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秋におすすめ!自然遊び・どんぐりや落ち葉の製作アイデア

木の実や落ち葉
秋になると、夏に見られたキレイな緑やたくさんの虫が少しずついなくなり、子どもたちはちょっぴりガッカリしているかもしれません。しかし秋は自然遊びにぴったりの季節。この時期ならではの楽しみを伝えていきましょう。今回は、どんぐりや松ぼっくり、落ち葉などを使った遊びや製作をご紹介します。

秋の自然遊びのポイント

秋の自然遊びは、どんぐりや松ぼっくり、落ち葉など素材がたくさんで遊びの幅も広いですよね。まずは、秋の自然遊びについてポイントを確認してみましょう。

【ポイント】
  • 夏の自然との色やにおいの違いを楽しむ
  • 実際に触れて感触を楽しむ
  • 木の実や葉っぱの種類を調べる
  • 自然を使って製作物に活かす
このように、遊びながらも学びを深められる楽しみ方ができると良いですね。秋の自然は落ち葉のパリッとした感触だけでも楽しめるくらい、自然遊びにはもってこいの季節です。ぜひ外に出かけて季節ならではの自然に触れてみてください。

秋の自然物を使った遊び

紅葉の木の下で遊ぶ幼児
秋の自然は、どんぐりや松ぼっくりはもちろん、赤や黄色に染まったキレイな落ち葉まで身近なところに溢れています。今回は、そんな自然の素材を使った楽しい遊び方をご紹介します。

ひっつき虫集め

おすすめの年齢:1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

“ひっつき虫”や“くっつき虫”と聞いて「なつかしい!」と思った先生も多いのではないでしょうか。子どもの頃、公園で遊んだ後に、気付くと服についていたあの植物です。おそらく皆さんが思い出すであろうよく見るひっつき虫は、「オオオナモミ」と「アレチヌスビトハギ」。最近はあまり目にしなくなってしまいましたが、お散歩先の公園で探してみてはいかがでしょうか。
アレチヌスビトハギの実
(写真:アレチヌスビトハギ)
くっつき虫の実
(写真:オオオナモミ)

落ち葉のベッド

落ち葉のベッドに横たわる女の子
おすすめの年齢:1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

落ち葉がたくさんある場所でできる簡単な遊び「落ち葉ベッド」。名前の通り、落ち葉をかき集めてその上にゴロンと寝転がります。寝転がるとどんな感じがするのでしょうか。「チクチクする」「カサカサする」といろいろな声が聞こえそうですね。秋のにおいや音を五感で感じ、好奇心を掻き立てる遊びです。寝転がるときは、石や木の枝などには注意してくださいね。

自然の宝箱作り

おすすめの年齢:1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

さまざまな色の葉っぱやドングリ、松ぼっくり、木の実、石などを集めて、手作りの宝箱に入れるシンプルな遊びです。ティッシュやお菓子の空き箱を使って、事前に自分用の宝箱を作っておきましょう。色ごとにまとめたり、お気に入りの自然物でいっぱいにしたり、自分だけの宝箱を作ることができますよ。

どんぐりボーリング

おすすめの年齢:1歳/2歳/3歳/4歳/5歳 

どんぐりを使ったボーリング遊びです。平らな場所にどんぐりをボーリングのピンのように並べます。少し離れたところから、どんぐりを指ではじき、ピンに当て、倒れた数を競いましょう。道具も必要がないシンプルな遊びですが、ピンの並べ方やどんぐりを指ではじくときの距離を変えると難易度が変わります。ボーリングのピンをトイレットペーパーに変えれば、低年齢児クラスの子どもも楽しく遊べます。 

秋の自然物を使った製作アイデア

テーブルの上に置かれた松ぼっくりと木の枝
自然物は製作にも活用できます。今回は、簡単に子どもたちと作れるものをご紹介します。

どんぐりマラカス

おすすめの年齢:1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

小さめのペットボトルに数個のどんぐりを入れて、ビニールテープでキャップをしっかり留めれば、マラカスの出来上がりです。乳児クラスのラトルにも使えそうですね。入れるどんぐりの種類や数によって音の違いがあるかも…? みんなで実験しても面白いですよ。どんぐりは使う前にしっかり煮沸消毒しておきましょう。

木の実で写真立て

おすすめの年齢:3歳/4歳/5歳

段ボールに紙粘土を貼り付ける写真立ての作り方で、フレームに木の実を飾りましょう。どんぐりだけでなく、色づいた木の実やススキ、木の枝を使うとより秋らしい雰囲気が出ます。自分の好きな素材を使って、自由に楽しんでみてください。

どんぐりケーキ

どんぐりを苺に見立てたケーキ作りです。土台はカップに綿などを入れて作るのも良し、段ボールや紙粘土を使っても良し。もちろん園庭や公園の砂場で砂を使っても良いですね。木の枝や木の実など、いろいろな物を使ってアイデアが広がります。

どんぐり拾い用ケース

どんぐり拾いは定番の活動ですが、拾った木の実を入れるケースを製作してより楽しい活動にしてみましょう。専用のケースに入れていくことで、「自分で集めた」という達成感を持つことができそうですね。もちろんどんぐりに限らず、葉っぱや他の木の実も入れられますよ。

葉っぱアート


とにかく自由に思うままに、落ち葉を画用紙に貼り付けていきます。子どもによって、特に規則性なく好きなように貼っていく子もいれば色ごとに並べる子、うまく葉っぱを使って何かを表現する子など、いろいろな個性が見られて面白いですよ。

松ぼっくりのモビール

おすすめの年齢:2歳/3歳/4歳/5歳

松ぼっくりを繋げて、ゆらゆら揺れるモビールを作ってみましょう。色を塗ったり、画用紙で目を作ってミノムシっぽくしたり、どんぐりも一緒に吊るしたりと、可愛くアレンジ可能です。保育室の入り口や壁に飾ると季節を感じられて良いですね。

どんぐり・木の実を使った造形

おすすめの年齢:1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

どんぐりや木の実は、手ごろな大きさの造形材料としてもうってつけです。製作・工作の活動に素材として取り入れてみましょう。

落ち葉のかんむり

おすすめの年齢:2歳/3歳/4歳/5歳

作り方はとても簡単、落ち葉のかんむりです。子どもの頭のサイズに合わせた画用紙に落ち葉を貼っていくだけ! イチョウやモミジなど色がついた葉っぱを使うと、色合いが美しい作品が完成します。思わずずっと被っていたくなるかんむりを作ってみましょう。

どんぐりなどの木の実で遊ぶ前に

どんぐりの実
たくさん拾ってきたどんぐりや松ぼっくりなどの木の実。長く楽しむためにも、遊ぶ前にひとつやっておきたいことがあります。

虫がいるかも⁉

子どもたちにとっては宝物のどんぐりなどの木の実。せっかくだから長くたくさん遊んでほしいですよね。でも、保育士さんの中にはこんな心配をしている方もいるのではないでしょうか?

「虫が出てきたらどうしよう」

そうです、どんぐりの中には虫がいることがあり、気付くと…なんて経験をしたことがある方も多いはず。やっぱりちょっと気になりますよね。また、どんぐりの他にも、栗の実や椎の実なども同様です。松ぼっくりも虫の卵がついていることがあるので同じ処理をしてから使うことをおすすめします。そこで、製作や遊びに使う前にひと手間加えて、処理をしておきましょう。

おすすめは煮沸処理

鍋でお湯を沸騰させているところ
一般的に言われている処理方法は「煮沸」「冷凍」「電子レンジ」です。冷凍処理は1週間ほど冷凍庫に入れておかなくてはいけないため、今回は一番簡単にできる煮沸処理の方法をご紹介します。電子レンジも加熱するという意味では同じですが、温度の調節が難しく破裂することがあるため、出来ればお鍋を使った煮沸をおすすめします。

【用意するもの】
  • お鍋
※「食事を作るお鍋で虫がいるどんぐりを茹でるのは…」という場合は、別に用意しましょう。100円ショップ(100均)で使い捨てのお鍋(アルミホイル製)が売っています。

【処理方法】
①まずは拾ってきたどんぐりなどの木の実を水洗いしてキレイにします。
※このとき「穴あき・ヒビ割れ・汚れ」があるものは残念ですが除けておきましょう。また、水に入れて浮いてきたどんぐりはすでに虫食いしているため、これも除けましょう。
②お鍋に水を入れて沸騰させます。
③沸騰したお湯にどんぐりを入れましょう。

※煮沸時間が長いと、電子レンジ同様破裂してしまいます。小さめのものは3~4分、大きめのものは10分前後が目安です。
④お鍋から取り出して水気を切ったら、風通しの良い場所で新聞紙などの上に並べてしっかり乾燥させましょう。

せっかく拾ってきたどんぐりを長く楽しむためにも、ひとつの知識として覚えておくと役立ちますよ。特に、手作りおもちゃや製作に使うどんぐりは、事前に煮沸処理をしておきましょう。

小さい木の実は誤飲にも注意 

どんぐりなどの木の実は「もしかして、食べられるのかな?」と子どもが興味を持ってしまうことがあります。小さい木の実で遊ぶときは、口に入れて飲み込んでしまうことがないよう、保育者は子どもの側で見守るようにしましょう。 

秋ならではの自然を楽しもう

秋は子どもたちの興味や好奇心を掻き立てる自然がたくさん溢れています。ぜひ公園などにお散歩に行ったときには、身の回りある今の季節ならではの風景に目を向けてみてくださいね。

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この記事を書いた人

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