保育者研修会でネコ耳づくり
先日、静岡県焼津市主催の保育者研修会に行ってきました。会場+オンラインで100名以上の方が参加してくださいました。90分間の研修会で作ったのは「ねこちゃんになれるセット」の「ネコ耳」です。以前こちらのページで作り方を紹介しています。 今回の研修会では、より安全面に考慮して、マジックテープで留める方式にアレンジしました。
研修会後のアンケートでも
「かわいい!」「思ったよりも簡単でした」
「ほかの動物の耳を作ってみたいです」
「さっそく子どもにつけてもらいました。気に入ってずっと着けていました」
などの感想をいただきました。
この中で「気に入って、ずっと着けている」という言葉には、布おもちゃの素敵なところがよく表れているな~と思います。
身にまとう布おもちゃの特長
「ネコ耳」のほかにも、「身に着ける」「身にまとう」布おもちゃはいろいろあります。例えば…
プリンセスのようなドレス
ピンク色のサテン生地に100均のレースのテーブルクロスを組み合わせました。
こちらは変身ベルトとリストバンド。
黒布のベルトにシルバーのサテン生地、中央には宝石のようなビーズをつけました。
どれも布おもちゃだからこそ体験できる遊び方で、「ごっこ遊び」を盛り上げてくれるものです。
それと同時に、「布を見にまとう心地良さ」というものもあるんですね。
お気に入りの耳やドレスやベルトを身に着ける時、子どもたちは皆、すっごく笑顔でとってもご機嫌。大人がお気に入りの服やアクセサリーをつけてお出掛けするのと同じ気分なのかな?
お気に入りのおもちゃは情緒の安定につながる
幼い子どもにとって、この「機嫌が良い」「情緒が安定している」という状態はとても大切なものなのです。機嫌の良い子どもは、いろいろなことに意欲的に取り組むことができます。お友だちにも優しくできます。一方、機嫌の悪い子どもは、本当はできるはずのこともできない、やりたくない状態です。保育者や友だちに乱暴な態度をとってしまうこともあります。
機嫌の良い子どもは、心も体もすくすく育つ。機嫌の悪いことが多いと成長やチャレンジする場面が少なくなってしまうのは残念ですよね
子どもは自分の感情をコントロールすることがまだ苦手です。子どもの機嫌を良くし、情緒の安定を保つのは、私たち大人の役目なのです。
いつまでもグズグズメソメソしている子がいたとしたら、より早くその状態からすくい上げてあげるのが私たち保育者の仕事ですよね。そのために、日ごろから子どもたちが機嫌よく過ごせるような環境を整えましょう。
また、泣いてしまったり辛くなってしまった時に、なるべく早く気分を取り戻せるようなお気に入りのおもちゃや場所を確保しておくことも大切ですね。
身に着けるだけで、子どもをご機嫌にさせてしまう布おもちゃ。ぜひぜひ保育室に揃えておいてくださいね。
【お知らせ 】
新・幼児と保育 増刊号『0・1・2歳児の保育 2024春』(2/2発売 小学館)
「ゆっこせんせいの 春に揃えておきたい 基本の布おもちゃ」ページを担当しました
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