名前を覚える遊び
あたらしい担任の先生、新しいお友だち、毎日がドキドキですが、名前を呼んでもらうことでより距離が縮まることも。とはいえ、堅苦しい自己紹介よりは遊びの中でたのしくお友達の名前を覚えるきっかけを作れたらいいですよね。今回は、お名前を憶えやすくなる普段の遊びにプラスアルファできる遊びや歌をご紹介します。
難易度
★★☆☆☆対象年齢
対象年齢:1歳/2歳/3歳/4歳/5歳用意する物・道具
・ 特になし遊びのねらい
保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。- ・園生活が安心して過ごせるよう、みんなと一緒に遊ぶ楽しさを感じる
- ・子どもたちが自分の名前、友だちの名前を認識し言える
期待される姿
- 友だちの名前や色々な名前を楽しく覚えたり、友だちと関わりながら予想したりすることができる
保育士の配慮と援助
自分の名前を言える子、友だちの名前も言いたい子、また、恥ずかしくて言えない子など… いろいろな子どもの姿が見られるので、一人ひとりの様子に合わせながら、保育者は声をかけ、一緒に楽しむことが大切です。「どこでしょう」の歌 でお名前呼び
遊び方
- 先生がピアノの伴奏に合わせて、子どもたちの名前「〇〇ちゃん、どこでしょう?」を呼びます。
- 呼ばれた子供は、「はーい!ここです、ここです、ここにいます」と返事をします。
ポイント
保育者がお手本を見せて、「はーい!」のところをしっかりと答えられるようにしましょう。子どもたちがここですというときには、ピアノの伴奏はなくても構いません。しっかりアイコンタクトを取り、お返事できたという達成感を味わえるといいですね。
あなたのお名前は? の歌でお名前呼び
遊び方
- 先生がピアノの伴奏に合わせて「あなたのお名前は?」と3回繰り返します。
- 順番が回ってきた子どもは「私の名前は○○です」と返事をします。
- 返事が返ってきたら、「あら素敵なお名前ね」と歌います。
ポイント
まずは、保育者がお手本を見せます。絵本の主人公のペープサートを使ってみてもいいですね。お名前ボールパス
対象年齢
対象年齢:5歳児用意する物・道具
- やわらかいボール(ぬいぐるみ)
遊び方
1.最初にボールをもつ人は、渡す相手を見つけたら「(相手の名前)さん、私は□□です。」といってボールを渡します。 2.ボールをもらった人は、「(相手の名前)さんありがとう、私の名前は○○です」といいます。3.1、2 のやりとりを続けます。
ポイント
年齢に応じてボールの数を増やしたり、パスするスピードを上げて遊ぶことが出来ます。爆弾(ばくだん)ゲームで自己紹介
対象年齢
対象年齢:5歳用意する物・道具
- 椅子(人数分)
- 風船(ボール、ぬいぐるみなどでもよい)
- 音楽を流す機器(CDプレーヤー、ノートパソコンなど)
遊び方
- 椅子を円に並べて、内側を向いて座ります。
- 音楽に合わせて、爆弾に見立てた風船を隣の子に渡していきます。
- 音楽が止まったときに、風船を持っていた子が自己紹介をします。
ポイント
遊びの中に自己紹介を組み込むときは、自己紹介することが罰ゲームのようになってしまうとせっかく名前を覚えるチャンスが楽しくなくなってしまいます。次は自分が発表したいと思うような流れに持っていけるといいですね。もうじゅうがり(猛獣狩り)で自己紹介
対象年齢
対象年齢:4歳児/5歳児用意する物・道具
・なし遊び方
- もうじゅうがりにいこうよ の遊びをします
- ペアやグループが作れなかった子が自己紹介をします
ポイント
詳しい遊び方はこちらフルーツバスケットで自己紹介
対象年齢
対象年齢:3歳/4歳/5歳用意する物・道具
- フルーツのイラストが描いてあるメダル
遊び方
- フルーツバスケット の遊びをします(なんでもバスケットでもOK)
- 椅子に座れなかった子が自己紹介をします
ポイント
フルーツバスケットのイラストはここからダウンロードできます。>>果物・野菜の切り口クイズに使えるペープサート【PDFファイル】
遊ぶ時の注意点
事故対策を行う
動きを伴う遊びには必ず保育者がつき、子ども同士がぶつかったり引っかかったりしないようによく見ておきましょう。恥ずかしがっても強要しない
みんなの前で発表するのが苦手だったり、恥ずかしくなってしまう子もいます。無理してお名前を言わせるのではなく、先生がその子の気持ちを理解し言葉にして理解していることを伝えましょう。代わりにお名前を言う、準備ができるまで待つなどの対応ができるといいですね。お名前遊びを通じて名前を早く覚えて仲良くなろう
入園、進学で新しいクラスになり、そわそわした気持ちになりがちですが、お隣で遊ぶお友だちの名前を覚えることでより子ども同士の距離が縮まることもあるかもしれません。保護者の方も「今日は○○ちゃんと遊んだよ」というお子さんの一言にほっと安堵することでしょう。遊びを通じて名前を早く覚えられるような工夫を取り入れられるといいですね。
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