おたよりや子どもとのコミュニケーションなど、知っておくと何かと役立つ「消しゴムはんこ」。自分でもやってみたいという保育士や幼稚園教諭の皆さん向けに、中学校の講師をする傍ら消しゴムはんこ作家として活動する人気クリエイター「消しゴムはんこyuri」さんによる入門講座をお届けします。
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秋の季節感を感じられるモチーフ
気づけば、当然のように長袖を着る、そんな季節になりました。
先週、車に乗っていたら、車窓から山が紅葉し始めているのが目に入り、いつの間にか秋になっていたんだなと気づかされました。
そこで今回は、秋を感じる小さなはんこを作っていきたいと思います。

図案に選んだのは、楓、イチョウ、キノコ、ドングリです。

はんこを作っていると気づかれると思いますが、中途半端に余るゴムの端切れ、捨てるにはもったいないけれど、どう使ったらいいかわからない…そんな
半端なゴムを使っても良いかと思います。
彫り方

トレーシングペーパーから消しゴムに転写し、切り離していきます。慣れてきたら、写真のように先に要らない部分を切り落としてしまいましょう。まだ自信がない…という方は、切り落とす作業はあとでも構いません。
まずは、それぞれの外側の輪郭をデザインナイフで彫ります。

楓とイチョウは、もうそれだけで十分OK! さらに
三角刀で葉脈を入れると、よりリアルになります。

次に、キノコは軸にあたる部分とかさの下、柄の丸をくるっと円すいを描く要領でくり抜きます。

最後にドングリ。帽子部分は三角刀で適当に筋を入れておきます。

注意が必要なのは、顔の中。目と口を彫るのは少し難しいので、写真のように目と口をまとめて残すようにします。

赤いペンで示しているのを参考にしてください。1番重要なのが、彫る深さ。いつもがデザインナイフの3分の1から4分の1の深さで彫っているとしたら、顔の中などすぐそばに別の彫るものがあるときには、
ナイフの先2、3ミリだけを使うようにしましょう。
深めに差してしまうと、目や口など目的とは違うパーツまで一気にとれてしまいます。もし失敗して、顔のパーツが取れてしまったときには、思い切って顔の中身を全部くり抜いてしまいましょう。そうすればシンプルなただのドングリになるので、それでも問題なしですよ。顔ありのを彫ろうとしていたことは誰にもわからないので、失敗を気にする必要なんてありません。

出来たら試し押し

自分には小さな図案はまだ難しいと思われる方は、
自分の彫りやすい大きさでチャレンジしてみてくださいね。イチョウや楓は同じ形を赤や黄色で押すだけで紅葉を表せるので、とっても便利ですよ。
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