【Vol.3】経験から得た作品作りのヒントとは?「エビカニクス」のケロポンズが子どもたちから学んだこと

ポーズをとるケロポンズの2人
これまで多くの子どもたちの心を掴む作品を生み出してきたケロポンズ。曲作りから振り付けまで自身で手掛けるお二人は、どのような視点で、どのように作品を作っているのでしょうか。最終回となる今回は、ケロポンズの作品作りのヒントや今後の展望を語っていただきました!

子どもが覚えやすい動きで

保育士さんや幼稚園の先生は、意外と「振り付け」を考える場面が多いですよね。ケロポンズさんは振り付けもご自身で考えているとのことですが、どう出来上がっていくんでしょうか?

ケロさん(以下敬称略):私たちはプロのダンサーではないので、自分たちがおもしろいと思った動きを取り入れています。例えばエビカニクスは、「今度の曲は『エビとカニで…エビカニわーっ!』ってやったらおもしろいじゃん!」って二人で大笑いしてサビができたんです(笑)。子どもたちが覚えやすくて楽しめるものをっていうのは、常に考えていますね。

ポンさん(以下敬称略):エビカニクスは、4パターンしか動きがないんですよ。子どもたちが必死になって何度も何度も練習してやっとできる! じゃなく、初めて会って一緒に踊ろうってなったときに、真似してもらえるものを目指しています。自分たちが思わず笑ってしまうような、カンタンかつインパクトのある振り付けを目指しています!

確かに、見ながら踊れるものが多いですよね! それもまた、人気の理由なのですね。

子どもから生まれたものを形にする

ご自身が楽しいと思った振りを取り入れているとのことですが、振り付けするときに参考にしているものや人はいますか?

ケロ:参考にする人はあまりいないよね?(笑)

ポン:いないね。自分たちの動きでやっています(笑)。でもやっぱり、自分が保育していたときの子どもたちが心の中にはいて、ヒントになっている部分があります。「これが好きだったな」とか、「こういう振り付けで笑い転げたな」とか、そういうのは引き出しに入っているんです。ヒントは子どもですね。

日常生活の中で見つけたアイデアを取り入れているんですね。子どもの遊んでいる姿とか発言とか、先生たちが振り付けするときのアイデアに取り入れるのにいいですよね。

ポン:ケロちゃんが作った「3びきのくま」っていう曲があるんですけど、私が年少クラスの保育をしていたときにそれを歌っていたんです。ある日みんなで手をつないで公園に行ったら、ノンちゃんっていう女の子が「3びきのくーまっ、3びきのくーまっ」って急に跳んだの(笑)。それでみんながすごく笑って「みんなで跳ぼう!」ってやっていたら一曲分振りができちゃって! 保護者の方に「子どもたちが作ったんです」って見せたらすごくウケました。

保育の中に、そういうヒントがあるかもしれないんです。子どもの中から生まれたものは、子どもがおもしろいと思うものですよね。

子どものクリエイティブ力がすごいですね! 大人が子どもの行動を制限してしまう部分もあるけれど、子どもから生まれるものがなくならないように安全は配慮しつつも、自由に動いて発言してほしいですね。


ポン:ダメって言ってやらせないのは一番簡単ですよね。やりたい事を見つけることや、それを形にすることも素晴らしい能力ですからね!

ケロ:ネタは普段の生活のどこにでも転がっています。運動会とかも、子どもたちの普段の生活の様子から「じゃあこれをやろう!」ってなって楽しみながら毎日やっていたら、子ども主体の運動会になっていきますよね。

新曲のネタも日常から

7月10日に、ベストアルバムが発売されるということで、おめでとうございます!

ケロポン:ありがとうございます!!

新曲も入っているとのことですが、それはどんな経緯で出来上がったんですか?

ケロ:2年前に「朝霧JAM」という、静岡県富士宮市の朝霧アリーナで開催されている野外イベントに出たときの出来事がきっかけです。朝、イベントの実行委員の会長さんが来てラジオ体操をやるんですよ。そのときに会長さんが言った言葉がインパクトが強くて。

ポン:「富士山もきれいで、天気もよくて、みんな元気で、あー、ツイてるツイてる!」って急に(笑)。みんなで大爆笑して、これは絶対何かにしたいねって話したんです。

ケロ:それでポンちゃんが歌詞を書いて、できた曲が「ツイてる!ツイてる!」です。その会長さんが、「ツイてるおじさん」として映像に登場しています! 「ツイてる」、いただきました(笑)!

おもしろいですね(笑)。YouTubeでチェックさせていただきます!

ポン:あとは、「妖怪ヤミー」という曲も、フジロックに行ったときにヒントを得たんですよ。

ケロ:海外の方のライブを見て、カップルがずっと踊っていたですよ。その動きがおもしろくて(笑)! これはぜひ取り入れたい、と。

ポン:ケロちゃんが、「子どもと一緒にやったらおもしろい!」って言い始めて、最初は意味が判らず「何を言っているんだ」と思いましたね(笑)。でも、面白い「妖怪ヤミー」ができました。

本当に、日常生活にネタが溢れていますね。ケロポンズさんのアンテナが素晴らしいです!

目の前のことを楽しみたい

最後に、今後の「ケロポンズ」としての展望はありますか?

ポン:実現するかわからないけど、入院していたりでコンサートに来れない子にも会いに行きたいです。すべての子どもたちが楽しく大きくなっていけるといいですよね。

ケロ:いただいたお仕事を楽しんでやっています。遠い先のことより、毎日会う子どもたちが本当に面白いので、今は目の前のことを一つひとつ大切に行きたいです!

ありがとうございました。ぜひ、今度コンサートにお邪魔させていただきます!


>>【Vol.1】エビカニクスのケロポンズに聞いた!子どもの心を掴む方法
>>【Vol.2】エビカニクスのケロポンズが語る!子どもとの関わり方とは
 
ケロポンズ
増田裕子(ケロ)と平田明子(ポン)からなるミュージック・ユニット。平田が増田のバンド「トラヤ帽子店」のファンだったことが縁で1999年結成。あそびうたや体操の作詞、作曲、振付を手掛けるほか、親子コンサートや保育者を対象にしたセミナーなど精力的に活動を行う。代表作「エビカニクス」のYouTube動画再生回数は2019年6月時点で5,000万回を突破。NHK「おかあさんといっしょ」、BS日テレ「それいけアンパンマンくらぶ」への出演・楽曲提供、フジロックフェスティバル出演など、多方面で活躍中。


2019年6月で結成20周年を迎えるケロポンズ。
記念ベストアルバム・イベントなど目白押しです!

『エブリデイ あそぼう! ケロポンズ BEST』
ケロポンズ20周年を記念した、新曲&BEST曲全24曲がつまった2枚組ベストアルバム
【発売】2019年7月10日(水)
【価格】2,700円(税別)

20周年記念コンサート『ツイてる!ツイてる!エビカニフェス』
【日時】2019年8月4日(日)
 開場:13:00~ 開演:14:00〜16:00(途中休憩あり)
【会場】浅草公会堂(東京都台東区浅草1丁目38−6)
まゆか

この記事を書いた人

まゆか

「ほいくis/ほいくいず」専任ライター。とにかくよくしゃべる元保育士。絵本とジャニーズが生きがいです。
【Instagram】
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