保育園ごっこ/幼稚園ごっこ遊び
「ごっこ遊び」は園の中でも子どもたちに人気の遊びで、おままごとやアイドルごっこなど遊び方は多岐にわたります。今回は、本格的に子どもたちが保育者となり、保育のプランを実行する本格的な保育園ごっこ、幼稚園ごっこについて、準備や基本的な遊び方や注意点、年齢別のアレンジ遊びの方法をご紹介します。難易度
★★★★★対象年齢
5歳遊びのねらい
保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。- 見立て遊びを通して友だち、異年齢児とコミュニケーションを取る
- 身近な人を模倣し自分のイメージを膨らませながら、それを表現して遊ぶ
- 他児とイメージを共有し、協力してひとつの遊びを楽しむ
期待される姿
- 共通のルールにより社会性が身についたり、コミュニケーション能力が育つ
保育士の配慮と援助・環境構成
保育園・幼稚園ごっこをするためには、再現する内容を記憶する力が必要です。 また、想像力を働かせて、なりきったり、他人の気持ちを考えたりするので、事前に子どもたちと、話し合いを重ねたり、イメージの共有をしていきましょう。 取り組みの中で、園生活に対する興味関心や他者の気持ちの理解、協力することの楽しさなど、多様な側面を成長させてくれる遊びです。保育園ごっこ/幼稚園ごっこの遊び方・ルール
事前準備
保育園ごっこ/幼稚園ごっこは、事前準備が大切です。子どもたち同士で話し合い、保育プランを練りましょう。①どんなプランにするかを決める
実施の1か月くらい前からプランを立て始めます。縦割り保育の時間を使って、5才児(年長)が先生、3歳時、4歳時(年少、年中)が子ども役になります。
保育園であれば、配膳の用意があるためお昼の給食の前まで、幼稚園であればお弁当の日など配膳の必要がない場合は、帰りの会までのプランを立てることが可能です。
②役割分担を決める
先生役の子どもたちはは5~6人で1グループになります。 1人の先生が見る対象の子どもたちは在籍時の人数にもよりますが、7~10名程度が良いでしょう。 先生役と子ども役が決まったら、クラス名も決めておき、クラス発表をしましょう。
(子どもたちの)先生グループが決まったら、当日の活動スケジュールに合わせて先生グループの中でも役割分担を決めます。 遊び担当、トイレ担当、お世話係、お昼担当などを決めておき、担当以外の子どもはサポートに回ります。
活動中にピアノなど大人(保育者)の手が必要な場合は、事前に保育者に依頼を手配します。子どもたちからいつどんなタイミングでどの曲を弾いてほしいかまでリクエストするようにしましょう。
準備しておくもの
- 名札(クラスわけがわかるもの)
- タイムスケジュール
遊び方
- 当日は子どもたちだけで運営します。保育者はどこまで手を出すかを決めておきましょう
10:00~ お名前呼び(出欠確認)、朝の歌、朝の会
10:30~ グループごとの活動
-----配膳準備がある場合はここまで---------
11:45~ おひるご飯準備・給食のご挨拶・一緒に給食
12:30~ 食後の絵本タイム・手遊び(5歳先生が読む、歌う)
13:00 活動終了
※時間は一例です
保育園ごっこ/幼稚園ごっこにおすすめの遊び
異年齢でともに楽しめる遊びがおすすめです。フルーツバスケット
いすとりゲーム
・外遊び(おにごっこ、かくれんぼ)
ボールあそび(転がしドッジなど異年齢で遊べるもの)
室内遊び(ぬりえ、折り紙、紙飛行機など)
2歳児など年齢が離れている場合は、一緒に遊ぶというより5歳児の先生たちが保育室に訪問して手遊びや製作の先生として活動するのもおすすめです。遊ぶ際の注意点
事故対策を行う
いつもと違う光景に楽しくなり思わぬ事故や怪我が発生することも。いつも以上に活動中の見守りを意識しましょう。見守り
5歳児が先生を行うので完璧に行くとは限りません。しかし事故や怪我に繋がらなそうであればじっと我慢して見守ってみましょう。困っていたら手を出すのではなく、まず「先生」に確認する、すぐ動けるように近くにいるなどしておきます。保育園・幼稚園ごっこで楽しく遊ぼう
まもなく卒園する5歳児(年長)クラスの成長が垣間見られる遊びです。子どもたちなりに一生懸命考えて、相談して、大人を動かして一日保育をすることは、体力的にも精神的にも大きな成長が見られることでしょう。いつも保育者たちがどんな保育をしているのか、子どもたちの活動の中から見られるかもしれません。特別な保育の時間として、縦割り保育の時間を使ってぜひ遊んでみてくださいね。
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