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絵本専門士になって広がった活動
俺の職業は保育士。保育園や児童発達支援センターでクラス担任をしながら子どもたちの保育、療育をしています。主たる絵本の活躍の場面はおのずとクラスの子どもたちとの読みあいとなります。俺の一番の基礎となる部分で最も大切にしています。ありがたいことに絵本専門士に認定されてから、他園、図書館、学童保育、書店などで絵本を読ませていただく機会ができました。そもそも絵本専門士といっても毛色はさまざま。編集者、書店員、司書がいて、音楽家もいる。俺は、子どもに絵本を最前線で届ける場での読みあいのスペシャリスト(になりたいなぁと思っている)。絵本専門士としての自分の価値は他人が決めます。俺と読みあいをした子どもが「あっ、うっちー先生だ!」と声を掛けてくれるととてもうれしい。良い思い出になってくれてるのかな♪
そして、仲間内から「神出鬼没!」とよく言われます。車、飛行機、夜行バスで移動しまくり、都合がつく限りいつまででも絵本を読んでいます。移動時間が短くいろんなところにいるので、そう言われているのです。
改めてここで自分のおはなし会を振り返り、自問自答をして“絵本専門士”うっちー先生を俯瞰してみます。
絵本専門士“うっちー先生”の活動内容
読む絵本はどうやって決めますか?
でっかいトランクに50冊ぐらい入れて持っていきます。50冊の内訳は、俺が読む定番の絵本半分、読みに行く相手やいただいたテーマに合わせた絵本半分ぐらい。事前に読む絵本を決めることは少なく、最終的にはその場その時で選んでいます。読む時に気を付けていることはありますか?
ありがたいと感じ「読ませていただいている」と心に刻みながら、いっしょの時間を、絵本を楽しみたいと思っています。どんな活動をしていますか?
①ソロ活動の場合

②ユニットで活動
【SAN-IN 絵本会 ぎんがぎが】
【trio de 絵本】

【鳥取市男性保育士会 じゃんぐる☆じむ】

毎回変わるおはなし会の雰囲気
絵本は、同じ絵本でも、読む人が変われば全く違った表情を見せることがあります。参加者たちが違えば、読みあいも変わってきます。選書自体も全く違うので、おはなし会の構成や雰囲気も全く違ってくるのです。保育園で夕方の居残り当番をしている時に、以上児合同で生活しその中で絵本を読むことがあると思います。いつもと違う先生が読むだけで子どもたちはワクワクしています。おもしろい取り組みは、『保育園おはなし大会』として、保育士同士が部屋を交代して絵本を読むことです。すごく楽しく、保育士自身のスキルアップと知的好奇心の刺激としておすすめいたします。
絵本はそこに置いてあるだけでは完成しません。一緒に読んで完成です。今回のコラムでは、俺のおはなし会はわかりません。全国いろいろな所に出没しますので、もし俺を見かけたら絵本の時間を共有いたしましょう! 絵本専門士の道はどこまでも続く…♪
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