「ぶつからないで歩く子ども」を育てる
大空小学校では、先生たちは「どうしたらいい?」と聞くだけで子どもたちが考え、答えを出していく姿が印象的でした。保育現場でも、保育士が答えを先に出してしまう…という場面もありますよね
例えばけんかのとき、「ごめんね」「いいよ」というやり取り。あれが本当に邪魔やと思います(笑)。「ごめんね」「いいよ」がセリフのように飛び交う。子どもはこれで解決したと思ってしまいます。「ごめんね」と言わせない関わりを作らなくてはいけません。「ごめんね」と言わなくても、相手が安心してくれる自分になろうよ! と。確かにセリフ化していますね…。「子ども主体の保育」が謳われている今、トラブルにぶつかったとき、子どもたちが自分たちで問題を考え、答えを導き出していけるようにしていきたいですよね
そうですね。でも、「子ども主体」と言われているけど、主体的な子どもの姿ってどんな言葉で表しますか? 子ども主体という言葉だけが独り歩きしているように感じます。大空小学校で、こんな面白い話がありました。
大空小学校には、「廊下の右側を歩きましょう」なんていうルールはありません。ある日、大空小学校に入学した女の子は右側を歩いていました。そうすると前方から、左側を歩いてくる6年生の男の子がいました。この子は重度の知的自閉という特性を持っている子でしたね。 ※映画『みんなの学校』の一場面
続きは、ほいくisメンバー/園会員限定です。
無料メンバー登録でご覧いただけます。