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<前編>発達障害の子のパニックへの対応方法【保育者の関わり方】

パニック時の対応方法<前編>
言語聴覚士として長年児童発達支援に携わってきた原 哲也さんのコラムです。保育士であれば知っておきたい「気になる子」への関わり方について解説していきます。
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今回のテーマ

こんなケースはどう関わる?
「子どもが一度パニックになると、そこからなかなか平常に戻れない」
今回から2回にわたって「パニックの原因」を踏まえて「原因に応じて対策を考え、パニックを起こさせないようにする」方法についてお話します。

パニックに対応する時の基本姿勢

おもちゃを投げる子どものイラスト
パニックへの対応の第一歩は原因の特定です。

パニックの原因には主に、
  1. 状況事象の影響
  2. 感覚過敏
  3. こだわり
  4. 予定の変更、予測がつかない状態
  5. 複数作業、過負担
の5つがありました。 この5つを念頭において、原因を探していきます。

パニックの原因を特定する方法

パニックの原因を特定する際に大事なことは、この2つです。

①子どもがパニックを起こす前後の状況を観察すること

②子どもの気持ちを想像しながら、子どもの気持ちに沿って原因を考えること

パニックの前後の状況を観察しても原因が見当たらない場合には「5つの原因」のうち、

「1、状況事象の影響」を考えます。

そして「仮に」でもいいので原因と思われるものを特定し、原因に応じて対応します。

対応したことでパニックが起きなくなったならその原因で「ビンゴ」!

変わらないならば他の原因を探します。パニックは困るので、どうしても子どもを叱りたくもなりますが、叱ることは解決には結びつきません。

どうかあくまでも「子どもの気持ちに沿う」ことをいつも頭において「原因」を探してほしいと思います。
 

パニックを防ぐ対応「状況事象の影響」

お昼寝をする女の子
パニックの原因を特定したら、原因に応じた対応をとっていきます。

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原 哲也(はら てつや)

この記事を書いた人

原 哲也(はら てつや)

言語聴覚士・社会福祉士 一般社団法人WAKUWAKU PROJECT JAPAN代表理事。児童発達支援事業所「WAKUWAKUすたじお」代表。1966年生まれ、千葉県出身。大学卒業後にカナダの障害者グループホーム勤務、東京の障害者施設職員勤務を経て、29歳から小児障害児リハビリテーション専門職として、長野県の病院や市区町で発達相談や障害児の巡回相談業務に携わる。『発達障害児の家族を幸せにする』を志に、全国を駆け回り、乳幼児期から青年期までの発達障害児と家族の応援をおこなっている

<WAKUWAKUすたじおHP>
http://www.waku-project.com/

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