3月3日はひな祭り。保育園でも行事を楽しむための企画を立てているのではないでしょうか。今回はひな祭りの由来や子どもたちへの伝え方、難易度や対象年齢別の製作アイデアを紹介します。
ひな祭り(ひなまつり)の由来
ひな祭りは、ひな人形や桃の花を飾る女の子のお祝いです。では、どのような由来があるのでしょうか。ひなまつりとは
ひな祭りの由来は平安時代までさかのぼります。現在は3日3日に女の子の健康を祝う「桃の節句」として定着しているひな祭りの文化。もともと、平安時代に人形に災いをうつして厄払いをする「上巳節(じょうしせつ)」という文化がありました。また、平安時代には「ひいな」と呼ばれる人形遊びが流行しており、2つが合わさって「流しびな」が生まれます。
流しびなが徐々に部屋に飾る人形に変化し、女の子の健康を祝うひな祭りになったといわれています。
子どもたちへの伝え方
3日3日がひな祭りだということや、ひな人形や桃の花を飾ることを伝えてみましょう。本来、女の子の健康を祝う日ですが、男の子にもひな祭りを親しんでもらえるといいですね。
絵本やパネルシアターでひな祭りの文化を伝える、ちらしずしを作ったり食べたりして食育と結びつけるなど、さまざまな方法が考えられますね。
ひな人形の製作アイデア
ここではひな人形の製作アイデアを紹介します。対象年齢や難易度も記載していますのでぜひ製作の参考にしてくださいね。フラワーペーパーと紙コップのおひなさま
●用意するもの
- 紙コップ
- フラワーペーパー
- 画用紙
- ハサミ
- クレヨン
紙コップを半分ほどの大きさに切り、底の部分を活用してクレヨンで顔を描き入れます。切っていない紙コップを用意し、色の違うフラワーペーパーを何枚か重ねて着物に見立てます。うえから顔の部分をのせて押し込めば完成です。
【難易度】★★
【対象年齢】2歳/3歳/4歳/5歳
ハサミの工程を保育士がおこなったり、顔の表現をシール貼りや画用紙のパーツ貼りにしたりと工夫すれば2歳から取り組める製作アイデアです。フラワーペーパーの色を変えるといろんな表現ができますよ。
コーヒーフィルターのにじみ絵おひなさま
●用意するもの
- コーヒーフィルター
- 画用紙
- 折り紙
- のり
- カラーペン
- 霧吹き、もしくはプラスチックケース
画用紙のパーツでおひなさまの顔を作ります。次にコーヒーフィルターにカラーペンで模様をつけ、霧吹きやプラスチックケースに張った水でにじませましょう。乾いたら折りたたみ、顔のパーツをつけます。
【難易度】★★★
【対象年齢】2歳/3歳 /4歳/5歳
絵の具を使わないにじみ絵製作のアイデアです。取り組みやすく、失敗も少ないのが嬉しいポイントですね。子どもたちの様子に合わせて作業内容を調整できますよ。
折り紙で作るかわいいおひなさま
●用意するもの
- 柄つき折り紙
柄つき折り紙は最初に2回は全体の3分の1の位置で折り、最後に下の部分を裏に折りましょう。顔を描いたら完成です。
【難易度】★★
【対象年齢】3歳 /4歳/5歳
折り紙を製作に取り入れ始める時期にちょうどよい難易度のアイデアです。全体の3分の1を折る作業は、子どもには想像しづらいかもしれません。子どもたちの表現も大切にしながら進めましょう。
紙コップで作るゆらゆらおひなさま
●用意するもの
- 画用紙
- 折り紙
- 紙コップ
- モール
- カラーペン
紙コップ2個を用意し、片方は飲み口の部分を3分の1ほどカット。おひなさまの顔を描き入れます。もう片方の紙コップに、ペンに巻きつけてクセをつけたモールを貼りつけます。着物らしい装飾をして、顔を描いた紙コップをのせたら完成です。
【難易度】★★★
【対象年齢】3歳/4歳/5歳
シンプルな仕掛けで作れる揺れるおひなさまの製作アイデアです。年齢によって顔の表現が違ったものになるので、お友達の作品と並べて飾ると楽しいですよ。顔をペンで描き入れるのではなく、画用紙で作ったパーツを貼りつける方法もあります。
紙皿で作る桃の花リースのおひなさま
●用意するもの
- 紙皿
- 折り紙
- 画用紙
- スズランテープ
- 画用紙
- リボン
あらかじめ真ん中を切り取っておいた紙皿に、ピンク色のスズランテープを巻きつけます。画用紙にたまご型を描いておき、折り紙を貼って小ぶりなひな人形を作り、リースの真ん中に吊るします。折り紙で作った桃の花でリースを彩りましょう。
【難易度】★★★★
【対象年齢】4歳/5歳
ゆらゆら揺れるひな人形がかわいい製作アイデアです。カッターやホチキスを使う作業は保育士がおこないましょう。スズランテープは透明OPPテープを使って留めるのがおすすめです。ひな人形や桃の花を切り取る作業はハサミの練習にもなりますよ。
ペーパー芯で作る立体おひなさま
●用意するもの
- ペーパー芯
- 和紙
- 画用紙
- 折り紙
- カラーペン
ペーパー芯に和紙を貼りつけます。あらかじめ和紙を染めておくか、代用品として柄のある折り紙を用意しておきましょう。画用紙と折り紙を切って、着物の帯やおひなさまの顔、装飾品を作り、ペーパー芯に貼りつけたら完成です。
【難易度】★★★★
【対象年齢】4歳/5歳
並べて飾れるペーパー芯を利用したおひなさまのアイデアです。あらかじめパーツの形を鉛筆で下書きしておくとよいでしょう。屏風を作ったり敷物を用意したりと飾り方も工夫できるのも、おすすめポイントです。
画用紙の編み込みでつくるハートのおひなさまカバン
●用意するもの
- 画用紙
- 柄つき折り紙
- ハサミ
- のり
- カラーペン
- クレヨン
- 花型の穴あけパンチ
画用紙や折り紙を切ってパーツを作ります。水色とピンクの画用紙のパーツを交互に編みこみましょう。おひなさまとお内裏さまの顔や着物の柄を貼り、持ち手をつけたら完成です。
【難易度】★★★★★
【対象年齢】5歳
仕上がりがかわいいおひなさまのカバンアイデアです。編みこみの作業は時間がかかるため、鞄を編み込む日と装飾する日の2日に製作の日程をわけるとよいかもしれませんね。おひなさまの顔の表現は、子どもたちの個性を活かしてあげましょう。
紙皿・紙コップを使ったおひなさま
ほいくisでは、紙皿、紙コップをつかったおひなさまの作り方を動画でご紹介しています。こちらも参考にしてみてくださいね。
かわいいおひなさまを作ってひな祭りをお祝いしよう
伝統行事であるひな祭りに子どもたちが親しんでくれると嬉しいですよね。ひな祭りの由来を伝えたり製作を楽しんだりして、みんなでひな祭りをお祝いしましょう。【関連記事】