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【20選】保育園でボール遊びを楽しもう!

ボール遊び
保育園や幼稚園、認定こども園で日々の活動に欠かせない“遊び”の時間。毎日「今日はどんな遊びを用意しよう…」と頭を悩ませる保育者の皆さんも多いのではないでしょうか。そんなときに役立つアイデアをご紹介します。>>「外遊び・室内遊び」の連載一覧はこちら

ボール遊び

保育園・幼稚園で日常的な遊びである「ボール遊び」。0歳児クラスから5歳児クラスまで幅広い年齢で楽しめて、常に身近にある遊びですよね。外遊び、室内遊びどちらでも取り入れられるのも保育者にとって嬉しいポイントです。
 
また、ボール遊びは、身体を動かしながら行う遊びが多いので、全身のさまざまな機能の発達を促すこどができる遊びです。
 
今回は、そんなボールを使った遊びのアイデアを20種類ご紹介します。各遊びにおおよその対象年齢を記載しているので、ご自身のクラスで取り入れる際の参考にしてみてくださいね。

ボール遊びのねらい

保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。 
  • ボールを投げたり、取ったりして全身で身体を動かすことを楽しむ 
  • ボール遊びを通して、友だちと協力する楽しさを知る 

期待される子どもの姿

  • ボールを捕って、相手に投げることで、距離感覚や方向感覚が育つ  
  • ボールの動きにあわせて身体を動かすことで集中力、瞬発力などの反射神経が身につく  
  • 友だちと協力することで協調性が育まれる 

ボール叩き

対象年齢 

0歳/1歳 

用意する物・道具

  • ボール 

遊び方

①保育者がボールを叩いるところを子どもの前で見せます。
②子どもは音を聞いてみたり、真似したりして楽しみます。

ポイント

乳児さんの場合は、まずはボールと存分に触れ合うことが大切です。ボールを触り、掴み、落としたりしてボールが跳ねる様子を楽しむのと同時に、ボールを叩いてみてその感覚や音を楽しみましょう。

ボールプール

対象年齢

0歳/1歳/2歳/3歳

用意する物・道具

  • カラーボール
  • ビニールプール

遊び方

①ビニールプールに、カラーボールをたくさん敷き詰めます。
②子どもたちはその中に入り、ボールと触れ合い楽しみます。

ポイント

全身にボールが触れるので、たくさんのボールの中に埋もれる感覚や、ボールプールの中を泳ぐ(移動する)感覚を楽しめます。子どもによっては、好きな色のボールを集めたり、ボールを投げて遊ぶ子もいるかもしれませんね。保育者は特に遊び方を指定せずに、子どもたちが自由にボールプールを体験できるように見守れるといいでしょう。

コロコロボールキャッチ

ボールコロコロキャッチをする子ども

対象年齢 

0歳/1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • ボール(柔らかい素材のもの)

遊び方

①保育者が、「コロコロー」と言いながらボールを転がします。
②子どもは、自分の方にボールが来たらキャッチします。

ポイント

特に0歳~1歳頃の、乳児さんにおすすめの遊びです。保育者は子どもが反応できる程度で優しくボールを転がすのがポイントですよ。使うボールも、布製やスポンジ製など、柔らかい感触のものを使いましょう。ボールを手でキャッチする、掴む、転がして保育者に返す、などできるようになったことは、一つひとつ気付いて褒めるようにしましょう。

コロコロシューティング

対象年齢

1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • ボール
  • 紙コップ 
  • 牛乳パック

遊び方

①紙コップをピラミッド状に積み上げて、その対面に空き箱を置きます。空き箱の上に、板を坂になるように置きます。
②ボールを坂の上に置き、紙コップの方に向けて転がします。
③ボールが転がっていき、紙コップに当たると紙コップが崩れます。

ポイント

ボールを坂の上に置くだけなので、この遊び方なら0歳さんから楽しめますよ。ボールを大きいものから始め、だんだんと小さくしていくと難易度が上がってより面白いですね。慣れてきたら、平面で転がすことに挑戦し、ペットボトルボーリングなどの遊びに繋げてもいいでしょう。

ボールのお散歩 

ボールのお散歩をしている子ども

対象年齢 

2歳/3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具 

  • カラーボール 
  • すずらんテープ(PEテープ) 
  • 新聞紙 
  • ビニールテープ 

遊び方 

①新聞紙を細長くくしゃくしゃにして輪っかを作り、ビニールテープで留めます。そこに子どもが引きずれる程度の長さのすずらんテープを結び付けます。 
②輪っかを床に置き、その輪っかの中にボールを置きます。 
③スズランテープで新聞紙を引っ張ると、ボールも一緒に移動するので、ボールのお散歩を楽しみます。 

ポイント 

ボールを道具で引っ張って、お散歩するような遊びです。あまり強く引っ張ると新聞紙の輪っかから外れて転がって行ってしまうので、力の加減がポイントですよ。 

ボール蹴り 

対象年齢

2歳/3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具

  • ボール(両手で持てるくらいの大きさのもの) 

遊び方 

①保育者は、子どもの方に向かってそっとボールを転がします。 
②子どもは、転がってきたボールを片足で蹴ります。 
③繰り返して遊びます。慣れてきたら、向かい合って蹴り合い、キャッチボール形式にしても良いです。 

ポイント 

足を使ってボールを扱う遊びです。初めは勢いよく蹴ろうとして転んでしまう可能性もあるので、心配な場合はイスなどに座った状態から始めてもいいでしょう。また、足元にボールが止まった状態で始めるのもおすすめです。慣れてきたら、キャッチボール形式にしたり、的を決めて狙ったところに蹴ったりするのも楽しいですよ。 

転がしドッジボール 

転がっているボールに当たる子ども
ボールを投げるのではなく、コロコロと転がして当てるドッジボールです。ボールを投げるのが得意ではない子や、ボールが飛んでくるのが怖く感じる低年齢児クラスで行うのがおすすめですよ。ドッジボールを行う前の導入や練習として取り入れてもいいですね。 

バウンドパス

ボールのバウンドパスをしている子どもたち

対象年齢

2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • ボール(両手で持てるくらいの大きさのもの)

遊び方

①2人で向かい合って立ちます。
②ボールを持っている一人が、相手に向かってボールをバウンドさせて渡します。
③もう一人はボールをキャッチし、同じように投げ返します。
④繰り返して遊びます。

ポイント

転がしたボールをキャッチすることができるようになったら、次のステップとしてバウンドキャッチに挑戦してみましょう。ボールを目で追う動体視力や、キャッチする手の動きを身に着けることができるでしょう。初めは保育者とペアになって行い、慣れてきたら子ども同士で挑戦するのがおすすめです。

キャッチボール

対象年齢

3歳/4歳/5歳 
 

用意する物・道具

  • ボール(両手で持てるくらいの大きさのもの)

遊び方

①2人でペアになって向かい合います。
②一人がもう一人に向かって、ボールを投げます。
③相手はボールをキャッチして、投げ返します。
④繰り返して遊びます。

ポイント

ボールコロコロキャッチ、バウンドパスと順にできるようになってきたら、ノーバウンドでボールをキャッチしてみましょう。こちらも、初めは保育者とペアになって行うのがおすすめです。あまり強く投げてしまうと怖がってしまう可能性があるので、両手の下手投げでふわっと渡すところから始めて、徐々に勢いを強くしたり、片手で投げたりしていくといいでしょう。

ボール運びゲーム

ボールを頭の上から後ろ向きにパスしている子どもたち
1列に並び、ボールを両手で頭の上を通して次々と後ろの子に渡していくゲームです。室内遊びにはもちろん、行事の際のレクリエーションや運動会の競技としてもおすすめですよ。頭の上以外にも、足の間を通すなどのアレンジも可能です。

爆弾ゲーム

爆弾ゲームで遊ぶ子どもたちのイラスト
ボールを爆弾に見立てて、隣の子に渡していくゲームです。音楽が鳴っている間にボールを回し、音楽が止まったときに持っていた子がアウトとなります。「ボールを隣の子に渡す」という簡単な動作なので、無理なくボールに親しむことができるのがポイントですよ。ボール遊びが得意じゃない子も、安心して楽しめるでしょう。

ピンポン玉リレー

ピンポン玉を運ぶ女の子
ピンポン玉をおたまやスプーンに乗せて、落とさないように運んでいく、バランス感覚を養うことができる遊びです。リレーのルールがまだ難しい場合には、かけっこ形式で遊ぶのもいいでしょう。

ペットボトルボーリング

ペットボトルをピンに見立てて、ボールを転がしてピンを倒すボーリング遊びです。ボールも新聞紙を丸めて作れるので、廃材を使って準備することができますよ。作例のように、季節行事に関連する飾り付けをすると華やかになるのでおすすめです。

ボールキャッチ 

ボールキャッチをしている子ども

対象年齢

3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具

・ボール(両手で持てるくらいの大きさのもの)
・カゴ(ボールが入る大きさのもの)

遊び方

①2人一組で向かい合い、1人はボールを、もう一人はカゴを持ちます。
②ボールを持っている子は、ペアの子に向かってボールを山なりに投げます。
③カゴを持っている子は、飛んできたボールをカゴでキャッチします。
④繰り返し楽しみましょう。

ポイント

初めて遊ぶ際は、保育者がペアになって遊ぶのがおすすめです。ボールを投げる役、キャッチする役を交代しながら繰り返すと楽しいですよ。慣れてきたら、ボールを高く投げてみたり、カゴの大きさを少し小さくしたりしながら、難易度を変えて楽しめるといいでしょう。

ボール鬼(ボール鬼ごっこ)

ボール鬼をしている子どもたち

対象年齢

3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • ボール(両手で持てるくらいの大きさのもの)

遊び方

①オニを1人決めます。そのオニがボールを持ちます。 
②オニが10秒数える間に、子どもたちは逃げます。 
③10秒経ったら、オニはボールを持って子どもたちを追いかけます。 
④タッチできそうな距離になったら、オニはボールを投げてその子に当てます。 
⑤ボールが当たったら、オニを交代して繰り返し遊びます。※ボールが外れたら、オニは交代しません。オニは投げたボールを取りに行きます。 

ポイント

鬼ごっこにボールを加えた遊びです。「ボールが当たるかも!」というヒヤヒヤ感でより盛り上がりますよ。一方でお友だちに向けて思いっきりボールを投げてしまうと、ケガの可能性もあるので、「優しく投げようね」と事前に伝えておくといいでしょう。アレンジルールとして、ボールをキャッチした場合はオニを交代しなくてOKというルールもありますよ。

王様中当て

中当てをする子どもたちのイラスト
ドッジボールを、コートを半面にして行う遊びです。子どもたちを「外野チーム」「内野チーム」に分けるので、役割が明確でルールがより簡単になります。加えて、内野チームには外野チームには分からないように「王様」を決め、王様が制限時間内にアウトになったら外野チームが勝ちになります。「誰が王様なのか?」というドキドキも、この遊びが盛り上がる一つの要因ですね。

たこやき玉入れ

たこ焼きボールを穴に投げ入れている子ども
夏祭りの屋台としておすすめの遊びです。たこ焼き器に見立てた容器に、たこ焼きに見立てたボールを投げ入れて遊びます。たこ焼きが入った数で競う得点形式や縦、横、斜め一列に入ったら成功とするビンゴ形式のルールにするのもおすすめです。

玉入れ

玉入れをする子どもたち
籠の中に、自分のチームの色の玉を入れる遊びです。運動会の競技として定番ですが、室内遊びとしてもおすすめですよ。上に向かって玉を投げるので、肩を使って投げる練習になり、自然と筋力がついていくでしょう。アレンジ例として、先生が籠を持って逃げ回る「かけっこ玉入れ」もおすすめです。

ドリブルリレー

対象年齢

4歳/5歳

用意する物・道具

  • ボール(両手で持てるくらいの大きさのもの)

遊び方

①2チームに分かれて、それぞれ走る順番を決めます。
②「よーい、どん!」の合図で、手でドリブルをしながらコースを走ります。
③コースを1周したら、次の子にボールを渡します。
④先に全員がコースを走り終えたチームの勝ちです!

ポイント

ドリブルをしながら走るのは少し難しいので、4~5歳児クラスさんにおすすめの遊びです。もし途中でボールが転がっていってしまったら、取りに行って元の場所からやり直しましょう。

あんたがたどこさ

まりつきをする男の子のイラスト
わらべうたに合わせてボールをバウンドさせて、歌詞に「さ」が出るたびに足の間を通すという遊びです。わらべうたに親しみつつ、ボールを自分の思い通りに操る練習にもなるので、伝承遊びに親しみたいときに取り入れるのがおすすめです。

ろくむし

いちむし!と言っている子どものイラスト
2人のオニが投げるボールを避けながら、特定のエリアを走って往復するという伝承遊びです。オニは走って逃げる子どもたちにねらいを定めてボールを投げる必要があるので、4~5歳児クラスにおすすめの遊びですよ。
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杉本綾子(すぎもと あやこ)

この記事を書いた人

杉本綾子(すぎもと あやこ)

特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会 所属
長年の保育現場勤務を活かし保育園の園長を経て、現在、現場で頑張っている人同士がともに学び、「心の栄養補給」ができる人材を育てるために講座などを企画・運営している。
『幼稚園教諭二種免許・保育士』『おもちゃコンサルタント』『絵画指導スペシャリスト』『保育ナチュラリスト』『保育 あそび発達サポーター』などの資格を取得。多様な視点から、園での遊びや保育に役立つヒントを届ける。

<芸術と遊びらぼ>
https://artplaylab.jp/
<芸術と遊び創造協会>
https://art-play.or.jp/

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