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【5歳児】4月の月案文例/ねらい・環境構成・子どもの姿<2023年度フォーマット>

4月月案5歳児クラスのイメージ
指導計画・指導案の作成は、毎日の保育をきちんと進めていくためにとても大切です。しかしそれなりに手間がかかるもの。そこで、自分なりの計画の参考になる文例と、すぐに使える週案フォーマット(月週案)をご用意しました。ポイントは「子ども主体」になっているか。今回は、5歳児クラス・4月の月案です。

4月の保育のポイント

新年度が始まる4月。5歳児クラスは保育園で一番のお兄さん・お姉さんとなります。保育者は、子どもたちが誇りと自信を持って自主的に行動できるようなサポートをしていきましょう。遠足行事を行う園では、行き先や活動内容はクラスで話し合って決めると、子どもたちの想いが反映された楽しい行事になりますよ。引き続き新型コロナウイルス対策を行いながら、健康な毎日を過ごしていきましょう。

ねらい

  • 園の中で一番のお兄さん・お姉さんになったことに誇りを持って行動する。
  • 朝の準備を自分で行い、自立した生活を送る。
  • グループ活動や当番活動に積極的に参加する。
  • 他児と一緒に興味のある遊びを集中して行う。
  • 自然の移り変わりに気づき、関心を持って関わる。
  • 保育者や他児と一緒に遠足行事を楽しむ。
  • 感じたことを言葉で表現して、人それぞれに違う気持ちがあることを知る。
  • 自然の中で見つけたものや感じたことを、さまざまな素材を使って表現する。

内容(五領域対応)

  • 園で最年長であることを意識して、積極的に保育者の手伝いをしたり、年下の子の手伝いをしたりする。(健康・人間関係)
  • 登園してから行うカバンの片付けや衣類のセットなどをひとりで行い、自分の力で身の回りのことをする。(健康)
  • 「おとうばん表」をチェックして、子ども同士で声を掛け合って給食当番、掃除当番などの活動を行う。(人間関係・健康)
  • ジェンガやカプラに関心を持ち、友だちと協力したり、時には競い合ったりしながら集中して遊ぶ。(人間関係)
  • 葉の色の変化や花が咲いている様子に気付き、形や色、香りなどを比べて楽しむ。(環境)
  • 子どもたちの興味のあることを元にどこに遠足に行くのか話し合う。(環境・人間関係)
  • 自分の気持ちを言葉で伝えたり、友だちの話を聞いたりして意見交換や話し合いをする。(言葉・人間関係)
  • 遠足の様子を絵で描いたり、散歩の途中で拾った葉っぱや木の実を画用紙に貼ったりして製作をする。(表現・環境)
※「内容」については、例文の最後に保育所保育指針にある五領域のどれに対応しているか表示をしています。
・健康(心身の健康に関する領域)
・人間関係(人とのかかわりに関する領域)
・環境(身近な環境とのかかわりに関する領域)
・言葉(言葉の獲得に関する領域)
・表現(感性と表現に関する領域)

内容(養護)

  • 安心して新しい環境での生活に馴染んでいけるよう、一人ひとりの気持ちを受け止める。
  • 新入園児の世話を通して、人の役に立つ喜びや自身の成長を感じられるような機会を作る。
  • のびのびと開放感を感じながら過ごせるように、春の心地よさを楽しめる自然体験活動を行う。
  • 健康に過ごせるよう、規則正しい園生活のリズムを作る。


環境構成・保育者の配慮

  • 自分で考えて行動することで自信を持てるように、保育者のサポートや声かけは必要最低限にとどめる。
  • 遊ぶ場所と朝の準備をする場所の区別がつきやすいよう、朝の準備を行うスペースは床の色を変える。
  • 文字は大きくひらがなで書いて、子どもたちが読みやすい「おとうばん表」を作る。
  • 子どもたちの興味に合わせて、ルールや協力して遊ぶ必要がある玩具を準備する。
  • 子どもたちが気になったことをすぐ調べられるように、自然図鑑を本棚に増やす。
  • 遠足について話し合うためのミーティングの時間を作る。
  • 子どもたちが自分の気持ちをしっかりと表現できるように、保育者は「どう思う?」と声をかけながら子どもの気持ちを引き出す。
  • 見たものや感じたものを自由に表現できるように、絵の具やクレヨン、ポンポンスタンプ、色画用紙などさまざまな素材を用意する。


予測される子どもの姿

  • 自分ひとりで最後までやりたい気持ちが強く、保育者の手伝いを断り積極的に自分で動こうとする。
  • 遊ぶ場所と準備をする場所の区別をつけて、決められた場所で朝の準備をする。
  • 毎日「おとうばん表」をチェックする習慣がつき、「今日は〇〇ちゃんだよ」と子ども同士で教え合う。
  • ジェンガやカプラは細かい作業が必要になるが、子どもたちで協力しながら集中して遊ぶ姿が見られる。
  • 見つけた葉っぱや花を持ち帰り、図鑑の絵と照らし合わせながら名前を調べる。
  • 「〇〇公園に行きたい」「動物が見たい」など、自分の意見を言葉にして述べる。
  • 自分の意見を述べながらも相手の話にもしっかりと耳を傾け、意見の違いが出たときには解決策を探そうとする。
  • 子どもによって使う素材が異なり、個性溢れる製作をする。

家庭や地域との連携

  • 園生活最後の過ごし方を伝え、保護者と共に良い一年にしていけるよう協力をお願いする。
  • 遠足行事についておたよりを出し、新型コロナ対策をしたうえでの活動内容を把握してもらう。

健康や安全

  • 子ども、職員共に正しい方法で手洗い・うがいを行い、感染症対策を行う。
  • 遠足には徒歩で行くため、交通マナーを再度確認して安全に楽しめるようにする。

食育

  • 給食の配膳や片付けを子どもたちで協力して行う。
  • 箸を正しく使って食事を楽しむ。

今月の行事

  • 入園式/進級式
  • 身体測定
  • 避難訓練
  • 誕生日会
  • 全体懇談会

今月の遊び

友だちや保育者に親しみ、一緒に過ごす楽しさを感じる遊びや春の自然に興味がもてる活動がおすすめです。
  • 花びらキャッチ
  • 色水遊び
  • 引っ越し鬼(ひっこし鬼)
  • オオカミさん今何時?
  • 転がしドッジボール
 ※コーナー監修:杉本綾子/特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会

今月の歌・手遊び歌・体操

今月の歌

  • せんせいとおともだち
  • おはようクレヨン
  • はるがきた
  • あくしゅでこんにちは

今月の手遊び歌

  • キャベツの中から
  • ピクニック
  • おべんとうばこのうた
  • さくらんぼん
  • ちいさなにわ

今月の体操

  • はとぽっぽ体操
  • たけのこ体操
  • エビカニクス
  • ハッピージャムジャム

今月のおすすめ絵本

  • ペネロペようちえんへいく
  • ともだちいっぱい
  • ほいくえんのいちにち
  • えんそくバス

自己評価

新年度最初の1ヶ月は、新しい環境に慣れてのびのびと過ごせるようなサポートができたかどうかをポイントに、自己評価をしてみましょう。最初の1ヶ月は、進級児でも環境の変化に疲れやすくなったり体調を崩しやすかったりします。日々の子どもたちの様子をしっかりと観察することで、一人ひとりに寄り添った保育ができていると良いですね。

2023年度版フォーマットのダウンロード

ほいくisのモニター会員登録(無料)をすると、Excel形式で“そのまま使える”月案/週案フォーマット(月週案)を無料でダウンロードすることができます。また、文例だけプリントして使いたい方のためにPDF版もご用意しました。ぜひご利用ください。

※こちらのファイルは「プレミアム素材」のため、通常の個人会員ではダウンロードできません。個人会員の方は、モニター会員への変更(ログイン→マイページ→会員情報メニューから)をすることでご利用いただけます。
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まとめ

参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。

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