【今回のケース】いつも眠そうな子、いませんか?
<ケース1> 4歳の美空ちゃんは、登園時のお母さんとのお別れがとても大変で、30分は大泣きをします。30分を過ぎるとおままごとなどで遊び始めるのですが、しばらくすると、うとうとすることがよくあります。大好きな給食の時間になると目をさましますが、食事中もうとうとし始めることも。保育園にいる間はとにかく眠そうです。 |
このようなお子さんに保育士はどのように関わっていけばよいのでしょうか。今回から数回にわたって「子どもの睡眠」についてお話します。
日本の子どもは睡眠不足

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ここ数十年の間で、日本の家庭ではテレビに加えて、インターネット、ゲーム、動画などの娯楽が増え、人々の就寝時間は総じて遅くなってきています。
共働き家庭の親が、小さい子どもを連れて夜中のコンビニに遅い夕食を買いに来るという光景もめずらしくありません。
遅い時間に就寝しても朝遅くまで寝ていられるなら睡眠時間が確保できますが、共働き家庭はたいてい朝も早いのです。子どもも大人も、夜遅く寝て朝早く起きるという生活が普通になっているのです。
ある調査によると乳幼児の就寝時間は3歳児の70%が夜10時以降、18%が0時以降だといいます。
※出典:2004年の熊本県による調査『こどもとねむり』三池輝久(メディアイランド)
「理想の睡眠」とは?

小児科のテキストは、子どもの「理想の睡眠時間」を次のように示しています。
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