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【5月・5歳児】月案文例と書き方/ねらい・環境構成など<2022年度版フォーマットあり>

5歳児クラスの子どもたち
指導計画・指導案の作成は、日々の保育をきちんと進めていくためにとても大切です。しかしそれなりに手間がかかるもの。そこで、さまざまな例を見ながら、自分なりの計画が作れる参考文例と、すぐに使える最新のフォーマットをご用意しました。ポイントは子ども主体になっているか。今回は、3歳児クラス・5月の月案です。

今月のポイント

5月は暖かく過ごしやすい季節なので、自然遊びや戸外遊びを活動に取り入れていきましょう。5歳児クラスになると、複雑な動きもできるようになってくるので、全身を使った遊びもおすすめです。戸外遊びのときは感染症への注意も必要ですが、子どもたちにも伝えて一緒に対策を意識していけると良いですね。健康についてだけでなく、マナーなど自分以外の人についての意識を高めていきましょう。

ねらい

  • 全身を使った複雑な動きを取り入れて遊びを楽しむ。
  • 感染症に関する知識をつけ、自分の健康管理を行う。
  • 集団生活の中で必要なマナーを学び身に着ける。
  • 仲間と一緒に遊ぶことを楽しむ。
  • 生き物や植物に関心を持ち、命の大切さについて知る。
  • 「こどもの日」に関連する製作を楽しむ。
  • ひらがなの読み書きができるようになる。
  • リトミックを通して音に合わせた表現を楽しむ。

内容

  • 縄跳びを使って「いろはにこんぺいとう」を楽しみ、ジャンプしたりくぐったりする動きをとる。(健康)
  • 今流行している感染症について保育者から学び、戸外遊びの後や食事の前に自分で進んで手洗い・うがいをする。(健康)
  • 公園や公園のトイレの使い方、道路の歩き方など、公共の場でのマナーを保育者や他児と一緒に考え、声を掛け合いながら守ろうとする。(人間関係・環境)
  • 玩具や遊具などを使うときは、他児と一緒に使いながらひとつの遊びを楽しんだり、順番待ちをして使ったりする。(人間関係)
  • 園で育てている植物を観察して成長の様子を楽しみ、どうしたら大きく育つか考える。(環境)
  • 画用紙や絵の具を使ってこいのぼりを製作したり、折り紙でかぶとを作ったりする。(環境)
  • 手紙を書く、絵本を読むなど、遊びの中で文字と触れ合う。(環境・言葉)
  • リトミックでタンバリンや鍵盤ハーモニカ、トライアングルなどの楽器に触れ、音を出したり演奏したりする。(表現・環境)
※「内容」については、例文の最後に保育所保育指針にある五領域のどれに対応しているか表示をしています。
  • 健康(心身の健康に関する領域)
  • 人間関係(人とのかかわりに関する領域)
  • 環境(身近な環境とのかかわりに関する領域)
  • 言葉(言葉の獲得に関する領域)
  • 表現(感性と表現に関する領域)

環境構成

  • 安全に遊べるよう、身体を動かす前には体操を取り入れる。
  • 感染症やケガなどについて話す機会を設け、イラストや絵本を使って分かりやすく説明する。
  • 子どもたち自身でマナーを考えられるよう、どんな場面でどのように振舞うと良いのか話し合う。
  • 遊びの時間は保育者は見守る姿勢をとる。
  • 植物の水やりを当番制で行い、みんなが触れられる機会を作る。
  • 子どもたちが好きなように製作を楽しめるよう、画用紙や絵の具、クレヨン、シールなどの素材を用意する。
  • 子どもたちが身の回りの文字を自分で読めるように、ひらがなを使ってラベリングをしたり、ポスター掲示をしたりする。
  • さまざまな楽器を用意して、音や演奏方法の違いを楽しめるようにする。

予測される子どもの姿

  • 少し複雑な動きもできるようになり、全身を使った遊びをのびのびと楽しむ姿が見られる。
  • 保育者から学んだことをもとに、感染症対策意識をもって行動する。
  • 他児と声を掛け合いながら、マナーを守って行動しようとする。
  • 友だちと遊ぶことを好み、「一緒に遊ぼう」「順番ね」など声をかける姿が見られる。
  • 植物の葉の形や色、数日前との違いなどに気付き、成長を喜ぶ。
  • 想像力を働かせて好きな素材を使い、製作を楽しむ。
  • 身の回りにあるひらがなを読み、文字の読み書きができるようになったことに自信を持つ様子が見られる。
  • 「きれいな音」「これはかっこいいね」など、それぞれの楽器の音の違いを言葉で表現したり、実際に音を出して楽しんだりする。

前月の子どもの姿

  • 最年長クラスとして自信や責任を持った行動する頼もしい姿が多く見られた。年下クラスの子どもたちの手伝いを積極的にしたり、クラスの仲間の手助けをしたり、仲間意識や愛情を持った人との関わりが増えた。
  • 全身の機能が発達し、さまざまな遊びを楽しんでいた。特に縄跳びがクラスのブームになっていた。

家庭や地域との連携

  • 交通マナーや手洗い・うがいについて学んだことを保護者とも共有し、家庭でも一緒に見守っていくようお願いする。
  • 連絡帳やおたよりだけでなく、ドキュメンテーションを活用しながら活動の様子や子どもの興味を知らせていく。

健康や安全

  • 手洗い、うがいの徹底や衣類による体温調整を自分で行う。
  • 近隣の車通りが多い場所など危険な箇所を認識し、自分の意思で注意していこうとする。
  • 子ども同士で声を掛け合いながら、身の安全を守ろうとする。

食育

  • 普段口にしている食物の命や、生産者がいることを知り、感謝の気持ちを持って食事をする。
  • さまざまな食材に触れ、食感や味、においの違いなどに気付く。

今月の行事

  • こどもの日
  • 身体測定
  • 避難訓練
  • 誕生日会

今月の歌・手遊び・体操

今月の歌

  • こいのぼり
  • さんぽ
  • 春の小川
  • 公園にいきましょう

今月の手遊び

  • はじまるよ
  • パン屋さんにおかいもの
  • たけのこはえた
  • わにのかぞく

今月の体操

  • えがおのまほう
  • ケボーンダンス
  • えんとつ町のプペル

今月のおすすめ絵本

  • ぐりとぐらのおおそうじ
  • げんきにおよげこいのぼり
  • はみがきれっしゃ
  • あらいくん

自己評価

すでに園生活には慣れている子でも、大型連休を挟むと体調を崩しやすかったり、生活リズムが乱れていたりすることがあります。子どもたち一人ひとりの体調をしっかりと考慮して活動ができたか振り返ってみましょう。また、5月は「こどもの日」があり、伝統文化に触れる良い機会です。ただ楽しむだけでなく、子どもたちが興味を持って文化に関われるような工夫ができたかどうかもチェックポイントですね。

ダウンロード

ほいくisの会員登録をすると、Excel形式で“そのまますぐ使える”月案フォーマットをダウンロードすることができます。また、プリントして参考にしたいという方のためにPDF版もご用意しました。ぜひチェックしてみてくださいね。
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まとめ

参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。

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