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【遠足の事前準備まとめ】あると便利な保育士の持ち物と4つの注意点

お弁当を食べる子どもたちと保育士
保育園や幼稚園の行事の中でも、人気が高い遠足。ここ数年は新型コロナの影響で中止となった園も多くあると思いますが、知識としてぜひ覚えておいてください。遠足に行くとき、保育士さんにはやるべきことがたくさんあります。今回は、事前に確認しておきたいポイントや注意点をご紹介します。

保育園・幼稚園の遠足とは

並んで歩く子どもたちと保育士
保育園などで行われる遠足には、季節ごとでもさまざまなものがあります。
 
遠足の種類 主な季節 
徒歩遠足 春や秋など 
親子遠足 春や秋など 
芋ほり遠足  秋(9月〜11月) 
お別れ遠足  主に冬(1月〜3月) 
どんな遠足にいつ行くかは、園によって異なると思います。遠足では、普段のお散歩ではなかなか行けないような場所に行くことが多く、大人も子どももワクワクする行事のひとつですよね。楽しむことはもちろん、遠足行事のねらいも明確にしておきましょう。

遠足のねらい

  • 行事を通して、保育者やお友だちとの親交を深める。
  • 自然に触れ、季節の移り変わりを楽しむ。
  • 公共の場へ行くことを通して公共マナーを学んだり、譲り合いや思いやりの心を育む。
  • 共に園生活を過ごしたお友だちや保育者と思い出を作る。
など、遠足の季節や目的に合わせて考えてみましょう。

遠足の事前準備

遠足に行く前には、事前準備が大切です。保育士さんがやっておきたいことを確認しておきましょう。

行先を決める

自然と触れ合っている子どもたち
遠足のねらいに沿って、行先を決めましょう。子どもたちの興味や関心、行動可能範囲などを考えて状況に合った場所を選ぶといいですね。また、子どもたちと一緒に行先を話し合って決めるのもいいのではないでしょうか。

参考までに、ほいくisのインスタグラム公式アカウントで実施した、遠足に関するアンケート調査の結果をご紹介しましょう。
 
「遠足の行先はどうやって探しますか?」結果の円グラフ
遠足の行先の探し方について聞いた質問では、950人に回答いただきました。1位が「毎年同じところ」の50.2%、続いて「担任が調べる」が33.3%、「保護者の要望」が9.7%、「外部者の提案」が6.8%となりました。「毎年同じところ」が5割を占める結果となりましたが、やはり行き慣れている場所の方が勝手も分かっていて、安全面や運営面でも安心なのかもしれませんね。 
 
「遠足の行先の決定で最も重視する点は何ですか?」結果の円グラフ

また、行先の決定で重視する要素への質問には、774人から回答をいただきました。1位が「安全面」で33.1%、続いて「距離・行程」が32.8%、「体験内容」が30.1%、「予算」が4.0%となりました。予算を除いては、「安全面」「距離・行程」「体験内容」の3要素が拮抗する形となりました。どの要素も同じくらい重要という意識が読み取れて、興味深い結果となりました。 

目的地の下調べ・下見をする

行先が決まったら、場所の下調べが大切。遠足担当の先生は、実際に足を運んで確認しましょう。
  • トイレの場所の確認
  • おむつ替えや授乳場所の確認(親子遠足の場合は特に)
  • お弁当を食べる場所の確認
  • レクリエーションなどができるかどうかの確認
  • ルート確認 
  • 雨天、荒天時の対応など
トイレの場所チェックは必ず行いましょう。当日の駅からや駐車場からのルートは、実際に歩いて危険なところがないか見ておくといいですよ。目的地の運営主体の方に連絡をすることも忘れずに。

また、雨や風が強くなり、屋外での活動ができない場合のスケジュールも考えておきましょう。水族館など室内の遠足ならば良いのですが、戸外での遠足の場合は傘やレインコートを使用して遠足を続けるのか、室内のコースに変えるのかなど、代替案を決めておく必要があります。 

保育士の役割分担

保育士さんたちの当日の役割分担は必ず行いましょう。

・引率 
当日のルートを把握し、安全な道を選んで引率する。全体を見ながら状況判断をする。
・スケジュール管理
タイムスケジュールに沿って動けるよう、時間の確認や声かけを行う。
・レクリエーション
当日レクリエーションを行う場合は、何をするのか計画し、リーダーとして仕切りをする。
・救急
ケガや体調不良が発生したときにすぐ対応できるよう、絆創膏や消毒液など必要な物を持参する。(看護師が同行できるのが望ましい)
・写真
当日の子どもたちの姿や、クラスの集合写真などを撮影する。
・点呼、人数確認
集合時の点呼や、活動中の子どもたちの人数確認をする。

遠足中の動きやスケジュールに合わせて、どの役割が必要なのか考えてみてくださいね。当日慌てることがないよう、念入りな確認をおすすめします。

遠足当日の持ち物リスト

リュックサックを背負う保育士
遠足当日、保育士が持っておきたいものをご紹介します。
  • リュックサック
  • カメラ
  • 笛や旗
  • 名簿
  • 救急セット
  • タオル・ウェットティッシュ
  • 子どもの着替え
  • 汚物処理セット・おむつ
  • ビニール袋
  • 時計・携帯電話
  • レクリエーションで使うもの(必要に応じて)
保育士さんは、両手が空くリュックサックでの参加がおすすめ。不測の事態に備えて、救急セットや汚物処理セット、着替えなどは持っていくといいですよ。また、子どもたちに居場所を知らせるための笛や旗もあると分かりやすいですね。

遠足で起こる4つのリスクと対策 

いつもと異なる環境の遠足では、準備をしていないと大きなリスクになることが4つあります。起こりうるトラブルを事前に理解し、しっかりと対策を立てます。 

①お弁当でアレルギー対応を忘れる 

クラスにアレルギー児がいる場合は、昼食やおやつの時間はアレルギー対応に一層の注意が必要です。子どもたちが家庭から持ってくるお弁当やおやつには、どのようなアレルゲンが入っているかわからないからです。 

遠足のお弁当やおやつの時間には、担当の保育士が側でしっかりと見守ってください。アレルギー児の座る場所を集団の端の方にすることも効果的です。アレルギーの誤食は「いつもと異なる環境」で起こることが多いので、十分に注意してください。 

②遠足後に「写真に写っていない子」が発覚した 

遠足で個別写真を撮る場合は、全員が写っているかしっかり確認する必要があります。遠足が終わってしまうと後から撮ることができないので、「写ってなかった」は許されません。  

そのために役立つのが「写真のチェックリスト」です。写真が撮れた子からチェックを入れて確認していけば、抜け落ちを防ぐことができます。 

③連絡が不十分で保護者がお弁当を忘れた 

遠足の情報が保護者に伝わっておらず、子どもにお弁当がない状態はどうしても避けなければなりません。そのためには遠足があることをおたよりや掲示板、連絡表、個人ノートなどで知らせますが、それでも見落としてしまう保護者もいます。 

心配な場合は口頭で直接伝えたり、しおりを作るのもいいかもしれませんね。親子遠足の場合は、保護者の予定調整も必要になるため余裕をもってのお知らせがいいでしょう。 

④バスの中で子どもが嘔吐した 

遠足では30〜40分ほどバスに乗ることもあるので、嘔吐対策も大切です。そのためには乗り物酔いしやすい子を保護者に事前に確認し、バスの座席を酔いづらい前方にしたり、園によっては酔止めを飲ませることもあります。 

もし嘔吐してもすぐに対応できるように、嘔吐処理グッズも準備してください。汚れ物はバスでは洗えませんので、大きいビニール袋など密閉できるものが必要です。 

保護者への連絡も忘れずに

詳細が決まったら、保護者に忘れずに連絡をしましょう。おたよりの配布のみでは、見落としてしまう保護者も。口頭でも伝えておくことをおすすめします。また、しおりを作るのもいいかもしれませんね。

親子遠足の場合は、保護者の予定調整も必要になるため余裕をもってのお知らせがいいでしょう。

思い出に残る遠足を

行事のねらいを明確にし、しっかりと準備をして子どもたちの思い出に残るような遠足になるといいですね。
 
<アンケート調査について>
調査期間:2021年7月20日(1日)
調査方法:「ほいくis」Instagram公式アカウントでアンケートを実施
調査対象:Instagramユーザー
有効回答数:Q 1. 遠足の行先はどうやって探していますか?/950件、Q2. 行先の決定で最も重視する点は何ですか?/774件

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