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【2歳児】10月の月案|文例と書き方2024年度版

2歳児クラスの子どもたち
適切な指導計画・指導案の作成は、保育の質を高めていくためにとても大切です。月案(月間指導案)の文例と、月週案フォーマットの2024年度版を用意しましたので、参考にしながら作成してみてください。書き方のポイントは「子ども主体」になっているか。今回は、2歳児クラス・10月の月案です。
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最新の『月案・おたより文例』は、前月10日から順次公開!

保育のポイント【2歳児・10月】

10月は夏から秋に自然の様子が移り変わり、子どもたちにとっては、新たな発見をするのに最適な季節です。子どもたち自身で身の回りの変化に気付き、興味を持ったことを探求できるように、自然に触れる機会を増やしていけると良いですね。

生活発表会に向けて準備をする園は、題材を子どもたちと考えたり、普段の遊びからヒントを得たりしながら決めてみましょう。
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ねらい【2歳児・10月】

  • 1日の基本的な生活習慣がしっかり身に付くことで自信を持つ。
  • 自ら進んで手洗いをするようになる。
  • 挨拶を通して周囲の人との関わりを深める。
  • 他児の存在を意識し、相手の気持ちを考える。
  • 楽器を使って音楽を楽しむ。
  • 秋の自然に触れて五感を育む。
  • ハロウィンパーティーに参加し、行事を楽しむ。
  • さまざまな言葉に興味を持ち、意味を知る。
  • さまざまな色の違いを見て、感性を豊かにする。

内容/五領域対応【2歳児・10月】

  • 保育者のサポートがなくても、食事や衣類の着脱ができるようになる。(健康)
  • 保育者と一緒に手洗いを続けることを通して、正しい手洗い方法と必要な場面を理解する。(健やか)
  • 「おはよう」「さようなら」など、挨拶を他児や保育者などとお互いに交わして気持ち良さを感じる。(人間関係)
  • 友だちと一緒に遊ぶ中で役割を決めたり、言葉で気持ちを伝え合ったりする。(人間関係)
  • 楽器に興味を持ち、生活発表会に向けて楽しみながら進んで練習をしようとする。(環境)
  • 他児と競いながらどんぐり集めを楽しんだり、落ち葉の色を見比べたりして、秋の自然に触れる。(環境・人間関係)
  • ハロウィンの歌や遊びを通して行事の雰囲気を楽しんだり、みんなでおやつを食べたりして、海外の文化に親しむ。(環境)
  • 保育者の言葉や道中で見る看板の文字などに興味を持ち、意味を聞いたり真似して使おうとしたりする。(言葉)
  • たくさんの色の絵の具やクレヨンを使ったり、色見本の図鑑を読んだりして、色の違いや特徴に興味を示す。(表現)
※「内容」については、例文の最後に保育所保育指針にある五領域のどれに対応しているか表示をしています。
・健康(心身の健康に関する領域)
・人間関係(人とのかかわりに関する領域)
・環境(身近な環境とのかかわりに関する領域)
・言葉(言葉の獲得に関する領域)
・表現(感性と表現に関する領域)

内容/養護【2歳児・10月】

  • 屋外での活動から戻った際のうがいの習慣付けができるよう、「ブクブクしようね」などの声かけで促す。
  • 着替えた後の衣服を畳んで袋にしまおうとする行動が見られたら、「よくできたね」と声掛けをする。
  • おむつからパンツに移行したばかりの子は、排尿間隔を考慮して適宜声かけや確認を行う。
  • 鼻水や咳など、いつもと異なる様子が見られないか注意して健康観察(視診)を行う。


環境構成・保育者の配慮【2歳児・10月】

  • 子どもがチャレンジしているときは保育者は手を出さず見守り、「自分でできた」という体験を積めるようにする。
  • 手洗いの方法をイラストポスターで示し、水道の目に付くところに貼っておく。
  • 毎日の挨拶を欠かさず交わし、子どもが気持ち良さを感じられるようにする。
  • 子ども同士の会話を大切にし、保育者が必要以上に仲介しないようにする。
  • タンバリン、鈴、カスタネットなどさまざまな楽器を準備して、自分の好きなものを選べるようにする。
  • 集めたどんぐりや葉っぱをじっくり観察できるよう、お散歩バッグを作って持っていく。
  • ハロウィンの雰囲気を楽しめるように、輪投げやお菓子釣りゲームを用意する。
  • 保育者はお手本となるように、子どもが分かりやすい言葉を使ったり、普段から正しい言葉遣いに気を付けたりする。
  • さまざまなところで色を意識できるよう、「お花がピンク色だね」「葉っぱが緑色から茶色になったね」など声かけをする。


予測される子どもの姿【2歳児・10月】

  • 自分でできないもどかしさから泣いたり怒ったりすることもあるが、諦めずに取り組もうとする。
  • いつ手洗いをする必要があるのか理解して、自ら水道に向かう姿が見られる。
  • 自然とその場にあった言葉で挨拶ができるようになり、友だちや保育者だけでなく、保護者や地域の人にも元気に挨拶をする。
  • 他児には自分と別の気持ちがあることを理解し、譲ったりやさしく声をかけたりする姿が見られる。
  • 「音がキレイ」「大きいのがいい」など個々にお気に入りの楽器を見付け、音楽を楽しむ。
  • 「大きなどんぐり」「ピカピカのどんぐり」「緑色の葉っぱ」など、さまざまな視点から自然物を捉えて楽しむ。
  • 仮装やゲームを楽しみ、ハロウィンの雰囲気を堪能する姿が見られる。
  • 「なんて書いてあるの?」「〇〇ってなに?」と、身の回りの言葉に興味を持ち、保育者への質問が増える。
  • お気に入りの色にこだわって絵を描いたり、物を選んだりする。

前月の子どもの姿【2歳児・10月】

  • 運動会では、緊張した様子もなくのびのびと競技を楽しんでいた。友だちとの関わりも増え、お互いに応援する姿もあった。
  • 保育者や他児の言葉の意味を考えて答えたり行動したりするようになった。会話の幅も広がり、言葉のやり取りを楽しんでいた。

職員間の連携【2歳児・10月】

  • 戸外遊びでは子どもの位置や遊び方を把握し、保育士間で声をかけ合いながら連携して見守る。
  • 一人ひとりの生活面の様子について話し合い、個々に合った援助の仕方を考えていく。

家庭や地域との連携【2歳児・10月】

  • 楽器に挑戦している姿を、写真を使っておたよりなどで共有する。
  • 生活習慣が身に付いてきたことを伝え、家庭でもできるだけ見守るように伝える。

健康や安全【2歳児・10月】

  • 少しずつ肌寒い日も増えるので、衣類による体温調節などに気を遣う。
  • 興味関心が広がり、散歩の道中にいろいろな方向に気を取られることがあるため、交通マナーについて確認する。

食育【2歳児・10月】

  • プランターで簡単にできる植物栽培に挑戦し、「育てる」経験を積む。
  • 食具の正しい持ち方を身に付け、食事マナーについても覚えていく。

長時間保育の配慮【2歳児・10月】

  • 一人ひとりの発達に合わせて、おむつを取り替えたりおまるに座ったりできるよう引き継ぎしておく。
  • 保護者からの質問に答えられるよう、行事の日程や内容、持ち物などについて共通理解をしておく。

今月の行事【2歳児・10月】

  • 身体測定
  • 避難訓練
  • お誕生日会
  • ハロウィンパーティー

今月の遊び【2歳児・10月】

保育者や友だちとの関わりが深まる時期になるので、ふれあい遊びも含め、好きな遊びを繰り返し楽しむのがおすすめです。
  • 引っ越し鬼
  • 色探しゲーム
  • ぞうさんとくものす
  • むっくりくまさん
  • バスごっこ
  • おいものてんぷら
※コーナー監修:杉本綾子/特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会

今月の歌・手遊び歌・体操【2歳児・10月】

10月の歌

  • ふうせん
  • どんぐりころころ
  • まつぼっくり
  • ドロップスのうた

 10月の手遊び歌

  • パンダうさぎコアラ
  • おいもコロコロ
  • やきいもグーチーパー

10月の体操・ダンス

  • ぴよぴよ行進曲
  • はとっぽっぽ体操
  • ちょっとだけ体操

 今月のおすすめ絵本【2歳児・10月】

  • おもいおいも
  • おつきさまこんばんは
  • どんぐりないよ
  • ハロウィンいないいないばあ!

 自己評価【2歳児・10月】

9月は運動会を開催した園も多かったのではないでしょうか。普段の生活で身に付いた動きやできるようになったことを、子どもたちの意思を大切にしながら運動会に取り入れられたかどうか振り返ってみましょう。

暑さも少しずつ引き、秋に向かっていく時期でもありました。夏の自然から秋の自然へ季節が移り変わる様子を体感できるような活動ができているとより良いですね。

2024年度版フォーマットのダウンロード【2歳児・10月】

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PDF版の月案文例【2歳児・10月】

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自分の言葉で作る意識を

参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。

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ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

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