2021/02/10
すぐに使える月案文例【3月・0歳児クラス】※ダウンロードあり

指導計画・指導案の作成は、日々の保育をきちんと進めていくためにとても大切です。しかしそれなりに手間がかかるもの。そこで、さまざまな例を見ながら、自分なりの計画が作れる参考文例・フォーマットをご紹介します。ポイントは子ども主体になっているか。今回は、0歳児クラス・3月の月案です。
ねらい
- 保育者の真似をして、身の回りのことができるようになる。
- 身体を動かして元気に過ごす。
- 保育者や他児との関わりが増え、表現が豊かになる。
- 来年度の担任保育者と交流をして安心感を持つ。
- 他児と一緒に、同じ遊びを楽しみ関係を深める。
- 春の自然に触れて、興味を持つ。
- 絵本を通して身の回りのものの名前を覚える。
- 手遊びや歌遊びをして、音や手の動きを楽しむ。
内容
- 保育者と一緒に手洗いや片付けをしてやり方を覚えたり、自主的に身の回りのことをしようとする。(健やか)
- 「はとぽっぽ体操」を楽しみ、全身をのびのびと動かす。(健やか)
- 保育者や他児と一緒にままごとを楽しみ、ご飯を食べたり赤ちゃんの世話をしたりする素振りをして、さまざまな表現を楽しむ。(ヒト)
- 1歳児クラスの新担任と交流をして、進級に向けて新しい環境に馴染んだり信頼関係を築く。(ヒト)
- 他児と一緒に積み木やブロック遊びを楽しみ、「どうぞ」「ありがとう」など言葉を交わしながら交流する。(ヒト)
- 暖かい気候の中で、芽を出し始めた草花を見たり触れたりしながら春の自然を楽しむ。(モノ)
- 食べ物の絵本を読み、さまざまな食材や料理の名前を知り、給食やおやつで見たものと結びつける。(モノ)
- 「ピクニック」の手遊びで指を動かしたり、歌に合わせて身体でリズムをとる。(モノ)
- 健やか(健やかに伸び伸びと育つ)
- ヒト(身近な人と気持ちが通じ合う)
- モノ(身近なものと関わり感性が育つ)
環境構成
- 乳児でも分かりやすいイラストで描かれた、身の回りのことのやり方を示したポスターを掲示する。
- 体操をするときは子どもたちが真似しやすいように、保育者も一緒に大きく身体を動かす。
- ままごと道具やエプロン、赤ちゃんの人形など、模倣しやすい玩具を手に取りやすいように配置する。
- 徐々に新担任に慣れていけるように、1日担任交代をしたり、サポートに入ってもらったりする。
- ままごとコーナーやブロックコーナーなど、子ども同士の関わりが多く見られる場所は広くスペースをとっておく。
- 自然が多い公園に散歩に出かけ、ゆったりと過ごせるように余裕を持って行動する。
- イラスト図鑑などを用いてさまざまな食べ物に触れたり、実物と見比べたりする。
- 子どもが分かりやすいように、ゆっくりと大きな動きで手遊びをする。
予測される子どもの姿
- 保育者の真似をしながら自分でやりたい気持ちが芽生え、手伝いを拒むことがある。
- 身体を動かすことが上手くなり、保育者を真似ながら体操の動きをする。
- エプロンをしたり、赤ちゃんを抱っこしたりしながら普段見ている保護者・保育者の模倣をする。
- 最初は現担任以外に戸惑い泣く子もいるが、徐々に慣れていき安定して過ごすようになる。
- 同じ場所にいる他児と自然に関わり、一緒に遊び始める。
- 草の上で歩いたり寝転んだりして自然を楽しみ、時には花や虫などに触れて遊ぶ。
- 「りんご」「バナナ」など、覚えた食べ物が給食やおやつに出ると繰り返し名前を言う。
- 「ピクニック」の手遊びで出てくる指での「1」「2」が難しく、最初はできないが、保育者の手の動きを見ながらやってみようとする。
家庭や地域との連携
- 出来るだけ個々の家庭ごとに時間を取り、進級に向けての不安や悩みなどに耳を傾けるようにする。
- 1年での子どもの発達の姿を保護者に共有し、成長を共に喜び合う。
健康や安全
- 急に気温が上がり始めるので、体調の変化に気を付けて検温だけでなく目視でのチェックも怠らないようにする。
- 活発に動くようになるため、ケガに気を付けて遊ぶ前の安全な環境設定を行う。
食育
- 自分で食べたい気持ちを尊重し、保育者は必要なときのみのサポートに留めて見守る。
- 好きな食べ物が増えるので、適量のおかわりができるように調理スタッフと連携をとりながら給食の配膳を行う。
ダウンロード
月案フォーマット(Excel/エクセル)

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文例(Wordファイル/PDFファイル)
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まとめ
参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。【関連記事】
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