実習に必要な心の準備
保育学校に通っている皆さんは、卒業まで何回かの実習がありますよね。何度経験しても、現場は緊張するのではないでしょうか。失敗をすることはまったく問題ありませんが、行くまでにしっかりと事前準備をしていくことは大切です。また、期間中は現場での適切な振る舞いを心がけて、気持ち良く実習を行いたいですよね。今回は、現場で実習生が気を付けておきたいことをまとめてみました。
保育現場で気を付けること
実際の保育現場での実習生の振る舞いや行動は、先輩保育士さんにしっかりと見られています。そこで守っておきたいマナーや気を付けたいことを確認しておきましょう。笑顔を忘れない
実習中、まったく笑顔がないと現場の保育士さんから「やる気がないのかな?」「楽しくないのかな?」とマイナスなイメージを持たれてしまいます。笑顔は実習中に必要なことの絶対条件と言っても過言ではありません。保育士さんや子ども、保護者と笑顔で接することを心がけておきましょう。元気に挨拶をする
挨拶は必ず守らなくてはいけないマナーのひとつです。現場の先輩はもちろん、送迎に来た保護者にもしっかりと元気に挨拶をしましょう。なかには「実習生なのに保護者に『おかえりなさい』と言いづらい…」と感じる方もいるかもしれませんが、現場にいる以上実習生であっても責任ある一人の先生です。明るく堂々と挨拶してくださいね。ハキハキと返事をする
保育士さんから呼ばれたときや何か頼みごとをされたときなどは、ハキハキとした返事を心がけましょう。小さい声やこもった返事では、声をかけた側も「ちゃんと伝わっているのかな」と不安になってしまいます。返事は、笑顔と合わせて心がけておきたいポイントですね。遊びを準備していく
実習の種類によっては、実習生がリーダーになって遊びを行うこともあります。またリーダーでなくても、もしかすると空き時間に手遊びや、つなぎの遊びをお願いされることもあるかもしれません。急なお願いでも困らず対応できるように、遊びは事前に準備をしておきましょう。すきま時間にできるような簡単な遊びをいくつか覚えておくと安心です。>>手遊び歌一覧
提出期限を守る
実習生は、実習記録などを園側に提出する機会がありますよね。その他にも、製作や書類作成の手伝いをお願いされることがあるかもしれません。そのときは、しっかりと提出期限や時間を確認して守るようにしましょう。期限を言われないときには、自分から確認しておくと安心です。「言われていなかったから遅れた」ということがないようにしましょう。分からないことは質問する
実習をする中で分からないことが出てくるのは当たり前。そのときは躊躇せずどんどん質問をしましょう。先輩保育士さんも丁寧に教えてくれるはずです。質問をすることで吸収できることが多くなるので、積極的に学ぶ姿勢を持ってくださいね。身だしなみに気を付ける
園にもよりますが、トップスやエプロンに指定があったり、ジャージやスウェット素材はNGだったりと、身だしなみに細かい決まりがあることも。服装は、園見学でしっかりと見ておくか、事前に確認をしておきましょう。また髪色やアクセサリーの着用、爪の長さなどには特に注意が必要です。しっかりと見られている意識を持って、清潔感のある身だしなみを整えましょう。言葉遣いに気を付ける
大人と接するときの言葉遣いに気を付けている方は多いかと思いますが、子どもとの会話の中でも気をつけましょう。いわゆる“若者言葉”やキツイ物言いでの対応はNGです。子どもは大人の言葉をよく聞いていて、真似して覚えていきます。普段の言葉遣いがついつい出てしまうこともありがちなので、いつ誰に聞かれても困らない正しい言葉遣いを常に意識するようにしましょう。メモより子どもを優先
実習中に言われたことをメモして覚える…ということもあるかもしれませんが、メモのとり方にも注意が必要です。子どもたちが活動をしている中で必死にメモをとったり、子どもたちに背中を向けているのはNG。なにかあったときにメモをとっていたので気付かなかった…では意味がありませんよね。大変かもしれませんが、メモは時間があるときにまとめてとるようにしましょう。また中には、メモ自体をNGとしている園もあるので、心配な場合は確認をしておきましょう。情報の取扱いは慎重に
実習中の問題として挙がりやすいのが、情報の取扱いについて。実習記録や日誌をファミレスやカフェで書いたり、友だちと外で実習先の園の話をするのはやってはいけないことです。またSNSに園や子どもの個人情報が漏れるような写真を載せるのもNG。「顔を隠せば良い」「友だちに限定しているから大丈夫」という考えは捨てて、情報の取扱いは慎重に行ってくださいね。保育実習でのポイントについては、こちらの動画でも紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
(講師:ずんちゃん/保育士)
しっかりとした心構えで臨もう
実習は大変かもしれませんが、現場のことを良く知ることができる大切な機会です。しっかりとした心構えで、実りある実習にしてくださいね。【関連記事】