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映画『みんなの学校』木村泰子さんが語る、“当たり前をつくらない”で育つ主体性とは【Vol.3】

「みんなの学校」の木村泰子先生
ドキュメンタリー映画『みんなの学校』の舞台となった「大空小学校(大阪市住吉区)」の初代校長として多くの子どもたちを見守ってきた木村泰子さん。インタビューシリーズ第3回目の今回は、木村さんが大空小学校で体験した「本当の主体性」の育て方や、東日本大震災を通して学んだことを伺いました。

「ぶつからないで歩く子ども」を育てる

大空小学校では、先生たちは「どうしたらいい?」と聞くだけで子どもたちが考え、答えを出していく姿が印象的でした。保育現場でも、保育士が答えを先に出してしまう…という場面もありますよね

例えばけんかのとき、「ごめんね」「いいよ」というやり取り。あれが本当に邪魔やと思います(笑)。「ごめんね」「いいよ」がセリフのように飛び交う。子どもはこれで解決したと思ってしまいます。「ごめんね」と言わせない関わりを作らなくてはいけません。「ごめんね」と言わなくても、相手が安心してくれる自分になろうよ! と。

確かにセリフ化していますね…。「子ども主体の保育」が謳われている今、トラブルにぶつかったとき、子どもたちが自分たちで問題を考え、答えを導き出していけるようにしていきたいですよね

そうですね。でも、「子ども主体」と言われているけど、主体的な子どもの姿ってどんな言葉で表しますか? 子ども主体という言葉だけが独り歩きしているように感じます。

大空小学校で、こんな面白い話がありました。

大空小学校には、「廊下の右側を歩きましょう」なんていうルールはありません。ある日、大空小学校に入学した女の子は右側を歩いていました。そうすると前方から、左側を歩いてくる6年生の男の子がいました。この子は重度の知的自閉という特性を持っている子でしたね。
※映画『みんなの学校』の一場面

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ほいくis(ほいくいず)編集部

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