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保育園のおむつ替え用品を集中収納!整理収納アドバイザーのワザとは

収納されたおむつ
保育士で、現在は整理収納アドバイザーとして活躍する浅野まり子さんによる、保育室の収納改善講座第2弾。今回は、おむつとおむつ替えで必要となるグッズの収納法についてです。

おむつの保管方法

おむつは各家庭から持参したものを使う園もあれば、園で用意したものを使うというように、さまざまなルールがあるかと思います。そのため園によっても条件は異なるのですが、ポイントは、スムーズにおむつ替えができるよう、園児が1日に必要なおおよその枚数を、おむつ替えをする場所にストックしておくこと。

園児一人が1日に使う枚数に2、3枚プラスして朝セットしておくと、保育中に慌てておむつを探しに行くことがなくなります。私が勤務しているときは、たくさん業務が重なり慌てているときほど、「おむつがないっ!」ということがよくありました。

「〇〇ちゃんのおむつありますか? あったらください!!」と、大声でお願いすることも多々ありました。そのため、朝の準備がとても大切なのです。

また、園で用意するおむつはS・M・L・ビッグなど、サイズが一目瞭然で分かるように、カゴを使って収納しましょう。100均で売っているもので十分ですよ。ひとつのカゴには1サイズ収納が基本。こうすれば、在庫数の見える化ができます。
もちろん、カゴには収納しているサイズをラベリングし、保育士が見えるように置いておきましょう。カゴの向きを反対に置いてしまう保育士もいるかもしれないので、カゴ4面にラベリングするとバッチリですね。

 

おむつ替えグッズは、動作動線を考えて

おむつ替えはどのような態勢で行いますか? おむつ台を使ったり、園児を床にゴロンとさせたりと、膝や腰に負担がかかります。おしりふきやビニール袋など、おむつ替えに必要なグッズは、保育士がおむつ替えを行う態勢で手が届く範囲に置いてあると便利ですよね。

グッズを取るために立ったり座ったり、あっちにいったりこっちにいったりと、うろうろせずに済むように、予めおむつ替えをする場所の近くにまとめて置くことがポイントです。もちろん、子どもたちがいたずらしないことも考慮する必要があるので、懸念がある場合はカゴでまとめて普段は子どもの手が届かない場所に置くなど、場所はよく考えてみましょう。

また、忘れずに考えておきたいのが処理後のおむつ用ゴミ箱の使いやすさと配置。フタの開けやすさ、汚物が入れられる容量など、保育士の負担になる要素があれば、細かく改善していきましょう。

おむつ替えの記録方法

家庭でのおむつ替えと違う点と言えば記録ですよね。排便回数など、記録が必要な場合は記録用紙やペンをおむつ替えする場所に配置しておく必要があります。チェックは替えたときにするタイミングが一番なので、伸び縮み自由自在のペンキーパーなどを使って記録用紙と一体化にし、すぐに記録できるように設置しましょう。

私も経験がありますが、後で記録しようと思っても、忙しい保育の現場ではなかなか厳しいです。次から次へと仕事が押し寄せてきて、記録のことをすっかり忘れてしまうなんてことがないように、動作動線を考えて記録グッズは必ず近くへ置くようにしましょう。

まとめ

集団生活の中でのおむつ替えは、衛生面から考えてもとても大切です。1日の流れを確認し、その日に必要なものは朝のうちに準備しておくことがポイント。スムーズに、そしてキレイなおむつ替え空間を保てるように、常に改善点がないか確認して行きましょう。

一度決めた収納場所が永遠ではありません。まずは、「今週はこのように収納してみるので皆さんの使い勝手を教えてください」というスタイルで、試行錯誤するのもいいかと思います。保育士はそれぞれ、使いにくい点や困る点が違うと思いますので、意見交換の場を作ると、より良い保育環境が整っていくと思います。

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浅野まり子(あさのまりこ)

この記事を書いた人

浅野まり子(あさのまりこ)

航空会社勤務後保育士を経て、現在整理収納コンサルタント、整理収納アドバイザー2級認定講師。子どもたちの片付けに興味を持ち整理収納理論を学ぶ。整理収納レッスンでは、おもちゃ収納で悩む子育てママから好評。整理収納のアイディアをブログで発信中。

<ブログ>
https://ameblo.jp/asamarimaison/

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