最新の『月案・おたより文例』は、前月10日から順次公開!
保育のポイント【4歳児・9月】
いろいろなことができるようになり、自分の力で挑戦したり、時には友だちと協力したりしながら積極的に行動する姿が増えていきます。子どもの力で何かをやり遂げようとしているときは、見守ることも大切ですね。
自然との関わりの中で、感性をさらに豊かにしていきましょう。
ねらい【4歳児・9月】
- 身の回りのことが自分でできるようになる。
- のびのびと身体を動かすことの気持ち良さを感じる。
- 友だちと楽しみや喜びを共有し合う。
- 協力してひとつのことを達成する喜びを味わう。
- 季節の移り変わりに興味を示す。
- 植物に触れ、いのちの大切さを学ぶ。
- 自然物を製作に取り入れ、自分なりの表現を楽しむ。
- 自分のイメージしたことを言葉で伝えようとする。
内容/五領域対応【4歳児・9月】
- 園生活での習慣が身に付き、保育者のサポートがなくても1日の流れを見通して生活する。(健康)
- 運動会でかけっこや障害物競走を楽しみ、全身を使ってのびのびと動く。(健康)
- 自分の楽しかった経験や遊び、見つけた面白いものを友だちに伝え、一緒に楽しむ。(人間関係)
- 他児と協力して運動会の練習に取り組んだり、みんなで声を掛けて励まし合ったりする。(人間関係)
- 自然の様子の変化に気付き、落ち葉を集めたり、他のものと色や形を比べたりする。(環境)
- 園庭で植物栽培をして成長過程を見守り、人以外のいのちについて考えたり絵本を読んだりする。(環境)
- 戸外活動で見つけた葉や木の実に興味を持ち、持ち帰って画用紙に貼ったり色を塗ったりして製作する。(環境・表現)
- 頭の中でイメージしたことや感じたことを言葉にして、相手に伝わるように工夫しながら話す。(言葉)
※「内容」については、例文の最後に保育所保育指針にある五領域のどれに対応しているか表示をしています。 ・健康(心身の健康に関する領域) ・人間関係(人とのかかわりに関する領域) ・環境(身近な環境とのかかわりに関する領域) ・言葉(言葉の獲得に関する領域) ・表現(感性と表現に関する領域) |
内容/養護【4歳児・9月】
- 不安な気持ちにさせないよう配慮しながら防災訓練を実施し、大切さを伝えていく。
- 外遊びを存分に楽しめるよう、天候や健康状態を考慮しながら環境を整える。
- 子どもが興味を持ったことに安心して取り組めるよう、応答的な声かけを行う。
- 天候や気温に合わせて自分で衣服の調整や水分補給などができるように声かけをする。
環境構成・保育者の配慮【4歳児・9月】
- 出しやすくしまいやすい収納になっているか、手の届く高さに子どもが自分で使うために必要なものがあるかなどを見直す。
- 障害物競走の障害は子どもたちと考えた内容にして、意欲を持ってチャレンジできるようにする。
- 子ども同士の関わりが増えるような環境設定を考える。
- 大人が手を貸して成功させるのではなく、失敗しながらも子どもたちで協力して解決する姿を見守る。
- 敬老の日の由来を絵本で伝えて祝日に親しみを持つきっかけを作る。
- いろいろな種類の落ち葉や木の実について調べられるように、図鑑を置いたり製作用の画用紙やペンを用意したりする。
- 交代で水やりをして、植物の成長過程を感じられる機会を作る。
- 子どもが持っているイメージを自由に表現できるように、製作コーナーを作って集中できるようにする。
- 子どもの言葉に耳を傾けながら話を聞き、先回りして話を完結しないようにする。
予測される子どもの姿【4歳児・9月】
- 積極的に次の活動や行動に移り、自分で考えて生活をする姿が見られる。
- さまざまな動きに挑戦しながら、運動を楽しむ。
- 自分が「楽しい」「面白い」と思ったものや出来事を他者と共有することを楽しむ姿が見られる。
- 運動会の練習のときには子ども同士でトラブルになることもあったが、声をかけて励まし合い、ひとつのことを協力してやり遂げようとする。
- 拾った落ち葉や木の実を色や形、大きさごとに分けてグループを作る。
- 敬老の日を理解し、「ありがとうのお手紙を書きたい」「絵を描いてあげたい」など、感謝を伝える方法を個々に提案する。
- 「昨日より大きくなったね」「お水あげると大きくなるよ」など、植物の成長に興味を持ち愛情をもって育てる。
- 葉っぱを使って顔を作ったり、色ごとに集めて貼ったりしながら製作を楽しむ。
- 自分の頭の中で考えていることを整理しながら、ゆっくりと相手に伝えようとする。
前月の子どもの姿【4歳児・9月】
- 気温の高い日が続いたため、室内でゆったりと過ごすことも多かったが、子どもたちはそれぞれの過ごし方を見つけて楽しんでいた。活動をすることと休息をとることのバランスも感じ取っていたようだった。
- 話がうまくなり、感情表現や会話が前よりさらにスムーズになった。
職員間の連携【4歳児・9月】
- 運動会に向けて、活動内容や取り組み方、プログラム、当日の保育士の動きなどを確認しておく。
- 一人ひとりの発達状態や運動能力を伝え合い、共通した援助ができるようにしておく。
家庭や地域との連携【4歳児・9月】
- 運動会の様子をドキュメンテーションにして保護者に伝える。
- 園と家庭それぞれでの子どもの体調について伝え合い、日々健康に過ごせるようする。
健康や安全【4歳児・9月】
- 身体を動かす前にはしっかり準備運動をして、ケガがないようにする。
- 散歩の道中に興味の方向に気をとられてしまわないように、「拾ったものは園に持ち帰ってから観察する」「止まるときは車がいない場所まで行く」など事前に約束を決めておく。
食育【4歳児・9月】
- 食材が出来るまでの過程を知り、食べ物を大切する気持ちを育む。
- 箸を正しく使えるようになる。
長時間保育の配慮【4歳児・9月】
- 笑顔で話しかけたり一緒に遊んだりしながら、安心感を持って過ごせるように関わっていく。
- 暑さや運動会の練習で疲れが出やすいので一人ひとりの体調をよく見て、変化があれば適切に対応していく。
今月の行事【4歳児・9月】
- 身体測定
- 避難訓練/防災訓練
- 運動会
- 敬老の日交流会
- お誕生日会
今月の遊び【4歳児・9月】
簡単なルールのある遊びを通して、ルールを守りながら遊ぶ大切さや楽しさを知る機会を作るのがおすすめです。- バナナ鬼
- じゃんけん列車
- フルーツバスケット
- かけっこリレー
- サーキット遊び
今月の歌・手遊び歌・体操【4歳児・9月】
9月の歌
- とんぼのめがね
- はたらくくるま
- 虫の声
- 夕焼け小焼け
9月の手遊び歌
- のねずみ
- おおきなたいこ
- おちゃらかほい
9月の体操・ダンス
- チェッチェッコリ
- ジャンボリミッキー!
- サンサン体操
今月のおすすめ絵本【4歳児・9月】
- もりのうんどうかい
- よーいどん!
- むしたちのうんどうかい
自己評価【4歳児・9月】
8月は夏本番になり、プール遊びや外遊びなどで存分に季節を感じられたのではないでしょうか。子どもたちがこの季節ならではの自然に触れられる環境を作ることができたかどうかを振り返ってみましょう。また熱中症対策などの健康管理が、クラスや園で共通認識を持ち徹底されていたかどうかも改めて確認してみると良いですね。
2024年度版フォーマットのダウンロード【4歳児・9月】
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自分の言葉で作る意識を
参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。【関連記事】