最新の『月案・おたより文例』は、前月10日から順次公開!
保育のポイント【1歳児・10月】
言葉も動きもどんどん活発になっていく1歳児クラスの10月は、存分に自然と触れ合う体験をしてみましょう。落ち葉に手で触れたり、足で踏んだりするだけでも違った楽しみ方が生まれます。自然を通してさまざまな体験ができるので、ぜひ秋ならではの気候や環境を子どもたちが楽しめる活動に取り組んでみてくださいね。
ねらい【1歳児・10月】
- 戸外で身体を動かし、健康に過ごす。
- 食事の準備や片付け、玩具の整理など生活習慣を身に付ける。
- 自分の意思や気持ちを言葉で示す。
- 保育者や友だちと簡単なごっこ遊びを楽しむ。
- 秋の自然に触れて五感を豊かにする。
- 生活発表会に向けて楽しみながら体操をする。
- ハロウィンパーティーに参加し、行事を楽しむ。
- さまざまな言葉を覚え、理解して使う。
- 指先をうまく使って製作を楽しむ。
内容/五領域対応【1歳児・10月】
- 追いかけっこやボール遊び、砂遊びなどさまざまな遊びを自分で選び楽しむ。(健康)
- 食事エプロンや手拭きタオルを準備したり、玩具を元あった位置に戻したり、保育者の声かけやサポートを受けながら自分の意思で行動しようとする。(健康・人間関係)
- 保育者に「いやだ」「これがいい」など、分かる言葉を使って強く意思表示をする。(人間関係・言葉)
- 保護者やお店屋さんなど、自分が目にした身近な人を模倣して遊ぶ。(人間関係)
- 落ち葉の中に寝転んだり、どんぐりやまつぼっくりを拾ったりしながら、五感を使って秋を楽しむ。(環境)
- 生活発表会で披露する体操を保育者と一緒に踊り、音楽に合わせて身体を動かしてのびのびと音を楽しむ。(環境・健康・表現)
- ハロウィンパーティーで仮装をしたり、歌を歌ったりして、異文化に触れる。(環境)
- 保育者や他児の名前を呼んだり、遊びの中で簡単な言葉を使ったりして会話を楽しむ。(言葉・人間関係)
- 紙をちぎったりのりで貼ったりして、ちぎり絵の技法で製作を行う。(表現)
※「内容」については、例文の最後に保育所保育指針にある五領域のどれに対応しているか表示をしています。 ・健康(心身の健康に関する領域) ・人間関係(人とのかかわりに関する領域) ・環境(身近な環境とのかかわりに関する領域) ・言葉(言葉の獲得に関する領域) ・表現(感性と表現に関する領域) |
内容/養護【1歳児・10月】
- まだ上手く着替えはできないが、最後までやりたい気持ちを受け止めながら、必要に応じて手伝う。
- 排泄前の不快感を保育者に伝えてくる際は、トイレでの排泄を促し、必要に応じてサポートをする。
- 外で身体を動かす活動をした後は、十分な休息がとれるよう、安心して過ごせる環境を作る。
- 食事の際に自分で口を拭いたり、手を拭いたりする行動に対して「よくできたね」と声かけをする。
環境構成・保育者の配慮【1歳児・10月】
- 気温に合わせた服装で出かけ、心地良い環境の中でのびのび身体を動かせるようにする。
- 初めは保育者が手本を見せたり、一緒にやってみたりする。子どもが自分で挑戦しようとしているときは手を出さず見守る。
- 子どもの意思を大切にし、「そうだね」「これが良いんだね」など声をかけながら受け止めていく。
- 段ボールやフェルトなどを使って手作りのお店屋さんグッズを作り、コーナーに置いておく。
- 石や危険な虫などには気を付けながら、子どもたちが自然の中で興味を探求できるように遊びの様子を見守る。
- 保育者も一緒に歌ったり身体を動かしたりして、楽しい気持ちを共有する。
- 子どもたちがハロウィンをイメージしやすように、絵本を読み聞かせに取り入れる。
- 子どもが興味を示しているものに対して名称を教えたり、保育者や他児の名前を伝えたりしながら語彙が増えるようにサポートする。
- のりがはみ出しても良いように、机には事前に新聞紙を貼っておく。
予測される子どもの姿【1歳児・10月】
- 行動範囲が広くなり、さまざまな方向に歩いたり走ったりしながら身体を動かすことを楽しむようになる。
- 自分ひとりでやりたい気持ちが強くなり、時間をかけても最後までやり遂げようとする。
- 気持ちがうまく通じないときは怒ったり泣いたりすることもあるが、知っている言葉を使って一生懸命伝えようとする。
- 「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」など、知っている言葉を使いながらままごと道具やおもちゃを使ってお店屋さんごっこを楽しむ。
- 見付けた木の実を拾ったり、虫を近くで眺めたりと、自然のものに興味を示す。
- 好きな音楽が流れると楽しそうに身体を動かしたり、保育者の真似をして体操をしたりする。
- ハロウィン絵本の中に出てきたおばけかぼちゃ(ジャックオランタン)に興味を持つ。
- 「〇〇せんせい」「△△ちゃん」と周囲の人の名前を口にすることが増える。
- 紙をちぎる作業が楽しくなり、製作以外でも新聞紙をちぎって遊ぶ様子が見られる。
前月の子どもの姿【1歳児・10月】
- 言葉が増え、行動も活発になったことで、子ども同士のトラブルも見られた。しかし言葉で伝えようとすることも増え、少しずつ解決の方法が変わってきていると感じた。
- リズム遊びを楽しみ、体操やダンスをみんなで楽しんでいた。保育者の真似をして動くことが上手になってきた。
職員間の連携【1歳児・10月】
- 戸外で遊ぶ際は、他クラスの保育士とも声をかけ合いながら危険のないよう見守る。
- 子ども同士の関わりが増えてくるので、トラブル時の関わり方について話し合っておく。
家庭や地域との連携【1歳児・10月】
- 歩く距離が増えたり、走ったりするようになったので靴のサイズを見直してもらう。
- 寒い日が増えるので、気候に合わせて調節できるような服装を準備してもらう。
健康や安全【1歳児・10月】
- 手洗いや室内の換気をこまめに行い、インフルエンザなどの感染症予防に努める。
- 戸外遊びの際は車や自転車に気を付ける意識が持てるよう、子どもにも日頃から話をする。
食育【1歳児・10月】
- 旬の食材を使った給食を楽しみ、好きなものが増えるようにする。
- 食材を丸呑みしてしまう子がいるので、よく噛んで食べられるように保育士がお手本を見せながら食事を勧める。
長時間保育の配慮【1歳児・10月】
- 疲れ具合や体調の変化をよく観察し、一人ひとりがリラックスしてゆっくり過ごせるようにする。
- 布団やパジャマ、作品など持ち帰りのものを忘れないように伝える。
今月の行事【1歳児・10月】
- 身体測定
- 避難訓練
- お誕生日会
- ハロウィンパーティー
今月の遊び【1歳児・10月】
保育者や友だちとの関わりが深まる時期になるので、ふれあい遊びも含め、好きな遊びを繰り返し楽しむのがおすすめです。- 引っ越し鬼
- 色探しゲーム
- ぞうさんとくものす
- むっくりくまさん
- バスごっこ
- おいものてんぷら
今月の歌・手遊び歌・体操【1歳児・10月】
10月の歌
- ふうせん
- どんぐりころころ
- まつぼっくり
- ドロップスのうた
10月の手遊び歌
- パンダうさぎコアラ
- おいもコロコロ
- やきいもグーチーパー
10月の体操・ダンス
- ぴよぴよ行進曲
- はとっぽっぽ体操
- ちょっとだけ体操
今月のおすすめ絵本【1歳児・10月】
- おもいおいも
- おつきさまこんばんは
- どんぐりないよ
- ハロウィンいないいないばあ!
自己評価【1歳児・10月】
9月は運動会を開催した園も多かったのではないでしょうか。普段の生活で身に付いた動きやできるようになったことを、子どもたちの意思を大切にしながら運動会に取り入れられたかどうか振り返ってみましょう。暑さも少しずつ引き、秋に向かっていく時期でもありました。夏の自然から秋の自然へ季節が移り変わる様子を体感できるような活動ができているとより良いですね。
2024年度版フォーマットのダウンロード【1歳児・10月】
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自分の言葉で作る意識を
参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。【関連記事】