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【メンバー限定】映画『あの日のオルガン』原作者・久保つぎこさんが考える保育者の役割とは【Vol.3】

「あの日のオルガン」原作者の久保つぎこさん
戦時中の疎開保育園の様子を描き、2019年に映画化された作品『あの日のオルガン~疎開保育園物語』原作者、久保つぎこさんへの取材シリーズもついに最終回。最後は、久保さんが考える保育者の役割や、今の時代に伝えたい保育のあり方を伺いました。

保育と教育

現在の保育のあり方について、どう感じますか?

保育という言葉は、乳幼児限定で使われることが多いでしょ。私は、「保育」は「教育」に近寄りすぎてはいけないと考えたりするんですよね。現在は特に。

小学校へ行くための予備校にしないで欲しいなって。

そのように考えるようになったきっかけはありますか?

やはり、幼稚園の現場で、おこがましいけれど専門家として子どもと直接向き合った時です。ある日、父母会で若いお母さんからこういわれました。

幼稚園に行くの、ボクは仕事だと思ってる。今朝、子どもと幼稚園に歩いてくるとき、うちの子がそう言いました」

忘れられない、何とも言えない口調でしたよ。私はまいっちゃったの。

だって、今からもう仕事しているんだとすると、その子の一生は仕事だけになってしまうでしょ? たぶん小学校はもっと仕事。中学校で義務教育は終わるから、中学でもっともっと仕事。高校は大学入試と予備校通いのダブルスクール。大学だとか、専門学校は今じゃ仕事の準備という感じですよね。

じゃあどこで、人間らしい面白いヒトになるのかしら? 幼稚園にママと歩いてくる坊やをそんなレールの上にもう自分は乗せているのかしら、とショックでした。

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ほいくis(ほいくいず)編集部

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ほいくis(ほいくいず)編集部

保育・幼児教育のプロフェッショナルで構成された編集部のライティングチームが、質の高い保育を日々提供していくために必要な知識・ノウハウを発信。専門知識から保育ネタ、保育士試験関連情報、保育学生さん向けの情報まで、あらゆる分野を網羅していきます。

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