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保護者に伝わりやすい「おたより」の書き方|文例付き

保育園のおたより
担任を持つと避けられない仕事のひとつになるのが「おたより」。実は、保育士、幼稚園教諭の皆さんの悩みの種だったりしますよね。特に、新人の頃や書き慣れていない時期には「何を書けばいいの?」と、書き出しから混乱してしまうことも。今回は、「おたより」に書く内容やコツをご紹介します。

おたよりに書くべき4つのポイント

園だよりやクラスだより、給食だより、保健だよりなど、ひとことで「おたより」と言ってもさまざまな種類があります。クラス担任になると、クラスだよりを作るのも仕事の一つになるケースが多いですが、これが悩みのタネという先生も少なくないと思います。

特に、初めてクラス担任を任されたり、新人の先生にとっては、「そもそもおたよりには何を書けばいいの?」という状態かもしれませんね。一つひとつ基本的な書き方をマスターしていきましょう。まずは、おたよりに「これだけは書きたい!」ポイントを4つご紹介します。

①季節に合わせた挨拶

まずは季節の様子を織り込んだ挨拶から始めてみましょう。堅苦しくなくてOKなので、季節を感じさせるちょっとした風景や風物詩を出だしに、子どもたちの様子も少し合わせて書いていくと保護者にも馴染みやすくまとめられます。

<具体的な文例>
  • 夏が過ぎ、少し肌寒い季節がやってきました。子どもたちは、自然の移り変わりに興味を示しながらお散歩を楽しんでいます。
  • 冬もすっかり本番となりました。子どもたちは息が白くなることや、踏むとザクッと音をたてる霜柱、走ると体がポカポカになることなど、冬ならではの体験を味わっています。

②子どもたちの様子

前月に子どもたちの間で流行った遊びや歌、子どもたちの遊びの様子の一コマ、おもしろい発言などを書くのもおすすめです。保護者が普段見られない園での様子を想像できるような内容を見つけてみてください。普段からおもしろいと思った子どもたちの様子をメモなどしておくと、おたより作成時にスムーズになりますよ。

<具体的な文例> 
  • このところおままごとコーナーが人気です。誰かが「ご飯できたよ」とお皿いっぱいに具材をのせると友だちが集まり、「いただきまーす」「あっ、このスープ美味しいね」「おかわり!」などと盛り上がっています。 
  • 先月に年長クラスの劇を見てから、クラスでは”どろほう学校ごっこ”が流行っています。「こんなもの盗んできやした〜」「これは保育園のものではないか、ばっかも〜ん!」などのやりとりが楽しくて、次はどんなものを持ってこようかと考えて遊んでいます。 
「どろぼうがっこう」のおはなしはこちらの記事でも紹介されています

③行事やイベント

その月の行事やイベントをお知らせし、保護者と園の情報を共有することも大切です。特に、保護者が参加する行事や必要な持ち物がある際は必ず書きましょう。 園によっては誕生会のお知らせと共に、その月のお誕生児の名前を書く場合もあります。  
 
<具体的な文例> 
  •  徒歩遠足のお知らせ (日時や持ち物、登園時間、服装、雨天時についてなど )
  •  夏祭りのお知らせ (保護者参加行事であることや日時や持ち物、服装など)
  • 保護者会のお知らせ(日時や持ち物、集合場所、保護者会の内容など)  

④お願いごと

子どもたちの保育園生活において、保護者へのお願いを記載することもあります。その際は「太文字にする」「下線を引く」など、保護者がパッと見てわかるような工夫が必要です。 
 
<具体的な文例> 
  •  衣類への記名をお願いします 
最近、名前のない衣類が増えています。一度記名しても洗濯を繰り返すと名前はどんどん薄くなってしまいます。お手数ですが今一度、子どもたちの衣類の名前をご確認ください。 
  • エプロンをご持参ください 
 ◯月◯日にクッキング保育を行うので、記名したエプロンをお持ちください。また、子どもたちが自分でエプロンを着用できるように、ご自宅で着脱の練習もお願いします。 

おたより作成に困らない4つのコツ 

おたより作成には、何かと時間がかかってしまうもの。中にはICTシステムを導入し、簡単に作成ができるような体制を整えている園も増えていますが、まだまだ手書きの園が多いのが現実です。そして、中身を考えるのはあくまで先生というところは変わりません。

しかし、コツさえ押さえてしまえば、自然と書く内容もイメージできるようになります。おたより作成も次第に慣れて、簡単になってきますので、焦らず取り組みましょう。 ネタの作り方やおたより作成時間の短縮アイディア、保護者に読んでもらえる工夫などをご紹介します。

①普段からネタを溜めておく

子どもたちの発言、行動、興味の対象など、普段の保育中からおたよりで紹介したいことを書き溜めておきましょう。園では次から次へとさまざまなことが起こるので、意外とおもしろかったことも忘れてしまうんですよね(笑)。これは、指導計画や児童票を書くときにも役立つので、おすすめです!

②テンプレートを使う

インターネットや書籍で紹介されている「おたより文例」。悩んでしまうときにはテンプレートを使うのも手です。テンプレートを参考に、実際の子どもたちの様子を織り込んで書いていけばオリジナリティが出ますよ。

③イラストや写真で見やすさアップ

「書くことが思い浮かばない」とは反対に、「伝えたいことがありすぎて、いつの間にか文章だらけ…」なんてことはありませんか? 文字ばかりのおたよりは、保護者にとっても見づらいものです。イラストや活動の様子を写した写真を入れながら、見やすさUPを目指しましょう。写真があると、思わず見たくなりますよね!

④過去のおたよりを参考にする

先輩たちが作成したおたよりを参考にするのが、一番実践しやすいかもしれません。前年の同じ月のおたよりを見て、書いていることやレイアウトを真似てみましょう。

「見やすい」おたよりを目指そう

いかがでしたか? おたより作成で大切なポイントは「保護者が読みやすく書くこと」です。子どもたちの様子が書かれているものは、保護者も楽しみに読んでくれますよ。ぜひ、工夫して読みやすく楽しいおたよりを作成してみてくださいね。


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ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

保育・幼児教育のプロフェッショナルで構成された編集部のライティングチームが、質の高い保育を日々提供していくために必要な知識・ノウハウを発信。専門知識から保育ネタ、保育士試験関連情報、保育学生さん向けの情報まで、あらゆる分野を網羅していきます。

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