材料は100円ショップの軍手とフェルト
「手袋シアター」というと、「保育者が子どもに演じてみせるもの」というイメージがあるかもしれません。でも、5本の指を意識して遊ぶ手袋や軍手のおもちゃは、子ども自身にもぜひ体験してほしいものです。そこで、今回はあえて子どもたちが自分の指を使って遊べるように、「子ども用軍手」を使って作ってみました。
お店にはアクリル製の子ども用手袋も売っていますが、木綿の軍手のほうがクレヨンの色が目立ちますし、縫いやすいのでおすすめです。
デザインはシンプルなので、ぜひ複数個作って、たくさんの子どもたちと遊んでみてくださいね。 子ども用軍手に4色のクレヨンのアップリケをしました。
「どんな色がすき」 ってどんな歌?
子どもたちが大好きな歌、『どんな色がすき』をもっと楽しめるように…と作りました。歌詞や曲はこちらでチェックできます。『どんな色がすき|日本コロムビア公式YouTube』
『どんな色がすき 作詞・作曲:坂田修』 https://www.uta-net.com/song/13943/
軍手で作る「子ども手袋シアター」の作り方
材料は全て100円ショップで揃えました。作り方もとってもシンプルですが、失敗しないためのちょっとしたコツと一緒にお伝えしたいと思います。
用意するもの
・子ども用軍手・ウォッシャブルフェルト(洗えるフェルト) 赤・青・黄・緑
・縫い糸
ステップ1 フェルトを切り抜く
フェルト各色をクレヨンの形に切り抜きます。クレヨンの大きさは、用意した軍手の指のサイズに合わせます。正面から見て、はみ出さないくらいのサイズが良いでしょう。ステップ2 フェルトを軍手に縫い付ける
フェルトを軍手の指に縫いつけます。指の後ろ側を一緒に縫ってしまわないように注意しましょう。写真のように、サインペンなどを指部分に入れて縫うと失敗しませんよ。
<ワンポイントレッスン> 私は、クレヨンっぽさを出すために、アップリケを一工夫してみました。 赤いクレヨンにはピンクの巻紙、青いクレヨンには水色の巻紙をイメージしています。 細かいパーツは手芸用ボンドを使用しました。 ただ、指をグーパーして遊ぶので、クレヨン本体はしっかり縫いつけた方が丈夫です。 |
ステップ3 全色縫い付けたら完成!
全色縫いつけたら、完成です!今回は『どんな色がすき』の歌詞に合わせて、人差し指から「赤・青・黄・緑」の順にしました。
早速遊んでもらいました
早速、5歳の男の子に遊んでもらいました。<遊び方>
・軍手をはめます
・グーの形にしてスタート!
・「どんな色がすき」 を歌いましょう。「赤!」で赤のクレヨンを見せます。 赤はどの指だったかな?
上手に赤いクレヨンが出てきましたね!
2・3・4・5番と歌いながら、指を替えて出していきます。 あれ?黄色は難しそう…
こんな風に、楽しく歌いながら「色」や「指」を意識していきます。
自分の指なのに…
色はわかっているのに…
うまく動かせないもどかしさも、遊びの一部です。2歳くらいの子どもから楽しむことができるでしょう。繰り返し遊ぶことで、だんだんとどの指も上手に動かせるようになっていくことでしょう。
遊びのねらい
世の中がどんどん便利になるにつれて、5本の指をそれぞれに使いこなす機会が減っているような気がします。だからこそ、このように遊びの中での体験がとても大切なのです。特に、中指・薬指を意識して動かすことは、鉛筆やお箸の正しい持ち方・使い方にもつながっていきます。厳しく「しつけ」「指導」する前に、遊びの中で楽しみながら様々なスキルを身に付けていけたら良いですよね。
今回は『どんな色がすき』をイメージして作りましたが、ほかにも『こぶたぬきつねこ』や『キャベツの中から』などいろいろな歌や手遊びをイメージして作ってみるのも楽しそうですね。
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