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イースターの遊び6選【遊び方・ねらい解説】

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イースターの遊び
日本でもよく耳にするようになってきた「イースター(復活祭)」。子どもたちの行事の一つとして保育に取り入れる園もあるようです。今回は、イースターの活動で子どもたちが楽しめる遊びをご紹介します。
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イースターとは

「イースター」とは、イエス・キリストが処刑されてから3日目に復活したことをお祝いする日。キリスト教の中でも大きな行事の一つです。キリスト教系の園以外ではなじみが薄かったかもしれませんが、最近では徐々に認知度も高まってきました。活動として取り組んでいるところもあるのではないでしょうか。

イースターは毎年日にちが変動し、また「東方教会」「西方教会」といったキリスト教の宗派によっても異なります。2025年(令和7年)は東方教会・西方教会共に4月20日(日)となっています。

【イースターの日程】 

  • 2025年:4月20日(東方教会/西方教会)
  • 2026年:4月12日(東方教会)/4月5日(西方教会)
  • 2027年:5月2日(東方教会)/3月28日(西方教会)
  • 2028年:4月16日(東方教会/西方教会)
  • 2029年:4月8日(東方教会)/4月1日(西方教会)
  • 2030年:4月28日(東方教会)/4月21日(西方教会)
代表的な遊びとしては、イースターの象徴であるウサギやたまごを使った物が多く、隠したたまごを見付ける「エッグハント」、たまごを転がす「エッグロール」、たまごに色を塗る「エッグペインティング」などがあります。

難易度

★☆☆☆☆~★★★★★

遊びのねらい

保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。
  • イースターについて知り、親しみを持ち楽しく参加する
  • 遊びや製作を通して行事を楽しむ
  • イースターを通して、外国への興味を広げる
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イースター遊びの注意点・配慮

遊びを紹介する前に、イースターの活動で注意・配慮する点について押さえておきましょう。

アレルギーに注意する 

イースター遊びの中には、たまごを使うものがあります。たまごの殻にはアレルギーの原因となる成分は殆ど含まれていないようですが、万が一を考え、アレルギーを持っている子どもがいる場合には、プラスチック製の代用品を使用するなどの配慮をすると良いでしょう。

導入におすすめのアイデア

最初に、まだ馴染みの少ないイースターという行事について、読み聞かせで伝えられる絵本をご紹介しましょう。
絵本「ハッピーイースター」の書影
[ハッピーイースター]
  • 作:ヨシエ
  • 出版社:くもん出版/2017年
お話としてイースターがどんな行事なのかを知ることのできる絵本です。カラフルなたまごは、製作のヒントにもなりそうですね。

エッグハント(たまごさがし) 

イースターエッグハント
隠されたたまごを探して、その数を競ったり、どこにあるかを探すのを楽しんだりするゲームです。

対象年齢

5歳児

用意する物・道具

  • たまご型のケース(100円ショップなどで購入可能)無ければ、ガチャガチャの空容器、封筒、カードなど 
  • おかし(お菓子がNGの場合は、中身は空でもOK)
  • たまごをいれるバスケット(あれば)

エッグハントの遊び方・ルール

  1. お菓子を詰めたたまご型のケースを用意します
  2. たまごを隠すチームと探すチームに分かれます
  3. 隠すチームは、5分以内にたまごを隠します
  4. 探すチームは、隠されたたまごを探します

ポイント 

エッグハントは、ウサギ(イースターバニー)が隠したたまごを見付けるという由来が元になった遊びです。多産であるウサギは、生命力や繁殖のシンボルということです。たまごを隠す時は、子どもたち皆でウサギの耳を付けてやってみるのもかわいいですね。

園で行う場合、たまごは子どもの人数分用意しましょう。保育者はたまごと隠した場所を把握しておき、たまごを探すのは1人1つまで、見付けたら集合場所に戻るなど、工夫すると良いですよ。

たまごのケースの中にお菓子を入れておいて、終わったら皆で食べると盛り上がります。

うさぎのハット製作 


イースターの遊びをするときにぴったりなハットの製作アイデアをご紹介します。

対象年齢

3歳児/4歳児/5歳児

用意するもの・道具

  • 色画用紙(ウサギの耳、ほっぺ)
  • 紙皿(深めのもの)
  • リボン
  • お花紙(耳につけるリボン)
  • セロハンテープ
  • のり
  • 接着剤
  • カラーペン
  • カッター
  • ハサミ
  • 鉛筆

作り方・遊び方

  1. 画用紙でウサギの耳を作ります
  2. 紙皿をひっくり返し、耳を付けます
  3. 耳や目を描いたり、リボンを付ければ完成です

ポイント 

深さのある紙皿を使うことで、すっぽりとかぶれる帽子になります。帽子を被って遊ぶことで、よりイースターらしさが増しますね。保育者が作れば、乳児の子どもでも被ることができます。 

エッグペイント

イースターエッグペイント

たまごに思い思いに色を塗ってオリジナルのイースターエッグを作ってみましょう。

対象年齢

0歳児/1歳児/2歳児/3歳児/4歳児/5歳児

用意する物・道具

  • ゆでたまご(もしくは、中身の白身、黄身を予め抜いたたまご/ たまごがたに切り抜いた画用紙で平面的に作っても良い)
  • 食紅(中身を食べるのであれば)
  • アクリル絵の具(食さない場合)

作り方・遊び方

  1. たまごに好きな色を塗ります
  2. マスキングテープを重ねたり、シール貼りなどをしたりしても遊べます

ポイント

中身を抜いたたまごは脆いため、力を入れないで色を塗る必要があります。子どもたちがまだ力のコントロールが難しい場合は、画用紙をたまご型に切り抜いたものを用意して色を塗っても楽しめます。

その他、新聞紙を丸めて色紙やカラーホイルを巻いたものなどのアレンジも可能ですよ。

たまごの殻でモザイクアート

たまごの殻を使ったモザイクアート

たまごの殻を使ってモザイクアートに挑戦してみましょう。

対象年齢

3歳児/4歳児/5歳児

用意するもの・道具 

  • たまごの殻(よく洗って乾かしておく)
  • アクリル絵の具
  • 画用紙
  • 接着剤

作り方・遊び方

  1. たまごの殻に色を塗って乾かす
  2. 画用紙に鉛筆で下絵を描く
  3. 色を塗った卵の殻を割り、接着剤で貼り付ける

ポイント

園で行う場合は、チームごとに「赤色を塗るチーム」「黄色を塗るチーム」と分けて作業し、乾いたものを皆で使うようにするとスムーズに進みます。たまごの殻は細かく割り過ぎると貼るのが大変なため、大きめに割ると良いでしょう。

エッグロール

エッグロール
たまごを転がして、だれが一番早くゴールするかを競うゲームです。

対象年齢

4歳児/5歳児

用意する物・道具

  • イースターエッグ(大人数で遊ぶならプラスチック製のたまご型のケースや、新聞紙をたまご型に丸めたものがおすすめ)
  • スプーンや木べら、フライ返しなど

エッグロールの遊び方・ルール

  1. 床で行う場合、スタート位置とゴール位置を決めます
  2. 「スタート!」の掛け声でたまごをゴールまでスプーンや木べらを使って転がします
  3. テーブルの上で行う場合は、コーナーを曲がったり折り返し地点を作ると盛り上がります

ポイント

たまご型のためまっすぐに転がらず、あちこちに転がるたまごを追いかけて遊びます。

夢中になり過ぎて他のお友だちとぶつからないように注意しましょう。低年齢児であれば、道具を使わず転がすだけでも楽しめますよ。

エッグレース

イースターエッグレース
たまごを転がすのではなく、おたまのようなスプーンに乗せて競います。

対象年齢

4歳児/5歳児

用意する物・道具

  • イースターエッグ(大人数で遊ぶならプラスチック製のたまご型のケースや、新聞紙をたまご型に丸めたものがおすすめ)
  • おたま、大きめのスプーンなど

遊び方・ルール

  1. おたまの上にたまご(プラスチック製がおすすめ)を乗せます
  2. スタートの合図でたまごを落とさないようにゴールを目指します

ポイント

本物のたまごで行うと、落とした場合の処理が大変なので、たまご型のケースや紙をたまご型にまるめたもので行うと良いでしょう。走ると危険なので、必ず歩いて進むことを事前に伝えます。

イースター遊びを楽しもう

イースターはまだあまり馴染みのない行事かもしれませんが、遊び方もいろいろあるので、4月の活動として取り組んでみてはいかがでしょうか。

イースターエッグやバスケットは、製作アイデアとして取り組めますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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杉本 綾子(すぎもと あやこ)

この記事を書いた人

杉本 綾子(すぎもと あやこ)

特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会 所属
長年の保育現場勤務を活かし保育園の園長を経て、現在、現場で頑張っている人同士がともに学び、「心の栄養補給」ができる人材を育てるために講座などを企画・運営している。
『幼稚園教諭二種免許・保育士』『おもちゃコンサルタント』『絵画指導スペシャリスト』『保育ナチュラリスト』『保育 あそび発達サポーター』などの資格を取得。多様な視点から、園での遊びや保育に役立つヒントを届ける。

<芸術と遊びらぼ>
https://artplaylab.jp/
<芸術と遊び創造協会>
https://art-play.or.jp/

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