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連絡帳の書き方を例文で解説!内容と伝え方のポイント

ペンを手に持って何を書くか悩んでいる保育士
保育士と保護者の情報共有ツールのひとつとしてあるのが、連絡帳。特に、新しく保育士として働き始める先生などにとっては、何をどこまで書いたらいいのか迷いますよね。今回は、書き方のポイントを例文を交えてご紹介します。

連絡帳の目的は?

保育園や幼稚園で使用されている連絡帳の目的は、保育士と保護者間での情報共有です。保育士からは、その日1日の子どもの様子や体調を伝えます。また、保護者からは家での様子や気になることなどが伝えられます。

もちろん直接のコミュニケーションも大切。重要事項などは口頭で伝えるようにしたり、時間があるときには保護者とゆっくり向き合って話してみましょう。

書く内容は?

連絡帳と鉛筆
連絡帳は、園で使用している形式によって書く内容が異なるでしょう。3歳児以上のクラスでは、決まった形式のものではなく自由にノートを使用しているところもあると思います。まずは園で使用しているものを確認しましょう。


子どもの体調、食事の様子

0~2歳児クラスまでは、連絡帳に検温、排便、食事などの項目がすでに用意されているものを使用している園が多いのではないでしょうか。検温や排便は、バタバタして記入忘れしやすい項目なので注意が必要です。

家庭が記入する部分もあり、お迎え時間の変更などが書かれていることも。体調や状況把握のためにも、出来るだけ朝のうちに目を通しておきましょう。

1日の様子

その日なにをして遊んでいたのか、誰と遊んでいたのか、できるようになったことなどを記入します。ここに書かれていることを楽しみにしている、という保護者も多いようです。具体的な会話の内容やエピソードを書くと、園での様子がより分かりやすいのでおすすめです。

保護者への連絡、お願い

服やおむつの補充、明日持ってきてほしいものなど、お願いがあるときにも連絡帳は有効です。口頭だけでは忘れてしまうこともありますが、連絡帳に書かれていれば安心ですね。ただし、急ぎのことやケガなどに関することは口頭で伝えるようにしましょう。

連絡帳の書き方【例文】

連絡帳は、こちらから園での様子を報告することはもちろん、時には保護者から質問やお願い、相談などが書かれていることもあります。そんなときの連絡帳の書き方を、例文でご紹介します。

園での様子を報告

ままごとをして遊ぶ女の子
【例文①】
「今日は、公園まで歩いてお散歩に行きました。芝生の中できれいな花を見つけて興味津々の〇〇ちゃん。においをかいで『おいしそうなにおいがする!』とワクワクした様子でした。園に帰って一番にお花の図鑑を見て、『〇〇が見つけたのはこのお花かな』と一生懸命探していましたよ」

【例文②】
「おままごとで遊んでいるとき、お友だちに『このやさいは、ミネラルがほうふなんだよ!』と言っていた△△くん。お母さんたちのお話しを聞いていたのでしょうか? まさかの知識に、保育士も思わずビックリでした(笑)。」

子どもの様子を伝えるときのポイントは、具体的なエピソードや発言を書くこと。思わずクスッとした子どもたちの面白い発言や行動などを覚えておくと、連絡帳がより充実したものになりますよ。

子どもの姿について相談

保護者と話をする保育士
【例文①】
保護者:「家でピーマンをなかなか食べません…。好き嫌いがはっきりしてきたようです」

保育士:「夏からクラスのみんなでピーマン栽培を始めました。〇〇くんも、毎日『いつ大きくなるかな?』と楽しみにしていますよ♪  園では、お友だちにつられて頑張って一口ずつ食べられるようになっています。ゆっくり一緒に見守っていきましょう!」

「そうですね、食べられませんよね」というようなマイナスな返事はNGです。園での様子を知らせたり、頑張っている姿を伝えられるといいですね。

【例文②】
保護者:「イヤイヤ期なのか、なんでも『イヤ!』で困っています。園でもそうですか?」

保育士:「この時期は、『自分でやりたい』という気持ちが強く表れてきますよね。園では、お着替えの服を自分で選んでもらったり、『まだ遊びたいよね』などと声かけを行いながら、ゆっくりと関わりを持つようにしています。

難しい場面もあるかもしれませんが、迷ったときは△△ちゃんの気持ちを代弁したり、選択肢を与えるなどして気持ちが落ち着くのを待ってみるのもいいかもしれません。何か不安なことがあればいつでもご相談くださいね」

このときに注意したいのは、「そのやり方ではだめですよ」「△△ちゃん大変ですよね」「園でも困っています」など否定をするような言葉をかけること。また、園でのやり方を押し付けるのもNGです。あくまで“アドバイス”にとどめておきましょう。

園の対応について質問

Q&A
【例文①】
保護者:「先日〇〇先生から、日焼け止めはNGと聞きました。本当ですか?」

保育士:「園にはたくさんのお子さまがおり、汗をかいたりプールに入った際に日焼け止めが流れ落ちることを考慮して、使用を禁止させていただくことになっています。帽子や羽織物などで対応いたしますことをご了承ください」

【例文②】
保護者:「フードのある服は着て行ってはいけないのですか?」
保育士:「保育園では、思わぬ場面でフードが引っかかったり引っ張られたりすることで危険につながる可能性があると考え、着用をお断りさせていただいております。お子さまたちの安全確保のため、ご協力いただきますようお願いいたします。」

園でのルールなどに関する問い合わせに対しては、理由や対応などをしっかりと伝えましょう。また、このような大切なお願い事項などは口頭でも合わせて伝えるとより信頼性があります。

大切な情報共有ツールのひとつ

連絡帳を書くときは、難しく考えすぎないで子どもたちの姿を伝えることを意識してみましょう。保育士と保護者間での情報共有ツールのひとつとして、うまく活用してみてくださいね。


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ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

保育・幼児教育のプロフェッショナルで構成された編集部のライティングチームが、質の高い保育を日々提供していくために必要な知識・ノウハウを発信。専門知識から保育ネタ、保育士試験関連情報、保育学生さん向けの情報まで、あらゆる分野を網羅していきます。

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