Road to 絵本専門士【ルリユールおじさん】

絵本専門士として活動する現役保育士「うっちー先生」による、絵本愛あふれるコラム。今回は、皆さんも気になっているのではないかと思う「絵本専門士」資格について。うっちー先生オリジナルの物語仕立てで、資格取得までの道のりを解説してもらいました。
保育士・幼稚園教諭の取得したい資格の上位に位置する『絵本専門士』。

でも実は…絵本専門士全体の中で幼児教育の現場で直接子どもたちに絵本を届ける立場の人は多くありません

現場の人たちが全体の2割弱で、4割は司書、学校の先生、出版関係者、書店員などが占めています。もちろん絵本は子どもだけのものではないので、多業種の方が絵本の世界がより大きく広がることになります。保育士も増えてほしいですけどね。

前置きが長くなりました。絵本専門士として活動していると、その後の雑談で「絵本専門士ってどうやったらなれるんですか?」といった質問を数多くいただきます。

というわけで、今回のテーマは『Road to 絵本専門士』~絵本専門士への道。物語仕立てでお楽しみください!


第1章 受講資格取得まで
絵本好き保育士内田大樹33歳。ある日の講演会で【絵本とはこうあるべき】と教えを受ける。自分の辿ってきた絵本との道とは大きく違っていたため、図書館や書店で絵本の取り扱いについての本を読み漁る。

同時期にインターネットで絵本のスペシャリスト「絵本専門士」という資格があることを知る。その時2期生受講中。

「本格的に絵本について学びたい」「鳥取に絵本の楽しさを広げたい」と思い立ち、第3期の受講を申し込む。

結果発表の日、自分の番号を見つけ、うれしさのあまり園を駆け回る。担任していた年長児たちは先生が急に変な行動をしたことにより目を丸くする。


第2章 絵本専門士養成講座受講~前半~
「○○のテーマでレポートを作る」など、受講前から事前課題に苦戦

しかし、それが楽しい。

絵本のことだけを考え自分の保育と絵本を繋げ、まとめていく作業が楽しい。絵本学会会長はじめ、絵本界の重鎮たちが1クラス30人(現在35人)のためだけに話してくださる環境に贅沢さを感じながら、課題の多さに本気度も感じる。

9月前講座の事後課題、次講座の事前課題、運動会がいっぺんにやってくる。11月事後課題、事前課題、発表会もいっぺんにやってくる。忙しくなればなるほど元気が湧いてくる変人ということに気づく。
第3章 絵本専門士養成講座受講~後半~
ワークショップの講座での取り組みをさっそく保育で活用し、すごく狭い範囲で一躍脚光を浴びる。(※この取り組みについてはコラムに登場予定)

冬、鳥取が35年ぶりの豪雪を受け陸の孤島となり、最後の講座を受けた後帰れなくなる。4日間姫路で足止め。職場に迷惑をかける。この時、自分だけの力で受講できていたのではなく、周りの人たちの応援や助けがあったからだと改めて気づかされる。感謝感謝。


最終章 絵本専門士認定
全講座を終え一定以上を修得し、修了課題を受け、翌年6月無事に絵本専門士内田大樹誕生。受講料に加え、旅費、滞在費、資料費全て自己負担だがそれ以上のものを手に入れる。全国各地の共に学んだ同期、先輩、後に誕生する後輩、さまざまな業界との繋がり。これらはお金や独学では決して得ることはできないかけがえのない存在。

絵本専門士認定がゴールではなくスタート!これから内田大樹の挑戦が始まる!!


あれからもう2年半も経ちました。絵本専門士になるコツや高倍率の突破の仕方などは存じ上げませんので、自分のことを綴りました。それでは最後に絵本紹介。

『ルリユールおじさん』
いせひでこ作
講談社 2011年
絵本専門士養成講座リーフレットに描かれている女の子。絵本の主人公です。以前から好きでしたが、受講後は更に愛する絵本となりました。絵本の制作過程と俺の保育への考え方が重なります。電子化が進む世の中、本が紙であることの大切さを伝えてくれます。

ルリユールという仕事を通して、先人が子どもを未来へ繋げていく。俺も保育士、絵本専門士、近所のおじさんとしてかくありたいです。
うっちー先生

この記事を書いた人

うっちー先生

鳥取市で働く傍ら絵本専門士として活動する現役保育士。本名は内田大樹。専門士同期男性3人で組むユニット『trio de 絵本』など、絵本関連イベントで精力的に活動。自称「日本一絵本の読み聞かせをしている人」。保育士歴17年。3児のパパでもある。
<ブログ>
https://ameblo.jp/uchiuchi571101/

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