MENU

【4歳児】12月の月案|文例と書き方2024年度版

4歳児クラスの男の子
適切な指導計画・指導案の作成は、保育の質を高めていくためにとても大切です。月案(月間指導案)の文例と、月週案フォーマットの2024年度版を用意しましたので、参考にしながら作成してみてください。書き方のポイントは「子ども主体」になっているか。今回は、4歳児クラス・12月の月案です。
>>クラスと月で指導案・おたより文例を検索
最新の『月案・おたより文例』は、前月10日から順次公開!

保育のポイント【4歳児・12月】

1年の締めくくりとなる12月は、子どもたちが楽しみにしているクリスマスがあります。海外の文化に触れながら行事を存分に楽しみましょう。

寒さが厳しい日も多いかもしれませんが、体調に気を付けながらしっかりと身体を動かして過ごすことも大切です。自分の体調に自分で気付きながら、健康管理ができるようになると良いですね。
月案のダウンロードはこちら


ねらい【4歳児・12月】

  • のびのびと身体を動かして健康に過ごす。
  • 自分の体調や健康について関心を持つ。
  • 人の役に立つことに喜びを感じる。
  • 集団の中で生活していることを意識して行動する。
  • 季節の行事について知り、さまざまな文化に触れる。
  • 1年の区切りということを理解し、日本のお正月の文化を知る。
  • ひらがなが書けるようになり、文字を使った遊びを楽しむ。
  • 折り紙を使った製作で好きなものを作る。

内容/五領域対応【4歳児・12月】

  • 鬼ごっこや縄跳び、サッカーをして身体を動かし、適度に汗をかく。(健康)
  • 感染症について関心が高まるとともに、症状や感染の原因などを学び、意識して手洗い・うがいなどの対策をとろうとする。(健康)
  • 年下の子どもの世話をしたり、片付けや掃除などで保育者の手伝いをしたりして人の役に立つことを嬉しく感じる。(人間関係)
  • 散歩の道中の交通マナーや公園の使い方など、友だち同士で声を掛け合い、全員でルールやマナーを守って行動しようとする。(人間関係・環境)
  • クリスマス会に参加し、意味や由来、日本と海外の文化の違いなどについて学ぶ。(環境)
  • 月末には大掃除をして1年の終わりを意識し、お正月の意味を知って新しい年を迎える準備をする。(環境)
  • ひらがな表がなくてもほとんどの文字を読み書きできるようになり、絵本を自分で読んだり手紙を書いたりして楽しむ。(文字・表現)
  • 指先を使って細かい作業ができるようになり、折り紙を使ってクリスマスの飾りを折ったり、保育者のお手本を見ながら好きなものを作ったりして楽しむ。(表現)
※「内容」については、例文の最後に保育所保育指針にある五領域のどれに対応しているか表示をしています。
・健康(心身の健康に関する領域)
・人間関係(人とのかかわりに関する領域)
・環境(身近な環境とのかかわりに関する領域)
・言葉(言葉の獲得に関する領域)
・表現(感性と表現に関する領域)

内容/養護【4歳児・12月】

  • 感染症・風邪の予防のために手洗いやうがいをすることを伝え、習慣付けを促す。
  • 大掃除や片付けの活動を通して1年の区切りであることを伝え、合わせて身の回りの片付けをすることに対する意識付けを促す。
  • 季節の変わり目でもあるので、鼻水や咳などいつもと異なる様子が見られないか注意して健康観察(視診)を行う。
  • 友だちや保育者とルールのある遊びをする中で、決まり事やルールがあることの大切さを伝え、自主的に守りながら遊べるよう意識付けをしていく。


環境構成・保育者の配慮【4歳児・12月】

  • 天候や感染症に注意しながら、なるべく戸外遊びを活動に取り入れる。
  • 冬に流行する感染症について話をする。
  • 給食の配膳や掃除など、子どもの「やりたい」気持ちを汲み取って手伝える環境を作る。
  • 公共機関や食事など、さまざまな場面でのマナーについて話をする時間を設ける。
  • 日本と海外の行事の過ごし方の違いが分かるように、写真を用意してお話をする。
  • ロッカーや床、おもちゃなど、子どもたちと掃除できるように雑巾を用意しておく。
  • 自分の力で読みたいと思える長さやストーリーの絵本を用意する。
  • 子どもにも分かりやすく描かれている折り紙の本を準備しておく。


予測される子どもの姿【4歳児・12月】

  • 寒さの中でも元気に身体を動かす姿が見られる。
  • 感染症の症状や原因を簡単に理解したうえで、必要な対策を進んでやろうとする。
  • 「ありがとう」と言われることを嬉しく感じ、積極的に自分ができることを見付けて手伝いをしようとする。
  • クラスの全員でマナーやルールを守りたいという集団行動への意識が強まり、他児へ注意する姿が見られる。一方でそのことをきっかけにケンカも増える。
  • 自分たちが暮らす場所とは違う国があることを意識して、行事の祝い方を真似したり、絵本で外国について調べたりする。
  • 保育者の真似をして拭き掃除を行い、自分たちが使う場所を綺麗にしようとする。
  • 保育者の読み聞かせを真似して、自分の力で絵本を読もうとする。
  • 最初はうまく折り紙が折れず諦めてしまう姿も多いが、保育者に教わったり手本を見たりしながら最後まで折れるようになる。

前月の子どもの姿【4歳児・12月】

  • 11月も寒い日が多かったが、外で元気に身体を動かして遊ぶ姿が見られた。全身運動が上手になり、ボール遊びやアスレチックなどを楽しんでいた。
  • 誰かと一緒に何かを達成することを喜び、みんなで協力して活動する姿が多く見られた。声を掛け合い助け合う様子もあり、頼もしく感じた。

職員間の連携【4歳児・12月】

  • 各クラスの感染症の発症状況を伝え合い、適切な把握や対応ができるようにしておく。
  • クリスマス会やもちつきなど行事に向けて話し合い、準備や進行などの役割分担をしておく。

家庭や地域との連携【4歳児・12月】

  • 本格的に寒さが厳しくなってきたので、家庭でも体調管理には注意してもらうよう呼びかける。
  • 今年最後の月になるため、感謝の気持ちをおたよりや連絡帳を通して伝える。

健康や安全【4歳児・12月】

  • 寒さで怠りがちな換気を忘れずに行い、健康に過ごせる環境を作る。
  • 寒さで身体が固まってケガをしやすくなるので、遊ぶ前に簡単な体操を取り入れる。

食育【4歳児・12月】

  • 旬の野菜を取り入れた給食や、行事食を楽しむ。
  • やってはいけない箸の使い方についても話をして、マナーを身に付けていく。

長時間保育の配慮【4歳児・12月】

  • 個人懇談の前日には保護者に個別に声をかけてもらえるよう担当の保育士に伝えておく。
  • 年末年始休みに入るので、着替えや作品など持ち帰りのものを忘れないよう伝える。

今月の行事【4歳児・12月】

  • 身体測定
  • 避難訓練
  • お誕生日会
  • クリスマス会
  • 大掃除

今月の遊び【4歳児・12月】

体を思い切って動かすことで、身体が温まることを感じられるよう、鬼ごっこなどのみんなでルールを共有できる遊びがおすすめです。
  • ドロケイ(ケイドロ)
  • しっぽとり
  • 増え鬼
  • 雑巾がけ競争
  • リレー遊び
※コーナー監修:杉本綾子/特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会

今月の歌・手遊び歌・体操【4歳児・12月】

12月の歌

  • 北風小僧の寒太郎
  • あわてんぼうのサンタクロース
  • 赤鼻のトナカイ
  • きよしこの夜
  • ひいらぎかざろう

12月の手遊び歌

  • おでん
  • サンタは忙しい
  • もうすぐクリスマス
  • サンタクロースのグーチョキパー
  • クリスマスツリー

12月の体操・ダンス

  • ジングルベルロック
  • ひいらぎかざろう
  • おでんぐつぐつ体操
  • イチゴサンタクロースとおどりましょう
  • はしれはしれ

今月のおすすめ絵本【4歳児・12月】

  • ゆきのひのゆうびんやさん
  • おたすけこびとのクリスマス
  • ぐりとぐらのおきゃくさま
  • クリスマスのふしぎなはこ
  • サンタさんありがとう

自己評価【4歳児・12月】

11月は急に寒さも本格的になり、体調を崩しやすい時期でしたね。子どもたちの体調の変化をしっかりと見ながら保育できたかどうか振り返ってみましょう。

寒いと身体も固まりがちですが、体操などをして身体を動かし、のびのびと遊べる活動を取り入れられていたかどうかもポイントです。12月も寒い日が続くので、防寒対策をしながら活動をしましょう。

2024年度版フォーマットのダウンロード【4歳児・12月】

ほいくisメンバー登録(無料)をすると、Excel形式で“そのまま使える”月案/週案フォーマット(月週案)を無料でダウンロードすることができます。また、文例だけ印刷して使いたい方のためにPDF版もご用意しました。ぜひご利用ください。
月案のダウンロードはこちら
月案フォーマットのイメージ

PDF版の月案文例【4歳児・12月】

月案のダウンロードはこちら

自分の言葉で作る意識を

参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。

【関連記事】
ほいくisメンバー登録はこちらから
ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

保育・幼児教育のプロフェッショナルで構成された編集部のライティングチームが、質の高い保育を日々提供していくために必要な知識・ノウハウを発信。専門知識から保育ネタ、保育士試験関連情報、保育学生さん向けの情報まで、あらゆる分野を網羅していきます。

<公式Instagram>
https://www.instagram.com/hoiku_is/

<公式YouTubeチャンネル>
https://youtube.com/@hoiku-is

指導案・おたより関連記事
ほいくisメンバーに登録(無料)