「あぶくたった」とは
わらべうたと鬼ごっこの要素を合わせた伝承遊びです。オニ役の子のまわりを他の子が囲んでわっかをつくって歌を歌う、「かごめ」のような場面と、オニの言う言葉に合わせて他の子が逃げだす「鬼ごっこ」の場面が分かれているのが特徴です。難易度
★★★☆☆対象年齢
3歳児/4歳児/5歳児用意する物・道具
- なし
月案例:遊びのねらい
ストーリー性のある遊びを通して、お話に共感しながらイメージや想像力を膨らませる。- ルールや歌詞を覚え、それらを守って周りの友だちと協力して遊ぶ
- わらべうたの歌詞から、日本の文化に興味を持ったり、疑問を持ったりする
期待される子どもの姿
- 子どもたちで遊び方を工夫し考えるようになる
- 遊びの中で仲間意識が生まれてくる
遊び方
①オニ役を1人決めます。大人数で行う場合は人数を増やしてもOKです②オニはその場にしゃがんで目をつむります。ほかの子はオニの周りを囲むように手をつなぎます
③あぶくたったを歌いながら鬼以外の子がオニの周りを歩き回ります
歌詞「♪あぶくたった~煮え立った~煮えたかどうだか食べてみよう」
④オニ以外の子が、オニを食べる真似をします。その後、首を横に振りながら手も左右に振って、ご飯が煮えていないことを表現します
歌詞「♪むしゃむしゃむしゃ まだ煮えない」
⑤ ③、④を繰り返し、2回目もしくは3回目に「もう煮えた!」と歌います
歌詞「♪むしゃむしゃむしゃ もう煮えた」
⑥オニ以外の子がわらべうたの歌詞に合わせてジェスチャーをします。最後の「おやすみなさーい」で寝たふりをします
歌詞「♪戸棚にしまって鍵をかけて がちゃがちゃがちゃ」
「♪ごはんを食べて むしゃむしゃむしゃ」
「♪おふろに入って ごしごしごし」
「♪お布団しいて 寝ましょ おやすみなさーい」
⑦オニが起き上がり、オニ以外の子に向かって声をかけ合います
何の音?の問いに対して、オニは「新聞屋さんの音」「物が落ちた音」「雨の音」「歩く音」「時計の音」などと自由に答えます。
例:
- オニ「トントントン」
- オニ以外「何の音?」
- オニ「風の音」
- オニ以外「あ~よかった!」
⑧「おばけの音!」と言われたらオニ以外の子が逃げ出し、鬼ごっこが始まります ⑨タッチされた子が次のオニになり、はじめから繰り返して遊びます
ポイント・アレンジ例
あぶくたったは、はないちもんめと同じように地域によって歌詞が異なります。事前にペアの先生とやり方を確認しておくか、子どもたちにストーリーを考えてもらうとより役に入り込めると思います。鬼ごっこが始まる「おばけの音!」の部分も、「どろぼうの音!」「おにがきた音!」など、逃げなければいけない言葉をいくつか増やすと楽しいですよ。「むしゃむしゃむしゃ」と食べる真似をする部分は、オニをくすぐったりしてふれあい遊びとしてもアレンジできます。
ストーリーのある言葉の掛け合いや歌なので、普段の園生活の場面でも、取り入れてみると楽しめるかもしれません。口ずさむことで、遊びへの親しみがより広がります。
例)お片付けできたかどうだか見てみよう~♪など ※掲載イラストや記事内容の 無断転載・二次利用、配布・加工は禁止とさせていただきます。
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