最新の『月案・おたより文例』は、前月10日から順次公開!
保育のポイント【1歳児・12月】
お友だちと遊ぶ姿も増えて、おしゃべりが上手になったり簡単な身の回りのことができるようになったりしてきたのではないでしょうか。「自分の力でやる」ということが達成できるよう、見守っていきましょう。クリスマスは、歌や手遊びを通して行事の雰囲気を楽しみながら、自然に文化に親しめると良いですね。
ねらい【1歳児・12月】
- 寒い時期でも身体を十分に動かし、元気に過ごす。
- 簡単な身の回りのことを自分でやろうとする。
- 保育者や他児と見立て遊びを行い、一緒に遊ぶ楽しさを感じる。
- お話が上手になり、保育者や他児と簡単な言葉のやり取りを楽しむ。
- 歌や絵本、おもちゃなどを通して冬の行事に親しむ。
- 冬の自然に触れて、この時期ならではの楽しみ方を知る。
- 保育者からの問いかけを理解し、しっかりと意思表示をする。
- ブロックやお絵描きなどの遊びから自分を表現する楽しさを感じる。
内容/五領域対応【1歳児・12月】
- 暖かい日は、他児と手をつなぎながら外へ出て、一緒に走ったりボール遊び、遊具遊びをしたりして元気に身体を動かす。(健康・人間関係)
- 蛇口を自分でひねって手を洗い、タオルで拭いたり、衣類の着脱を自分でしたりしようとする。(健康)
- 見立て遊びの中で、他児と「どうぞ」とおもちゃの貸し借りを行ったり、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝え合ったりしながら楽しく遊ぶ。(人間関係)
- 自分の気持ちを簡単な言葉で表現しながら相手に伝え、コミュニケーションをとる。(人間関係)
- 『あわてんぼうのサンタクロース』や『クリスマスなあに?』などの歌や絵本、サンタさんのおもちゃなどからクリスマスを知る。(環境)
- 葉っぱに付いた霜や、水を張ったバケツの中にできた氷に触れながら、「冷たい」という感触を体験する。(環境)
- 保育者からの「これなあに?」や「どれで遊びたい?」などの問いかけに対し、モノの名前を言ったり「これ」と指をさしたりする。(言葉)
- ブロックをつなぐ、はずす、はめるなどして形を作ったり、クレヨンやペンを使って線や図形を描いたりして、自分の好きなように遊ぶ。(表現・環境)
※「内容」については、例文の最後に保育所保育指針にある五領域のどれに対応しているか表示をしています。 ・健康(心身の健康に関する領域) ・人間関係(人とのかかわりに関する領域) ・環境(身近な環境とのかかわりに関する領域) ・言葉(言葉の獲得に関する領域) ・表現(感性と表現に関する領域) |
内容/養護【1歳児・12月】
- 保育室が乾燥し過ぎないよう加湿器などで湿度を調節し、快適に過ごせるようにする。
- 着替えが一人でできた時は、「一人でできたね、すごいね」など、気持ちを汲み取った声かけをする。
- 一人ひとりの排泄の間隔や、排泄前の不快感を表すしぐさを把握し、トイレでの排泄を促すようにする。
- 噛みつきやひっかきなど、友だち同士のトラブルの際は、気持ちを受け止め、代弁しながら友だち同士のかかわりを図る。
環境構成・保育者の配慮【1歳児・12月】
- 子どもたちが安全な環境下でのびのびと遊べるように、歩きやすい道が多い場所や広い公園を選んで散歩に行く。
- 自分の力でできるように、水が出やすいよう軽めに蛇口を閉めておいたり、自分の衣類の置き場所が分かるよう個別シールを貼ったりしておく。
- 子どもたちが一緒になって楽しく遊べるように、保育者が仲立ちとなり、子どもの気持ちを受け止め、言葉を添えながら遊ぶ。
- 会話の楽しさを感じられるよう、子どもの言葉を繰り返したり丁寧に返答したりしながらコミュニケーションを取る。
- 子どもたちが理解しやすいクリスマスの絵本を用意する。
- 園庭の葉っぱを手の届くところに置いてみたり、前日にバケツに水を張って氷を作ったりしておく。
- 自分の気持ちを安心して表現できるように、子どもをよく見て何か言いたそうにしていたらしっかりと待つ。言葉が出ない場合は、「これ?」や「こういうことかな?」と言葉を補う。
- 子どもが表現する楽しさを感じられるよう、作ったものを「すごいね」「大きいね」などと褒めたり、感動した声かけを行ったりして受け止める。
予測される子どもの姿【1歳児・12月】
- 走ったり登ったりすることを好むようになる。またボール遊びの際は、自ら進んでボールを取りに行き、持ったり、転がしたり、蹴ったりする。
- 自ら手を洗う時、蛇口をひねって水を出すことはできるが、閉められないことが多い。
- 他児との遊びの中で、うまく気持ちが伝わらずにけんかになってしまうことがある。
- 子ども同士の間でも簡単な会話が成立し始める。
- クリスマスを少しずつ認識できるようになり、「サンタさん」と名前を覚え、手遊びの動きをしたり、絵本を見て指をさしたりする。
- 自分の好きなものや遊びなどがはっきりと分かるようになり、おもちゃを保育者の元へ持ってきたり、名前を呼んだり、好きなことや嫌いなことをしっかりと意思表示したりするようになる。
- 紙いっぱいに大きくなぐり描きをしたり、ブロックを何個も繋げたり、一人ひとりの遊び方に個性が見られる。
前月の子どもの姿【1歳児・12月】
- 寒い日も多かったが、外で身体を動かして元気に遊ぶ姿が見られた。できることも多くなり、ボールを使ったり遊具を使ったりしてのびのびと遊んでいた。
- 他児との関わりがさらに増え、会話を楽しんだり一緒に遊んだりする様子が多かった。トラブルもあったが、前よりも言葉での解決が増えた。
職員間の連携【1歳児・12月】
- 感染症が流行りだす時期なので、下痢や嘔吐の症状が見られた時の対応方法について共通理解しておく。
- クリスマス会やもちつきなどの行事の内容や時間配分、準備物について話し合う。
家庭や地域との連携【1歳児・12月】
- 感染症が流行しやすい時期のため、引き続き体調の変化に気を付けるように呼びかけ、健康状態や生活リズムについてこまめに連絡を取る。
- 施設内外で気温差が大きくなるため、脱ぎ着しやすい服を用意してもらうよう丁寧に伝える。
- 行事の日程や、年末年始の休日のお知らせを早めに行う。
健康や安全【1歳児・12月】
- 子どもの体調変化にいち早く気付けるように、動きや表情もしっかりと確認し、健康状態を把握する。
- 食事の際に子どもたちが姿勢よく座れるように、机や椅子を一人ひとりに合った高さに変えるなど、成長に合わせた用意をする。
食育【1歳児・12月】
- 果物などの皮をむくことも経験し、食べることを楽しめるようにしていく。
- 行事食をしっかりと取り入れられるように調理スタッフと連携していく。
長時間保育の配慮【1歳児・12月】
- 怪我やトラブルがあった際は、担当の保育士にその時の状況や対応を詳しく伝える。
- 積極的に話しかけたり一緒に遊んだりしながら安心感をもって過ごせるようにする。
今月の行事【1歳児・12月】
- 身体測定
- 避難訓練
- お誕生日会
- クリスマス会
今月の遊び【1歳児・12月】
保育者や友だちと同じことをして楽しむ姿が見られる時期になってくるので、繰り返し遊びやまねっこ遊びを通して、人とのかかわりを楽しむのがおすすめです。- ハイハイレース
- こんなことできるかな?
- 新聞紙遊び
- 信号ゲーム
- おおかみさん今何時?
今月の歌・手遊び歌・体操【1歳児・12月】
12月の歌
- ジングルベル
- こぎつね
- おもちゃのチャチャチャ
- あわてんぼうのサンタクロース
- 赤鼻のトナカイ
12月の手遊び歌
- とんとんとんとんサンタさん
- らららぞうきん
- かたづけマン
- サンタになっちゃった
- いとまきクリスマスバージョン
12月の体操・ダンス
- クリスマスシャンシャン
- クリスマスのうたがきこえてくるよ
- おそうじルンルン
- ちびっこザウルス
12月のおすすめ絵本【1歳児・12月】
- ノンタン!サンタクロースだよ
- ピヨピヨメリークリスマス
- さんかくサンタ
- いち、にい、サンタ
自己評価【1歳児・12月】
11月は急に寒さも本格的になり、体調を崩しやすい時期でしたね。子どもたちの体調の変化をしっかりと見ながら保育できたかどうか振り返ってみましょう。寒いと身体も固まりがちですが、体操などをして身体を動かし、のびのびと遊べる活動を取り入れられていたかどうかもポイントです。12月も寒い日が続くので、防寒対策をしながら活動をしましょう。
2024年度版フォーマットのダウンロード【1歳児・12月】
ほいくisメンバー登録(無料)をすると、Excel形式で“そのまま使える”月案/週案フォーマット(月週案)を無料でダウンロードすることができます。また、文例だけ印刷して使いたい方のためにPDF版もご用意しました。ぜひご利用ください。PDF版の月案文例【1歳児・12月】
自分の言葉で作る意識を
参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。【関連記事】