐待事例は、心理的虐待で72,197件となっています。目には見えづらいと思われがちですが、家庭内でのDVから、児童虐待が浮き彫りになるケースが増えていることが増加の要因としてあります。

また、虐待を受けた子どもの年齢は、就学前の子どもが43.5パーセントと高くなっています。保育園や幼稚園に通う年齢の子どもたちに多いことからも、保育者の気づきは重要なことを実感しますね。

出典:平成29年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数<速報値>/厚生労働省

虐待かも?のサインとは

「もしかすると、虐待?」というサインには、どのようなものがあるのでしょうか。子どもたちから発信されるサインを知っておけば、早期発見につながるかもしれません。園で気づくことができるポイントを確認しておきましょう。

ケガが多い

  • 背中やお腹、足など目立たない場所にケガをする
  • やけどしたような痕がある
  • ケガが増えた
  • 常にケガをしている など
ケガが絶えない場合や、服を脱がないと見えないような場所にばかりケガをしているときは、身体的虐待のサインかもしれません。普段から、着替えやおむつ替えなどの際には子どもたちの身体に不自然な個所がないか確認しておくと、なにか変化が起きたときに気づきやすいですね。

身なりや態度の違和感

  • 手を伸ばすと体をこわばらせる
  • とっさに体を守ろうとする
  • 衣類の汚れやにおいが目立つ
  • 食べ物への執着
  • 家へ帰りたがらない
  • 友達に暴力をふるう など
大人が触れようとしたときにとっさに身を守ったり、触れられることを嫌がる場合も虐待を受けている可能性があります。また、服が洗濯されていなかったり給食の残り、床に落ちたご飯などにも執着する場合は、ネグレクトが疑われる可能性も。違和感のある行動がないか、普段から子どもたちの様子には気を配りたいですね。

発達の遅れ

  • 体重が明らかに軽い
  • 言葉が遅い など
親からの無視など、心理的虐待を受けていることで言葉が遅れることもあります。もちろん発達には個人差がありますが、気になる場合は迷わず早めに専門機関に相談してみましょう。

気になったらすぐに相談を

児童相談所などへの相談は、勇気のいる行動で実際にするのは難しいと感じるかもしれません。しかし、保育士、幼稚園教諭の皆さんの行動が子どもたちを救う大きな一歩となります。気になった場合は、迷わずすぐに相談をしてみましょう。
出典:児童相談所全国共通ダイヤルについて/厚生労働省
まゆか

この記事を書いた人

まゆか

「ほいくis/ほいくいず」専任ライター。とにかくよくしゃべる元保育士。絵本とジャニーズが生きがいです。
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