今回のテーマ
「パニックの予防を心がけていたけれど、それでも子どもがパニックを起こしてしまった!」―そのときどうするか? 前回に引き続きお話ししていきます。 前回お伝えした基本姿勢は、静かに見守る(クールダウン)でした。今回はそのコツについてお話しします。
静かに見守るコツ①1人が関わる

周りにいる複数の保育士が思い思いの言葉を子どもにかける、それぞれのやり方で子どもにアプローチする…。
よくあり得ることです。
経験的に知っている方もいらっしゃるかと思いますが、それは子どものパニック状態を悪化させてしまいます。
提案・励まし・慰めなど…さまざまな言葉が投げかけられ、多くの大人に囲まれる状況は、子どもにとって大きなストレスになるからです。 ですから、子どもがパニックを起こしたときは、関わる保育士を一人に決めましょう。
関わる保育士を一人に決める意味とは?
「関わる保育士を一人にする」といっても、全部をその一人に任せるという意味ではありません。まず、先月お話したことを参考に、パニックを起こしたあと落ち着いて他の活動に向かうことができるようになるために、その子に合った見守り方・保育士がどう関わるか・どういう言葉かけをするか…などの具体的方針を検討します。

他の保育士は、他の子どもやおもちゃをパニックになった子どもから離すなどの形で支援します。
静かに見守るコツ②穏やかに淡々と関わる
パニックを起こした子に対応するときは、とにかく、ストレスが更に加わるような関わりをしない。子どものパニック状態を悪化させない関わり方をすることを目指します。いくつかポイントをご紹介しましょう。
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