ひらがなは何歳で読み書きできる?
「ひらがなの練習は何歳で始めればいいの?」「読み書きは4歳、5歳でどのくらいできるの?」など、ひらがなの習得に関する疑問や悩みは、特に年少以上のクラスを担任したことがある保育士さんや幼稚園教諭の方なら一度は感じたことがあるのではないでしょうか。文部科学省の資料『幼児教育、幼少接続に関する現状について』によると、年少・年中・年長児の読み書きに関する割合は以下の通りです。
【かな文字を読める】

【自分の名前をひらがなで書ける】

【自分の名前を読める】

結果を見ると、読む・書くの違いや年齢、男女でもそれぞれ差があり、ひらがなの読み書きができるようになるスピードには個人差があることが分かります。焦って無理に進めず、個々のペースに合わせて練習をすると良いですね。
参考:幼児教育、幼少接続に関する現状について「文字・数・思考の育ち」/文部科学省
(年少児:男子695人・女子669人、年中児:男子594人・女子627人、年長児:男子543人・女子580人)
文字の読み書き練習のポイントは?

まずは「読み」の練習をする
まずは、書くことにより先に読みの練習をしてみましょう。絵本を読んでいると、自然に文字を読む機会ができるので、書くよりも比較的なじみがあり、簡単です。絵本を読んだり、ひらがな表を見ながら読み方を教えたりしてみましょう。指の運動を取り入れる
読みができてきたら、書く練習の前に指先の運動を取り入れるのもおすすめ。書くためには、まず筆圧が出せるように指を鍛えて鉛筆を持たなくてはいけません。そのためには、「運筆力」を高めていく必要があります。運筆練習のための知育玩具もあるので、そういったものを取り入れて、楽しみながら練習してみましょう。 また指先の運動として、ボタン留めや紐通しもおすすめです。書くときはまず自分の名前を練習してみる
先ほどの文部科学省の資料を見ると、「自分の名前を読める」子どもの割合は比較的どの年齢でも高いことが分かります。自分の名前は持ち物、ロッカー、連絡帳など、身近なところで目にすることも多く、読めるようになるのが早い傾向があります。そのため、書く練習でも自分の名前を初めに書いてみると良いかもしれません。おすすめの文字遊び

ひらがな積み木
おもちゃの定番である積み木にひらがなが書かれた「ひらがな積み木」は、遊びながら自然にひらがなを目にする機会が増えるのでおすすめ。イラストと一緒にひらがなが書かれたものもあり、身近なものと結びつけて覚えるのに最適ですね。砂文字板
モンテッソーリ教育の教具としても使用されている「砂文字板」。ひらがなの上がザラザラとしていて、なぞったときの感触でひらがなの書き方を学ぶ玩具です。ひらがなカードやグリッターペンを使って手作りもできますよ。▼詳しくはこちら
手紙
遊びとは少し違いますが、手紙のやり取りをするのも文字を覚えるのにはおすすめの方法です。年少、年中くらいになると、「お友だちとお手紙交換したい!」という動機から文字を覚え始める子もいます。自分からやりたいと思ったことに対しては覚えも速いですよ。「ひらがな」を学ぶのにおすすめの絵本3選
イラストと合わせて楽しめる、ひらがなを学ぶのにおすすめの絵本をご紹介します。あいうえおえほん
作:とだこうしろう/とだひろし絵:とだこうしろう/とだひろし
出版社:戸田デザイン研究室
対象年齢:3歳くらい~

>>本の紹介はこちら
ひらがなを覚える第一歩におすすめ。シンプルなイラストと大きく書かれたひらがなで、子どもたちにも読みやすい絵本です。ひらがなの書き順も載っているので、小学校に行ってからも役立ちそうです。「どのひらがな絵本にしよう?」と悩んでいる方は、まずはこちらの絵本をおすすめします。
あいうえおべんとう
作:山岡ひかる出版社:くもん出版
対象年齢:幼児~

>>本の紹介はこちら
タイトルの通り、「あいうえお」を使ってたくさんの食べ物を紹介! おいしそうな食べ物のイラストには、子どもたちも大喜び間違いなしです。アスパラガスの「あ」、いちごの「い」など、食べ物と結び付けて覚えるのは分かりやすいですよね。絵本としても楽しみたい方はぜひチェックしてみてくださいね。
おひめさまのあいうえお
作:よねこめ出版社:世界文化社
対象年齢:2歳~

>>本の紹介はこちら
右ページでストーリーを、左ページでひらがなを紹介する可愛い絵本が世界文化社から新発売! 可愛いイラストが目を惹くだけでなく、ひらがなの書き順も紹介されているので、絵本としての楽しみはもちろん学びにもなります。
遊びの中で読み書きを練習しよう
ひらがなの読み書きは、子どもたちが興味を持って楽しめる遊びの中で進めていくのがおすすめです。おもちゃや絵本などを取り入れながら、練習に取り組んでみてくださいね。▼ほかおすすめの記事はこちら