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保育で使える段ボール遊びアイデア9選。ねらいと導入方法を解説

段ボールでできた家で遊ぶ子どもと保育士
段ボールは、手作りおもちゃや電車ごっこ、ままごとなど、さまざまな場面で活用できる素材として保育士さんに重宝されています。今回は、保育園で手作りできる段ボール遊びのアイデアをご紹介します。遊び方や注意点と併せて確認し、日々の遊びにぜひ取り入れてみてください。

おすすめ段ボール遊び9選

セロハンテープを持つ男の子
今回は、保育園で手作りできる段ボールを使ったおもちゃやゲームを、遊び方と併せてご紹介します。ぜひ室内遊びのアイデアに取り入れてみてくださいね。

キャタピラ

運動会でも大活躍! 段ボールを使ったキャタピラで全身を使ってのびのびと運動しましょう。簡単に手作りできるので、雨の日に室内で身体を動かしたいときにもぴったりです。遊ぶときは、衝突しないように広いスペースをとって行いましょう。

対象年齢:1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

【準備するもの】
  • 段ボール×2※目安
  • ガムテープ
  • カッターやハサミ
【作り方・遊び方】
  1. 段ボールの1辺を切って開きます。
  2. 天井と底の蓋部分を切り取ります。※もうひとつも同じようにしてください
  3. 2つの段ボールをつなぎ合わせ、円にしたら完成です!
  4. 中に入ってハイハイの状態で前に進んで遊びましょう。
  • 子どもの身長に合わせて段ボールのサイズやつなぐ数は調整しましょう。
  • 子どもからは前が見えにくく、遊びに夢中になると衝突する危険があります。安全確認や環境設定はしっかり行いましょう。

トンネル

全身を使って遊べる段ボール遊びとして、トンネルもおすすめです。段ボールをつないでトンネルを作り、スタートからゴールまで進んでいきます。子どもたちは潜るのが大好き! つなげる段ボールの個数や形を変えれば乳児から幼児まで遊べて、何度もくり返し楽しむことができますよ。

対象年齢:0歳/1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

【準備するもの】
  • 段ボール
  • ガムテープ
【作り方・遊び方】
  • 箱状にした段ボールを好きなようにつないで、トンネルにするだけですぐに遊べます。
  • あまり高さがあると倒れやすくなるので要注意です。
  • いろいろな方向につなげることで、迷路のようになります。

ままごとアイテム

おままごとをする女の子二人
ままごとに使うアイテムを段ボールで手作りしてみましょう。机や冷蔵庫、キッチンやレンジなど、工夫次第でなんでも作ることができますよ。決まった作り方はないので、組み合わせたり画用紙を貼ったりしながらオリジナルのままごと道具を作ってみてくださいね。

対象年齢:3歳/4歳/5歳

【材料】
  • 段ボール
  • ガムテープ
  • カッターやハサミ
  • 画用紙
  • のり
  • お菓子やゼリーの空き箱・カップなど
【作り方・遊び方】
  • 段ボールを組み立てて箱にするだけ机になります。布を敷くとかわいくなるのでおすすめです。
  • ゼリーの空きカップを付ければ、コンロのつまみになります。
  • 画用紙を貼ってコンロや流し台を作るのもおすすめ!

的当てゲーム

段ボールの1面に穴を開けて、そこに向かって新聞紙のボールを投げ入れるゲームは、みんなで一緒に楽しむことができます。段ボールを使うことで大きな的を作ることができ、夏祭りなどの出し物にもおすすめですよ。

【準備するもの】
  • 段ボール(大きなサイズもしくは複数枚)
  • カッターやハサミ
  • ペンや絵の具、画用紙(装飾用)
  • 新聞紙(ボール用)
  • ガムテープ
【作り方・遊び方】
  • 的の穴のサイズを変えることで、難易度を調整できます。
  • 段ボールは大きなものや高さのあるものがおすすめです。小さいものであれば机の上に置いて遊ぶのもOK!
詳しい作り方はこちらの記事でご紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

箱の中身当てゲーム

箱の中身が見えない状態で箱に手を入れて中身を当てるお馴染みのゲームで、触覚を使って想像する力を育むことができます。誕生日会の出し物や、空き時間にも楽しむことができます。

【準備するもの】
  • 段ボール
  • カッターやハサミ
  • ガムテープ
  • 排水溝カバー
【作り方・遊び方】
  1. 段ボールを箱の状態にして使います。蓋の部分は切り取り、1面が空いている状態にしましょう。
  2. 箱の両側面に、腕が通るサイズの穴をあけます。
  3. 穴はそのままでもいいですが、百円ショップで売っているキッチンの排水溝のゴム製カバーをつけると中身が見えず、加えてやわらかいのでおすすめです。
  4. 中に物を入れて、穴から腕を通し、中に入っているものを当てましょう!
  • 5歳、6歳頃になれば、仲間に協力してもらい「赤色のおもちゃだよ!」「いつもはロッカーの中にあるよ!」などヒントを出してもらいながら楽しむのもおすすめ!
  • 見えないものを感触で当てることで、想像力や発想力が育まれます。まずは分かりやすいものから始めて、少しずつ難易度をあげてみましょう。

電車&新幹線ごっこ

子どもたちが大好きな電車を、段ボールを使って手作りしてみましょう。今回は、肩にかけて遊べる電車の作り方をご紹介します。

【準備するもの】
  • 段ボール
  • 画用紙
  • 絵の具やペン
  • 紐(痛くないように太めがおすすめ)
  • カッターやハサミ
【作り方・遊び方】
  1. 子どもが入れるサイズの段ボールを用意して、底と天井部分を切り離します。
  2. 段ボールの周りに画用紙や絵の具、ペンなどを使って、電車や新幹線の装飾をします。
  3. 両サイドの長い面にそれぞれ2か所ずつ穴を開けて、紐を通したら完成です!
  • 紐を肩にかければ、電車に乗っている気分で動きながら遊ぶことができます。
  • 全面に出っ張りをつければ新幹線にも応用が可能! いろいろな車種を作ってみてください。

段ボールハウス

段ボールの家で遊ぶ女の子と保育士
今は段ボールハウス用のキットなども販売されていますが、保育園で手作りするならぜひ、子どもたちの発想に任せたオリジナルの段ボールハウスに挑戦してみてはいかがでしょうか。さまざまな大きさや形の段ボールをつなぎ合わせたり、開いて屋根にしたり、窓部分を切り抜いたりしながら、自分たちだけのお家を作ってみましょう。

【準備するもの】
  • 段ボール
  • カッターやハサミ
  • ガムテープ
  • その他子どもの発想に合わせて素材を準備
【作り方・遊び方】
  • 段ボールハウスは敢えて作り方を決めず、子どもたち同士で相談して作り上げる過程から楽しみましょう。
  • 使用する材料、素材は子どもたちの意見を取り入れ、アイデアやイメージが広がっていくように工夫しましょう。
  • 倒れないように、強度を増す点では保育士さんも手助けしましょう。

ビー玉迷路

段ボールで作った迷路で遊ぶ女の子
集中力が必要になるビー玉迷路は、幼児クラスの子どもたちにおすすめの手作りおもちゃです。保育士さんも思わず一生懸命になってしまいそうですね。ちょっと難易度が高めの迷路ですが、力加減の調整や手先の使い方を身に着けるのにぴったりです。

対象年齢:3歳/4歳/5歳

【準備するもの】
  • 段ボール
  • お菓子の空き箱(浅くて広いサイズがおすすめ)
  • ビー玉
  • カッターやハサミ
  • ペン
  • 木工用接着剤
【作り方・遊び方】
  1. お菓子の空き箱の中に、段ボールを小さく切った仕切りを入れ、スタートとゴールを決めて迷路を作ります。※お菓子の空き箱がなければ、段ボールで作ってもOK
  2. 迷路の中に絵を描いたり、色を塗ったりして装飾するとより楽しめます。
  3. ビー玉を転がしながらスタートからゴールまで転がして遊びましょう!
  • 迷路は行き止まりを作ったり、トンネルの型を入れたりしながら自由に工夫しましょう。
  • 誤飲を防ぐためにも、ビー玉の保管には十分に注意してください。

パズル

段ボールを使ったパズルは、簡単なので1歳児、2歳児クラスで特におすすめしたい手作りおもちゃです。ピースを増やしたり難しい絵にすれば幼児クラスでも応用が利くので便利ですよ。

対象年齢:1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

詳しい作り方や材料はこちらの記事をチェック!

こま

普段の室内遊びとしてだけでなく、お正月遊びとしても使える段ボールを使ったコマの手作りおもちゃです。綿棒を持ち手に、簡単に作ることができます。キラキラの折り紙を使うことで、回ったときに美しく見えるのがポイント。ぜひ子どもたちと作ってみてくださいね。

対象年齢:3歳/4歳/5歳

詳しい作り方や材料はこちらの記事をチェック!

段ボール遊びの注意点

カッターで段ボールを切るところ
段ボールは幅広く遊びに活用できることが分かりましたが、遊ぶうえで注意しなければならないこともあります。安全に楽しむためにも、チェックしておいてくださいね。

ハサミの使い方に注意

段ボールは強度があるため、ハサミで切るのがとても難しい素材です。表面は滑りやすいので、切っているとハサミがズレてしまうこともありますよね。コツを掴んだり、カッターを使用すれば比較的簡単に切ることができますが、状況によっては子どもたちが切るのは危険なこともあります。年齢やハサミの使い方などを考慮して、ケースバイケースで切り取りは保育士さんが行うなど、安全に楽しめるように準備しておきましょう。段ボール専用のカッターも売っているのでおすすめです。

断面で指を切らないように

紙で指を切った経験がある方は分かるかと思いますが、紙類はカットした断面がかなり鋭利でスパッと切れてしまうことがあります。段ボールも同じく、断面には注意して扱うようにしましょう。手作りおもちゃに使うときは、端をテープなどで覆うようにしておくと安心です。

切った後の掃除をしっかりと

段ボールは、ハサミで切ると細かいゴミが出やすい素材です。誤飲・誤食に繋がらないように、ゴミが出たあとはしっかりと掃除をして、床や机の上に散らかしたままにしないよう気をつけましょう。掃除しやすいように切る作業をする机を決めておくといいですよ。

段ボールは遊びに最適な廃材!

段ボールはさまざまな遊びに応用して使うことができる廃材です。決まった作り方はなく、アイデア次第でアレンジして遊ぶことができるものも多いので、ぜひ子どもたちと一緒に手作りしてみてくださいね。
 

月案例:段ボール遊びのねらい

段ボールで作った剣
保育士さんが一度は活用したことがある廃材のひとつが段ボールではないでしょうか。強度があり、手作りおもちゃが作れたり大きな製作物にも使えたりと、応用が利く便利な素材です。遊びの幅も広いので、段ボールを使った室内遊びのアイデアもたくさんあります。まずは、段ボール遊びのねらいを考えてみましょう。

<ねらいの例>
  • 段ボールの性質を知り、遊びや製作に活かして楽しむ。
  • 段ボールを使って大がかりな製作に取り組み、友だちと協力して遊ぶ。
  • 段ボールを使った製作で、自分のイメージを表現する。
  • 段ボール遊びをして全身をのびのびと動かす。
どのような段ボール遊びをするのか、どの年齢でするのかによってもねらいは変わっていきます。目の前の子どもたちの姿に合わせてねらいを立てていきましょう。

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ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

保育・幼児教育のプロフェッショナルで構成された編集部のライティングチームが、質の高い保育を日々提供していくために必要な知識・ノウハウを発信。専門知識から保育ネタ、保育士試験関連情報、保育学生さん向けの情報まで、あらゆる分野を網羅していきます。

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