保育での失敗談
皆さんは、保育のなかで「失敗した」と感じることはありますか? それはどんなシーンでしょうか。私は長年幼稚園教諭をしていますが、もちろん今まで失敗がなかったわけではありません。
何度も何度も「やっちゃった…」を経験したからこそ、今の私があると思っています。
そんな失敗談の中でも、今でも忘れられない出来事があります。今回はそんなエピソードを描いてみました♪
私の失敗談「子どもに怒られた」こと




年長組での出来事
私が4年目、初めて年長組を担任した時のことです。その日もいつものように、帰り間近の時間に保育室の片付けを子どもたちに促していました。その中で、いつまでたっても片付けられないおもちゃがあることに気がつきました。
「もう!誰?まだ残っているよ!片付けちゃうよ?」
私は、忘れさられたと思ったおもちゃを子どもたちに確認せずに
“勝手に”片付けてしまったのです。
その後の子どもの反応は…もちろん、大激怒!!!
「なんで、勝手に片付けたの?!頑張って作ったのに!!」
「先生なんか、キライだーーーーーーー!」
(ガーーーーーーン)もう、この言葉には、本当に堪えました…。
後からその子に話を聞くと、
「一生懸命に作った物だったから嬉しくて皆にも見せたくて残しておきたかったんだ」と、話してくれました。
この子どもの反応は、当たり前ですよね。
「先生の思い」と「子どもの思い」
子どもたちだって人間。色々な思いで日々生きているわけです。大人と変わりません。まだまだ若かった私は、子どもの気持ちよりも
「片付けをしなければ!帰りの準備をしなければ!」という私の思いを優先してしまったのです。
この後、私は自分の間違いを認めて、しっかり謝りました。(私の勝手な思いで傷つけてしまったので、保護者の方にも謝りました)
その姿を見て、周りの子どもたちは、
「へえ〜先生、大人なのに間違えることもあるんだ」と、ポツリ。
その言葉に、子どもたちは“大人は失敗をしない”と思っていることにも気が付きました。
失敗を認める大切さ
失敗を認めることは、大人だって勇気がいること。自分の失敗を認めたくなくて、小さな子どもたちの前では「どうにか正当化しよう」と隠す人もいるでしょう。でも、これからの未来を生きていく力を育てる保育者としては、失敗した後の対応も知らせていきたいこと。
日々、真正面から向き合ってくれる子どもたちにだからこそ、私自身も子どもたちの前では、ありのままの私で真正面から向き合おうと思いました。
またこれからも私はたくさん失敗するでしょう。でも、これから出会うどんな失敗にも、しっかり向き合っていきたいなと思う出来事でした。
皆さんも「失敗したな、でもそれがあったからこんなことに気がついた!」という 出来事はありますか?
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