手洗い指導を行うねらい
保育園で手洗い指導を行うねらいには下記のようなものがあります。
- 清潔にする心地よさを感じる
- 正しい手洗いの方法を身につける
- 手洗いの大切さを知り、自ら進んで手洗いを行う
手洗い指導を通して正しい手洗いの方法や手洗いの大切さを伝え、一人ひとりが手洗い習慣を身につけられるようにしましょう。
正しい手の洗い方
正しい手の洗い方を8ステップで紹介します。
- 手を流水でよく濡らす
- 石けんをつけ、手のひらをしっかりこする
- 石けんを手の甲につけ、よくこする
- 指先や爪の間を念入りに洗う
- 両手の指を組み、指の間をこする
- 親指を反対の手でにぎり、ねじり洗いをする
- 手首を洗う
- 十分に水で流し、清潔なタオルで拭く
出典:正しい手の洗い方/厚生労働省 >>詳細はこちら
子どもたちへの伝え方
正しい手洗いの方法は分かったけれど、どうやって子どもたちに伝えればいいの? とお悩みの保育者さんもいるでしょう。ここでは子どもたちへの伝え方を紹介します。
手洗いソングを取り入れる
手洗いソングを取り入れることで、手遊びの一貫のように楽しみながら正しい手洗いの方法が身につけられます。手洗いソングには、リズミカルなオノマトペを使ったものや、洗う時の手の形を身近な動物に例えたものなど、子どもたちが正しい手洗い手順を覚えやすい工夫がたくさん! こちらの記事では保育園でおすすめの手洗いソングを紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。手洗いがテーマの絵本を使う
手洗いがテーマの絵本を使うことで、子どもたちに手洗いの大切さを分かりやすく伝えることができます。「どうして手洗いをしないといけないのか」「手を洗わないとどうなるのか」など、手洗いの必要性をストーリーとイラストで伝えられるのが絵本のメリット。手洗い指導の導入に使うことで、正しい手洗いを覚えようという意欲を育むことにも繋がりますよ。こちらの記事では手洗い・うがいを教える絵本を紹介しています。手洗い指導を行う際には、ぜひ参考にしてみてくださいね。手洗いの方法を描いたポスターを掲示する
保育室の手洗い場やトイレに、正しい手洗いの手順を描いたポスターを掲示する方法もあります。子どもたち一人ひとりが正しい手洗いの方法をマスターするには、繰り返し伝えていくことが大切。手洗いをする度に目につく場所にポスターを掲示することで、自然と正しい手洗い方法が身につくでしょう。ほいくisダウンロードのコーナーでオリジナルの手洗いポスターを提供しています。ほいくisメンバーに登録すれば、無料でダウンロードできますので、ご利用ください。
年齢にあった手洗い習慣の身につけ方
健康に過ごすためにも手洗い習慣は乳幼児期から身につけていきたいもの。保育園では年齢にあった伝え方、援助を取り入れましょう。ここでは年齢にあった手洗い習慣の身につけ方を紹介します。
0歳児の手洗い方法
まだ一人で立つことができない0歳児の手洗いは、清潔なおしぼりで手を拭くことから始めましょう。離乳食の前後には優しく手指を拭き、「きれいになったね」「気持ちいいね」と清潔にする喜びを伝えていきます。戸外に出て土や砂を触った場合は、保育者さんが抱きながら流水と石けんで手洗いすると良いでしょう。1歳児・2歳児の手洗い方法
一人で安定して立てるようになったら、保育者さんと一緒に手洗い場に立ち、流水と石けんで手を洗う習慣をつけていきましょう。指の間や手の甲まできちんと洗えるよう声かけをおこない、必要に応じて保育者さんが手を添えながら一緒に洗うと良いですね。普段から手洗いの歌や絵本を取り入れて、手洗いの大切さを伝えていきましょう。3歳児・4歳児・5歳児の手洗い方法
3歳ごろからは自分一人で手洗いをする習慣を身につけていきます。この時期には言葉の理解が進んでくるため、手洗いの大切さや正しい手洗い手順を口頭で伝えられるようになるでしょう。手洗いが風邪予防に繋がることを伝え、健康を意識しながら正しい手洗いをマスターできるように関わっていきましょう。手洗い習慣を身につけ、健康に過ごそう
健康に過ごすためには、正しい手洗い習慣を身につけることが大切。特に集団生活を行う保育園では風邪や感染症が流行りやすいため、こまめな手洗いは欠かせません。本記事を参考に、子どもたちに手洗いの大切さや正しい手洗い方法を伝えてくださいね。【関連記事】