2020/08/13
すぐに使える月案文例【9月・3歳児クラス】※ダウンロードあり

指導計画・指導案の作成は、日々の保育をきちんと進めていくためにとても大切です。しかしそれなりに手間がかかるもの。そこで、さまざまな例を見ながら、自分なりの計画が作れる参考文例・フォーマットをご紹介します。ポイントは子ども主体になっているか。今回は、3歳児クラス・9月の月案です。
ねらい
- 戸外でのびのびと身体を動かし、気持ちよさを味わう。
- 自分の意思で健康管理をしようとする。
- 運動会で他児と協力して競技に取り組む。
- 友だちとの関係を深める。
- 自然物を活用した遊びを楽しむ。
- 色の違いや美しさに気付き、認識力を育む。
- ひらがなを使って表現を楽しむ。
- 語彙が増え、言葉で自己主張をする。
内容
- 公園など広い場所でのびのびと身体を動かし、サッカーや鬼ごっこ、アスレチック遊具などを楽しむ。(健康)
- 衣類による体温調整をしたり、外から帰ったらまず手洗いをするなど、自分の意思で体調管理の行動を取る。(健康)
- 他児と協力して行う「ボール運び」の競技では、声をかけながら取り組んだりみんなでひとつのことに挑戦する楽しさを感じながら楽しむ。(人間関係)
- 特定の仲が良い友だちができ、一緒に遊んだり会話したりすることを楽しむ。(人間関係)
- 自然の中で見つけたものを使い、押し花や葉っぱスタンプを楽しむ。(環境)
- 種類によって違う葉や花の色、戸外活動で見られる自然物の色の変化などに興味を示し、違いに気付く。(環境)
- ひらがなを使って家族やお友だちに手紙を書くことを楽しむ。(表現)
- 言葉をうまく使って気持ちを表現し、相手に伝わるように話そうとする。(言葉・表現)
※「内容」については、例文の最後に保育所保育指針にある五領域のどれに対応しているか表示をしています。
- 健康(心身の健康に関する領域)
- 人間関係(人とのかかわりに関する領域)
- 環境(身近な環境とのかかわりに関する領域)
- 言葉(言葉の獲得に関する領域)
- 表現(感性と表現に関する領域)
環境構成
- 天気の良い日は、子どもが思う存分身体を動かせる広さのある公園に散歩に行く。
- 普段から体調管理について話をしながら、子どもが意識を持てるような働きかけをする。
- 運動会本番は失敗やトラブルもあるかもしれないが、子どもの解決法や対処法を見守りながら、子ども同士で協力して乗り越える体験を積めるようにする。
- 絵本や図鑑を使って葉っぱや花の種類を話して導入を作り、そこから遊びや興味を展開していく。
- 自然が多い道を選んで散歩に出かける。保育者も「葉っぱの色が緑から茶色になったね」など自然の変化を口にしながら気づきのサポートをする。
- ひらがな表、画用紙、便箋など、手紙を書くための環境を用意しておく。
- 子どもが話をしているときは遮ったりせず、安心して話せるように向き合って話を聞く。
予測される子どもの姿
- 手の力が付きボールをうまく使えるようになったり、全身を使ってアスレチックを楽しむ。
- 子ども同士で「手を洗わなきゃね」と声を掛け合う姿が見られる。
- 運動会の練習を始めたときには失敗からトラブルが起こることもあるが、徐々に「頑張って」「〇〇ちゃんこうやるんだよ」と声をかけながら協力する姿が見られるようになる。
- 絵本や図鑑で見たものを探したり、自分が持ってきたものと照らし合わせて観察する。
- 保育者の言葉をきっかけに自然に興味を持ち、いろいろなものの変化に気付く。
- 友だちや家族、保育者に手紙を書くために、大人の力を借りずに文字を書こうと取り組む。
- 言葉に詰まったり迷うこともあるが、どうしたら相手に伝わるか考えながら話をしようとする。
家庭や地域との連携
- 運動会の様子をドキュメンテーションにしたり、動画にして保護者に伝える。
- 誰と仲が良いのかや、どんな遊びをしているのか共有しながら園での様子を知ってもらう。
健康や安全
- 引き続き感染症予防に努めながら、換気や除菌、手洗いなどを行っていく。
- 散歩の道中で何かを見つけたときは、興味の方向に気をとられてしまわないように安全な場所で立ち止まったり、園に持ち帰って観察する。
食育
- 箸をうまく使えるようになり、細かいものを工夫して掴もうとする。
- 好きなものが増え、給食の時間を楽しみに過ごす。
ダウンロード
月案フォーマット(Excel/エクセル)

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文例(PDFファイル)
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まとめ
参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。【関連記事】
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