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保育実習生や新任保育者、先輩保育者それぞれの立場から見る振り返りポイント【保育のヒント】

保育実習生や新任保育者、先輩保育者それぞれの立場から見る振り返りポイント【保育のヒント】
元保育士養成校講師&保育者の“あさこせんせい”による「保育のヒント」コラム。今回は、保育実習生、新任保育士、先輩保育士それぞれの立場での振り返りについてです。>>連載一覧はこちら  

次につながる振り返りをしよう

今年度の全ての保育・教育実習が終わりホッとしている頃ですね、お疲れ様でした。中には先生方に指摘されたことが消化できずモヤモヤしている学生さんもいるでしょう。

またさまざまな現実に直面して悩んでいる新任保育者や、実習生や後輩への関わり方が難しいと感じている先輩保育者もいるでしょう。

今日は私の失敗談とともに、保育実習生・新任の保育者、経験を積んだ保育者、双方の立場から振り返りたいポイントをお伝えしますね。

実習生、新任保育者としての振り返りポイント

保育実習中の学生
保育実習や新人保育者として右も左もわからないなか、必死で追いつこうとしてきたと思います。でも、いくら頑張っても先輩保育者が認めてくれない、先輩みたいにできない、悔しい… 

そんな時は①~④のポイントで自分の保育(実習)を振り返ってみましょう。

①子ども理解に関すること

一人ひとり(個)とクラス(集団)の2つに分けて振り返りましょう。「もし自分が子どもだったらどんな気持ち?」と想像すると振り返りやすくなります。

②保育技術に関すること

練習で解決することは練習をしましょう。

私は就職1年目に、ピアノを弾きながら子どもと会話することが必要だと感じ、家族を相手に練習しました。また子どもたちの真っ直ぐな瞳に見つめられるのが気恥ずかしくて、鏡の中の自分と目を合わせながら最後まで話す練習をしました。おかげで保護者会も怖くなくなりました。

誰かに言われたからではなく、あなたが必要だと感じたことに取り組むのがお勧めです

③自分自身に関すること 〜視点編〜

勤務態度、言葉づかい、立ち振る舞いなどを指摘された方も多いのではないでしょうか。今までの自分の育ちや感覚を否定された気がして、とても悲しい気持ちになります。

「それは子どもたちにどんな影響があるのか?」の視点で振り返りましょう。

私は実習初日に子どもの登園時間に出勤して大遅刻。先生方の第一声は「実習をする気があるのですか?!」でした。保育後に改めて説明をうけ、反省し、翌日から誰よりも早く出勤。けれど今度は「鍵当番がプレッシャーを感じるので早すぎるのも止めて欲しい」とご指導を受けました。

この体験で学んだことは、時間を逆算して行動すること、自分以外の誰かがしてくれること(鍵あけ)に対して、”誰か”の気持ちを考えること、学校や園の先生の話を聞き流さずにメモを取ることでした。

保育には直接関係ないように感じる勤務態度や人間関係の話ですが、子どもにどう影響があるのか・・

皆さんはもうお分かりですよね?小さなことでも、改善する意義や必要性を感じながら成長していきましょう。

④自分自身に関すること 〜白黒編〜

様々なタイプの先生がいる中で「好き/嫌い」「受け入れられる/られない」と、あなたの好みで白黒つけていませんか?白黒の世界は一見シンプルで分かりやすく感じますが、とても狭くて窮屈になる可能性があります。ぜひ、あなたの中でグレーを作ってください。

大切なのは、様々な現実と折り合いをつけながら前向きに進んでいくことです。あなたのペースで、あなたの方向性で大丈夫。あなたらしく折り合いが付けられる素敵なグレー色を見つけてほしいです。

実習生を受け入れた先輩保育者として

先輩保育士と新任保育士
保育実習生や新人保育者の教育お疲れ様です。「いい保育士になってほしい」、「もっといい保育を子どもたちに提供したい」、みんな気持ちは同じです。

でも、実習生や新人保育者が何を言っても響かない、「どうしてそうするの?」の連続。「言い過ぎたらパワハラになってしまうかも」、そんな悩みと背中合わせですよね。

どうやって後輩たちを育てるのか、こんなポイントで振り返ってみるのをおすすめします。

①相手の人としての欲求を満たす

人としての本能にあらがうことは不要なエネルギーを多く使います。「マズローの欲求5段階説」って習ったと思います。後輩たちの安全欲求(不安を無くしたい)、社会的欲求(所属意識を持ちたい)、承認欲求(認められたい)を少しでも満たすことができたか、振り返りましょう。

先輩としての想いが熱くなればなるほど一方的なメッセージになりがちです。伝えたいメッセージの中に、これら欲求に関するキーワードを意識して散りばめてみましょう。こころの通う会話に繋がります。

②伝え方を意識する

一般的に言われる「相手に伝わるように伝える。伝わるまで伝える」の中で、”どのように”が難しいところですよね。私は自分から伝える前に、相手に喋ってもらうことを心掛けています。

「〇〇について、自分ではどう思っている?」
「子どもたちはどう思うかな?」
「じゃぁ、〇〇の場合はどういうイメージでいる?」
「私は〇〇と思っているのだけど、どうやってミックスさせようか?」

共に解決策に辿り着くことがポイントです。会話をしながら後輩の想いを引き出し、考えを教えてもらいましょう。あなたの開かれた心があれば、後輩もあなたの想いを受け入れる心の余裕が生まれるはずですよ。

<あさこ先生のベトナムだより>
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米田麻子(よねだ あさこ)

この記事を書いた人

米田麻子(よねだ あさこ)

幼稚園教諭、保育士養成校の講師、保育士を経て、現在はベトナムのホーチミンで子育て支援活動『Mama Kids SALON』を立ち上げて活動中。「#子育てはみんなでしよう」をテーマに、豊富な経験を生かして日々奮闘している。
週末はホーチミンの太陽の下でテニスを楽しむ。モットーは“人のため世のため”

<Instagram>
https://www.instagram.com/mama_kids_salon/?hl=ja

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