海の日とは
まずは「海の日」についての解説と、子どもたちへの伝え方をご紹介します。海の日の概要
毎年7月の第3月曜日が「海の日」です。この日は国民の祝日となりますが、ハッピーマンデー制度により、日にちは毎年異なります。2023年(令和5年)は、7月17日(月)が「海の日」です。海の日は、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日」として制定されました。日本は海に囲まれた島国です。海産物など、海からの恵みをたくさん受けて繁栄してきた歴史があります。これからも海と共に生きていく国として、海を大切にしていくことを考える日にしていきたいですね。
海の日には、全国各地で海に関するイベントが行われています。船など水上の乗り物が展示されたり、マリンスポーツのイベントが行われたり、海に親しみを感じられるような企画が開催されています。
出典:「国民の祝日」について/内閣府
海の日の由来
海の日の始まりは、明治時代まで遡ります。1876年(明治9年)、明治天皇が「明治丸」という船で東北巡幸をし、7月20日に横浜港へ帰港しました。その後、時を経て1941年(昭和16年)には7月20日を「海の記念日」として制定。また1995年(平成7年)には「海の日」に名称を変え、翌年から国民の祝日として施行されました。2001年(平成13年)には祝日法が改正され、月曜日の祝日と土日を繋げて3連休以上になるよう定められました(ハッピーマンデー制度)。2003年(平成15年)から、7月の第3月曜日が「海の日」となり、現在に至ります。
参考:知ってそうで知らない「国民の祝日」とその趣旨や経緯/政府広報オンライン
子どもへの伝え方は?
海の日は祝日のため多くの保育園はお休みですが、その前後には海の日と関連付けて、海を大切に思う心を育む機会を設けてみてはいかがでしょうか。その際にするお話(素話)での伝え方の一例をご紹介します。【子どもたちへの伝え方の一例】
- 次の月曜日はお休みなんだけど、「海の日」って言うんだよ
- みんなが住んでる日本は、海に囲まれているんだよ
- ママやパパ、おじいちゃんやおばあちゃん、そのまたおじいちゃんとおばあちゃんも、みんなお魚とかワカメとか食べて大人になったんだよ
- みんなが食べている物の中で、海から採れてるものって何があると思う?
- 海が近くにあるから、いつもおいしいお魚が食べられるんだよ
- 海が汚れてお魚がいなくなっちゃったら、どうなっちゃうんだろう
園での活動/ゲーム編
海の日に関連した活動アイデアをご紹介します。海の日クイズ
子どもたちは「クイズ」が大好きです。活動の導入や隙間時間にできるクイズをご紹介します。【クイズの例】
- 海の水はどんな味? 答え:しょっぱい
- 海と陸ではどちらが大きい? 答え:海(地図や地球儀があれば見せる)
- 海に波ができるのはなぜ? 答え:風が吹いてるから
- 海に住んでいる生き物は? 答え:タコ・魚・クジラなど
- みんなが住んでいる〇〇県には海がある? 答え:ある/ない(地図があれば見せる)
海の日シルエットクイズ
海の生き物をイメージする「シルエットクイズ」もおすすめです。ダンボールや画用紙で作った魚やカニ、タコなどをシルエットで見せ、子どもたちにクイズを出します。「何のシルエットだろう・・・」と考えたり、「わかった!」と喜んだり、子どもたちのさまざまな表情を引き出すことができますよ。
シルエットクイズの詳細は、以下の記事をご覧ください。
海の日ジェスチャーゲーム
「ジェスチャーゲーム」も子どもたちには大人気です。保育士やお友だちが身振り手振りで伝えようとする姿がおもしろくて盛り上がります。【お題とジェスチャーの例】
- タコ:手足をくねくねして、口をとがらせる
- イカ:手足をくねくねして、頭の上で三角を作る
- カニ:両手をチョキにして横歩き
- クジラ:頭のてっぺんから潮を吹く
- サメ:背びれと鋭い歯を手で表現
- ワカメ:身体全体をゆらゆら揺らす
海の日の製作アイデア
海の日の製作アイデアを3種類、動画でご紹介します。クリアファイルで作る丸うちわ
透明なクリアファイルが涼しげな印象を与えてくれる製作です。作ったうちわを片手に夏祭りを回るのも楽しいですね。
スズランテープで作るクラゲ
スズランテープを穴に通して作る製作です。風に揺れるクラゲが涼しげで、保育室に楽しい海の雰囲気が漂います。
紙コップとストローで作るタコ
ストローをタコの足に見立てた製作です。ストローがぐにゃぐにゃと曲がる感覚を味わいながら、いろいろなポーズを楽しめます。
海に親しみを持とう
今までも、そしてこれからも私たち日本人は海の恩恵を受けながら生活していきます。海の恵みに感謝し、大切に守っていきたいですね。保育園で過ごす子どもたちの中には、海を身近に感じる機会が少ない子もいるかもしれません。子どもたちが海に親しみを持てるよう、工夫して保育を行っていきましょう。夏の活動を考えている方は、参考にしてみてくださいね。
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