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保育士試験の実技科目はどれを選ぶ?間違えない選び方とは【2022年版】

保育士試験の実技科目
保育士試験を受験予定の皆さんは、実技試験の受験科目の選択をどうするか考えていますか? 「音楽」「造形」「言語」の3科目から2つ選択する必要がありますが、どれを選べば良いのか迷いますよね。今回は、詳しい試験概要や実技科目の選び方のポイントをご紹介します。
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実技試験の受験科目を決める時期

2022年(令和4年)の保育士試験全体のスケジュールは下記の通りとなっています。

【前期試験】
筆記:4月23日(土)、24日(日)
実技:7月3日(日)

【後期試験】
筆記:10月22日(土)、23日(日)
実技:12月11日(日)

試験を運営する一般社団法人全国保育士養成協議会に申請することで「受験申請の手引き」が送られてきますが、手元に届いたらみなさんが決めなくてはいけないこと。それが「実技試験の受験科目」です。受験申し込みの時点で実技科目を決定しなくてはいけないため、それまでによく考えておく必要があります。

科目は「音楽に関する技術」「造形に関する技術」「言語に関する技術」。この3つの中から2つを選択することになります。内容をよく理解して科目を選びましょう。

各科目の受験内容

まずは、各科目の受験内容を確認してみましょう。今回は、2022年前期試験の手引きに書かれた内容をご紹介します。

音楽に関する技術

ピアノの鍵盤と楽譜
幼児に歌って聞かせることを想定して課題曲2曲を弾き歌いします。歌や伴奏、リズムなど豊かな表現ができるかどうかをチェックされています。

【課題曲】
  1. 小鳥のうた(作詞:与田準一 作曲:芥川也寸志)
  2. びわ(作詞:まど・みちお 作曲:磯部俶)
【使用可能な楽器】
  • ピアノ
  • アコースティックギター
  • アコーディオン
※ピアノ以外は持参

【条件や注意点】
  • 楽譜の持ち込み可能
  • ピアノの伴奏は市販の楽譜、または添付楽譜のコードネームを参照して編曲したもの ※手引き内に簡易の楽譜が添付されています
  • ギター、アコーディオンの場合は添付楽譜のコードネームを尊重する
  • 前奏、後奏をつけても良い
  • 歌詞は1番のみ
  • 移調しても良い

造形に関する技術

保育の一場面を絵で表現します。保育の状況をイメージした情景や人物の描写、色使いができるかどうかをチェックされています。

【試験内容】
  • 問題文と条件は試験当日に提示
  • 問題文で設定された一場面を条件を満たして表現する
【持ち物】※試験中に机上に置けるもの
  1. HB~2Bの鉛筆またはシャープペンシル
  2. 12~24色程度の色鉛筆
  3. 消しゴム
  4. 腕時計
【条件や注意点】
  • 試験時間は45分
  • クレヨンやマーカーペンなどは不可
  • 水溶性色鉛筆も可だが、水分の塗布は不可
  • 摩擦熱で消える色鉛筆は不可
  • 携帯用鉛筆削りを使用する際は試験監督員の了解を得る
  • 時計は音の鳴るもの、計算機や電話機能のついているもの、置時計は不可
  • 持ち物に関して、人物の形をしたイラスト入りのものは使用不可

言語に関する技術

お話しをしている保育士
3歳児クラスの子どもに3分間のお話をすると想定し、課題からひとつ選択してお話を行います。基本的な声の出し方や表現、幼児に対する話し方ができるかどうかをチェックされています。

【課題】
  1. ももたろう(日本の昔話)
  2. 3びきのこぶた(イギリスの昔話)
  3. おおきなかぶ(ロシアの昔話)
  4. 3びきのやぎのがらがらどん(ノルウェーの昔話)
【条件や注意点】
  • 15人程度の子どもがいることを想定する
  • お話を3分にまとめる
  • 適切な身振り・手振りを加える
  • 題名は開始合図のあと、一番最初に子どもに向けて言う
  • 絵本や台本、人形などの道具の使用は禁止
  • 3分間は退出不可
  • 子どもに見立てた椅子が前方にある
参考:保育士試験 受験申請の手引き/一般社団法人全国保育士要請協議会


受験科目の選び方

各科目の概要が分かったところで、実際に自分が何を選ぶか決めるときに考えるポイントをご紹介します。

楽しく練習できるものを選ぶ

オルガンを演奏している保育士
これが、筆者の一番おすすめの選び方です。実技試験はしっかりと練習をして臨まなければいけません。練習段階で「もうやりたくない…」「練習が辛い…」と思う科目は満足に試験まで取り組めませんよね。例え得意でなくても、練習をする過程で好きになることや意外な才能が発揮されることも…?

得意なものを選ぶ

一番シンプルな方法ですが、「ピアノが得意」「絵が得意」などの場合はぜひ得意科目にチャレンジしてみてください。経験が活かせれば自信をもって受験できますね。言語科目については想像しづらいかもしれませんが、人前で話すことや豊かに表現することが得意な方には向いています。

消去法で選ぶ

受験経験者の筆者は「ピアノは弾けるけれど、弾き歌いは絶対に緊張で声が出ない」と確信し、消去法で造形と言語を選びました。「どうしてもこれだけは受験したくない!」という科目がある場合は、消去法で選ぶのもひとつの手です。

各科目を選ぶときの注意点

並んだ色鉛筆
選び方の基準は人それぞれですが、選ぶときに参考にしておくと良い各科目の注意点をご紹介します。

音楽科目の注意点

ピアノが得意な方でも「とにかく緊張した」と声が上がる音楽科目。全くの未経験では少しハードルが高いかもしれません。試験官の前で弾き歌いをするため、歌と演奏を同時にできることが必須です。

また2曲演奏するため、練習も2倍。楽譜を自分で用意しなければならないため、自身に合った難易度のものを探さなければなりません。手引きに記載されているのは右手のみの簡単な楽譜で、左手の伴奏部分は載っていないため要注意です。

そこで今回は、2022年度のピアノ試験向けのレッスン講座をご紹介します。こちらは、ほいくis会員(無料)登録をすることで楽譜をダウンロードできるので、事前にどんな準備が必要かをチェックしてみてくださいね。

造形科目の注意点

音楽、言語科目と違って声を出す必要がないため、造形は人前が苦手な方におすすめです。しかし課題は「保育風景」であり人間や細かい背景を描くため、絵自体の難易度は高く、最初はかなり苦戦するかもしれません。

加えて45分しか時間がないため、当日にいろいろと考える時間はほぼないと思っても良いでしょう。とはいえ、絵が苦手な方でも押さえるべきポイントをしっかり押さえておけば合格は可能。選択した場合はしっかりと事前の対策をして臨みましょう。

言語科目の注意点

読み聞かせとは違い、「何も手元にないこと」「3分しか時間がないこと」を忘れずに。緊張すると頭が真っ白になってしまう、声が小さくなってしまうという方は要注意です。試験官の大人と子どもに見立てた椅子のみを目の前に、子どもに向けた話し方で語り掛けるにはそれなりの表現力が必要になってきます。

よく考えて選択を

どの科目も努力なくして成功なし。例え得意なものであっても気を抜かずにしっかりと対策をする必要があります。自分の力を発揮できるように、後悔のない選択をしてくださいね。

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ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

保育・幼児教育のプロフェッショナルで構成された編集部のライティングチームが、質の高い保育を日々提供していくために必要な知識・ノウハウを発信。専門知識から保育ネタ、保育士試験関連情報、保育学生さん向けの情報まで、あらゆる分野を網羅していきます。

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