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【7月・0歳児】月案文例と書き方/ねらい・環境構成など<2022年度版フォーマットあり>

0歳児クラス・7月の指導案タイトル画像
指導計画・指導案の作成は、日々の保育をきちんと進めていくためにとても大切です。しかしそれなりに手間がかかるもの。そこで、さまざまな例を見ながら、自分なりの計画が作れる参考文例と、すぐに使える最新のフォーマットをご用意しました。ポイントは子ども主体になっているか。今回は、0歳児クラス・7月の月案です。

今月のポイント

いよいよ7月、夏本番に近付いてきましたね。水遊びや虫捕りなど、夏ならではの遊びを楽しめる季節です。0歳児クラスでは、沐浴をして水に触れる機会を作ってみましょう。無理のない範囲で、水の感触や気持ちよさを感じられるといいですね。また一気に気温が上がり、体調を崩したり汗によるかぶれが出たりしやすくなります。検温はもちろん、目視でのこまめなチェックも忘れずに行いましょう。

ねらい

  • 安定した生活リズムで健康に過ごす。
  • 夏の暑さに負けず、心地よく過ごす。
  • 室内で体を活発に動かす。
  • 沐浴で水に触れることを楽しむ。
  • 自分の意思を保育者に伝えようとする。
  • 保育者と関わりを深め、信頼関係を築く。
  • 自然の生き物や植物に興味を示す。
  • 身近で興味のある物を見つけて、積極的に関わろうとする。

内容

  • 個々の食事や排せつのペースに合わせて、特定の保育者に対応をしてもらい生理的欲求を満たす。(健やか)
  • 保育者に汗を拭きとってもらったり着替えをしてもらったりすることで、気持ちよさを感じながら快適に過ごす。(健やか)
  • ずりばいやハイハイ、つかまり立ちで保育室内を探索し、自分の手や足を使って適度に体を動かす。(健やか)
  • たらいを使って沐浴をして、水の感触を知ったり夏ならではの遊びを楽しむ。(健やか・モノ)
  • 身振りや一語文を使い、自分が欲しいものややりたいことを保育者に示す。(ヒト)
  • 簡単な言葉のやり取りや、保育者による応答的な触れ合いを通して信頼関係を築き、安心して生活をする。(ヒト)
  • 散歩で見つけた夏の生き物や花に興味を示し、じっと見つめたり手を伸ばして触れたりしようとする。(モノ)
  • 興味のあるものを手でつかんだり振ったりして、感触や音、色などを確かめる。(モノ)
※「内容」については、例文の最後に保育所保育指針にある乳児保育の3つの視点のどれに対応しているか表示をしています。
  • 健やか(健やかに伸び伸びと育つ)
  • ヒト(身近な人と気持ちが通じ合う)
  • モノ(身近なものと関わり感性が育つ)

環境構成

  • 保育者は子どもの体調や発達段階の変化を見極め、個々やそのときの状況に合わせた対応をする。
  • 汗をかいたらすぐに拭きとったり着替えたりできるよう、ガーゼタオルと着替えのストックを常に用意しておく。
  • のびのびと探索できるよう、コードやコンセント口、誤飲に繋がるものがないか日々確認する。
  • ゆったりと水遊びができるよう、個々にたらいを用意する。
  • 保育者が代弁したり質問をしたりしながら子どもの気持ちに向き合い、安心して表現できる環境を作る。
  • 子どもの発する言葉を繰り返したり、スキンシップを取ったりしながらコミュニケーションを増やす。
  • 散歩に行くときは、レジャーシートや帽子、タオル、お茶などを用意し、熱中症に気をつけながらゆっくりと自然に触れ合う時間を確保する。
  • 子どもの手で掴みやすく音や色、形などが楽しめる手作り玩具を用意する。

予測される子どもの姿

  • 発達の中で排せつの回数や食事の内容が変化する。
  • 気温が上がり、汗かぶれやおむつかぶれなど肌のトラブルが増える。
  • 水に濡れることを嫌がる子や怖がる子がいる一方で、慣れてくるとその感触を楽しみながら遊ぶ姿が見られる。
  • 体の筋力がつき、活動範囲が増える。
  • 一語文と指さしで自分の気持ちを伝えようとする。
  • 保育者の声かけや手遊び、歌に笑ったり、真似したりしながらコミュニケーションを楽しむ姿が見られる。
  • セミの声がする方を探したり、テントウムシに触ろうと手を伸ばす。
  • 玩具そのものの使い方だけでなく、振ったり投げたりしながらさまざまな遊び方をする。

前月の子どもの姿

  • 歩行が安定してきた子も多く、室内の探索活動を楽しむ姿が多く見られた。行動範囲も広くなったため、危険な場面も見られたのでより環境設定に注意しながら遊びを行いたい。
  • 本格的に水遊びを始める7月に向けて少しずつ水に触れる機会を増やしたが、ほとんどの子が楽しんで活動する様子が見られた。

家庭や地域との連携

  • 沐浴、水遊びの持ち物や開始時期、注意事項などを連絡帳やおたより、掲示板で説明する。
  • 汗拭き用のタオルの用意をお願いする。

健康や安全

  • 熱中症対策のため水遊びを始める前に日よけの設置をする。
  • 風邪をひかないよう、汗をかいたら早めに拭きとったり沐浴をする。

食育

  • 食中毒に注意して食器や哺乳瓶の取扱い、保管方法の見直しを行う。
  • 個々の食状況に合わせて離乳食の段階を進め、さまざまな食材を楽しむ。

今月の行事

  • 身体測定
  • 七夕会
  • 水遊び
  • 避難訓練
  • 誕生日会

今月の歌・手遊び・体操

今月の歌

  • うみ
  • きらきらぼし
  • あいあい
  • いるかはザンブラコ
  • たなばたさま

今月の手遊び

  • なっとう
  • さかながはねて
  • にゅうめんそうめん
  • ぼうがいっぽん

今月の体操

  • パイナポー体操
  • エビカニクス音頭

今月のおすすめ絵本

  • みずちゃぽん
  • おまつり
  • はなびドーン
  • こぐまちゃんのみずあそび

自己評価

6月は梅雨に入り、室内遊びの機会も増えたのではないでしょうか。子どもたちも雨で外に出られない日が続くと、ストレスが溜まります。そのときの体調の変化をしっかりと察知したり、室内でも身体を動かせる遊びを取り入れたりできたかどうかを振り返ってみましょう。日々子どもたちの体調の変化を見落とさないことも、保育者の大切な役割のひとつですね。

ダウンロード

ほいくisの会員登録をすると、Excel形式で“そのまますぐ使える”月案フォーマットをダウンロードすることができます。また、プリントして参考にしたいという方のためにPDF版もご用意しました。ぜひチェックしてみてくださいね。
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PDF版の月案文例

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まとめ

参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。

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