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『日案』を理解すれば保育が楽しく!目的と躓きポイントを知る【日案先生コラム】

「DAILY」と書かれたブロック
インスタグラムで日案のノウハウと、保育の楽しさ、奥深さを発信している「日案先生」の連載がスタート! 指導案の中でも特に躓きやすい日案に課題感をお持ちの方は必見。記念すべき第1回は、基礎知識編です。

日案の基礎知識を解説

皆さん、こんにちは。インスタグラムで、保育に関するさまざまな情報発信をしている「日案先生」と申します。この度、日案をテーマに連載をさせていただくことになりましたので、よろしくお願いします。今回は、導入編として、基礎知識について解説をしていきたいと思います。

日案とは

カレンダーと時計
日案は、年間計画や月案、週案をもとにねらいを設定し、一日の計画をする指導案です。日々の保育や活動を深く掘り下げて考え、その日のねらいに沿ったタイムスケジュールはもちろん、保育者の援助や配慮、環境構成などを予測し計画をしていくものです。

日案で具体的に予測し準備をしておいた保育は、丁寧なかかわりを可能にします。子どもたちとのかかわりも、行き当たりばったりでなくなります。

ここで一つ気を付けたいのは、日案の作成をしたと言っても、全てが計画通りに進む訳ではありません。その日の出席状況や子どもたちの体調、天候などによっても環境は変化しますので、臨機応変に対応できるようにしておくことも大切です。

指導案の中での日案の役割

「ROLE」と書かれたブロック
続いて、日案にはどのような役割があるのか見てみましょう。

例えば、日案を作成する過程を通して子どもの生活(活動)に合わせた保育者のかかわりや働きかけ、環境構成はもちろんのこと、それらに必要な事前準備や事後の片付け、保育者の配置などさまざまな観点から保育を「予測する」ことが可能になります。そしてこのような細かな計画が、実はクラスの運営において非常に重要となります。

また活動や行事においては、打ち合わせや会議の時に日案を使用し、複数担任やクラス補助、全職員の間で共通の理解を深めて保育を行うこともあります。

なぜ日案作成は躓きやすいのか

困った顔をしている保育士
個人的には、指導案の中でも特に日案の作成が躓きやすいと感じています。その理由として、「保育の流れや子どもたちの様子、取り組みのイメージがつかみにくい」という点が挙げられます。

日案は一日の活動を予測して作成します。しかし作成する活動内容における保育者の経験が不足している場合、それらのイメージをつかみにくく感じることがあります。何をどのような順序で計画すればいいのか? どのような子どもたちの動きや反応があるのか? などが分からずに悩んでしまうのです。

もう一つの理由として、「具体的な保育者の援助や配慮が分からない」という点も挙げられます。子どもたちが主体的に取り組める言葉掛けやかかわり方、興味や意欲を引き出せる環境作りや個別援助の方法などをいくら考えようとしても、なかなか具体的なイメージが湧かずに分からないというケースが多いのです。

しかし、もしそれらの予測を上手く文章化できたとしたらどうでしょうか? 子どもの活動が具体的にイメージできれば、それに付随する保育者の援助や環境構成までもが順序立てて考えられるようになるのです。

“日案先生”として発信する理由

パズル遊びをしている園児と見守る保育士
私が情報を発信する理由は、保育の仕事でしか味わえない喜びや楽しさをできるだけたくさんの先生方と共有したいからです。これからの未来を担うのは子どもたちだけではありません。先生方や、保育学生の皆さんも同じです。

保育の奥深い学びを、多様な考え方や感じ方で共有する。それができれば、明日からの保育がより楽しみになるのではないでしょうか?

本来は保育者と子どもたちとのかかわりを豊かにするはずの日案作成が、悩みや負担になることは避けるべきです。私が、日案作成に必要なポイントや保育者の援助、環境構成などを具体的に考えるための情報をインスタグラムの投稿やストーリーズにまとめているのは、そのためです。

保育に正解がないように、日案にも正解はありません。答えがないからこそ、たくさん考えて実践し、成功や失敗を繰り返しながら保育者として成長していきます。

保育の見方や捉え方によっては、同じことでも180度違って見えることもあります。だからこそ私は、日案を通して保育の見方を広げることで、保育現場の良き味方でありたいと思っています。

学び合いの場としての日案

笑いながら顔を見合わせている保育士たち
日案の魅力は、作成するだけではなく、添削をする側、日案を共有する側にとっても保育の学びや気付きがたくさんあることです。保育は一人で行うものではなく、園全体で、全職員一つのチームで行うものです。だからこそ日案を介して共有し、互いの考えや視点を話し合いながら学び合うことが重要なのです。

日々の丁寧な保育のために、日案を学び合いの場として一緒に考えてみませんか?

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日案先生(にちあんせんせい)

この記事を書いた人

日案先生(にちあんせんせい)

現役保育士として“現場に寄り添う日案の作成方法”をInstagramにて発信。参考書には載っていない独自の視点から、保育指導案の作成や実習日誌の添削ポイントを解説。保育のさまざまな見方・保育者の強い味方、2つのミカタから全国の保育者を全力応援!

<Instagram>
https://www.instagram.com/hoiku_nichian.sensei/

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