MENU

【5歳児】12月の月案|文例と書き方2024年度版

5歳児クラスの子どもたち
適切な指導計画・指導案の作成は、保育の質を高めていくためにとても大切です。月案(月間指導案)の文例と、月週案フォーマットの2024年度版を用意しましたので、参考にしながら作成してみてください。書き方のポイントは「子ども主体」になっているか。今回は、5歳児クラス・12月の月案です。
>>クラスと月で指導案・おたより文例を検索
最新の『月案・おたより文例』は、前月10日から順次公開!

保育のポイント【5歳児・12月】

12月は、クリスマスを終えるとあっという間に年末年始です。クリスマス会を行うところでは、歌やゲームで楽しむだけでなく、ぜひ由来や他の国での祝い方なども伝えてみてください。さまざまな国の文化に親しむ良い機会になりますよ。

寒い日が続き、風邪をひきやすい季節にもなるので、自分の健康管理は自分の意思で行えるよう指導していけると良いですね。
月案のダウンロードはこちら


ねらい【5歳児・12月】

  • 気候の変化や季節の移り変わりに気付き、体調の管理をしようとする。
  • 全身を使った運動が上手になる。
  • 先を見通し、予測して行動する力を付ける。
  • 仲間を思いやった言動が増える。
  • 仲間と共感する喜びを感じたり、違う意見を受け止めたりする。
  • 季節の行事を楽しむ。
  • ひらがなの読み書きが上達する。
  • 色の違いを意識して表現する。

内容/五領域対応【5歳児・12月】

  • 気温が下がっていくことや、それにより自分が「寒い」「手が冷たい」などと感じることを通して、衣類の調整をしたり温かい場所を探したりして体調の管理をする。(健康)
  • ボールをつきながら走ったり、縄跳びであや跳びに挑戦したりするなど、複雑な動きができるようになる。(健康)
  • 毎日の習慣から予測したり、周りの動きを見て考えたりしながら、次の行動を自分で考える。(健康)
  • 「大丈夫?」「一緒にやろう」など、相手の気持ちを考えて言葉かけをしたり、泣いている子がいると慰めたりする。(人間関係)
  • 遊びや活動の中で仲間と意見交換をして、それぞれ感じ方の違いがあることに気付き、受け止めようとする。(人間関係・言葉)
  • クリスマス会を通して行事の意味を学び、海外の文化に親しむとともに、他国との違いを意識する。(環境)
  • ひらがな表がなくても読み書きができるようになり、絵本や保育室内のポスターを自分で読んだり、手紙を書いたりして楽しむ。(言葉・表現)
  • 同じ色でもいくつも種類があることに興味を持ち、力加減を調節して違いを表現し、お絵描きや塗り絵を楽しむ。(表現)
※「内容」については、例文の最後に保育所保育指針にある五領域のどれに対応しているか表示をしています。
・健康(心身の健康に関する領域)
・人間関係(人とのかかわりに関する領域)
・環境(身近な環境とのかかわりに関する領域)
・言葉(言葉の獲得に関する領域)
・表現(感性と表現に関する領域)

内容/養護【5歳児・12月】

  • 感染症・風邪の予防のために手洗いやうがいをしていることなど、必要な知識を伝え、意識付け・習慣付けを促す。
  • 季節の変わり目で体調を崩しやすいので、鼻水や咳などいつもと異なる様子が見られないか注意して健康観察(視診)を行う。
  • 子どもたちの「伝えたい」「聞いてもらいたい」気持ちを受け止め、話に耳を傾ける。
  • 大掃除や片付けの活動を通して1年の区切りであることを伝え、合わせて身の回りの片付けや整頓を自分ですることに対する意識付けを促す。


環境構成・保育者の配慮【5歳児・12月】

  • 室内外の気温の違いに気付くきっかけや、自然の移り変わりに触れる機会を作るために、天気の良い日は積極的に外に出て遊ぶ。
  • 子どもの興味に合わせて遊びを楽しめるよう、ボールや縄跳びの用意をする。
  • 1日の流れを書いたスケジュール表を掲示しておく。
  • 子ども同士で相手の気持ちを考え行動できるように、保育者は話し合いには関与しすぎず見守る。
  • 子どもが「自分の考えを述べても良い」と感じて積極的に発言できるよう、普段の会話から否定する表現を避け、のびのびと気持ちを表現できる土台を作る。
  • 日本と外国における文化の違いが分かるように、それぞれのお祝いの仕方を描いた絵本を用意する。
  • 子どもが積極的に文字を読みたくなるように、ポスターなどの掲示物はひらがなで読みやすく書く。また絵本は子どもが自分でも読めるような読みやすいものを本棚に用意する。
  • 色の違いに気付いたとき、自ら調べたり観察したりできるように、色見本の図鑑を用意しておく。


予測される子どもの姿【5歳児・12月】

  • 「寒いからコートを着る」「手袋が欲しいね」など、冬の気候への対策を理解して口にしたり実際に行動したりする。
  • 最初はうまくボールをついたり縄跳びができず諦めてしまう姿もあるが、繰り返し練習をしたり友だちに教えてもらいながら習得していく。
  • 今までは保育者に「何すればいいの?」と聞いていたことも、今までの経験や自分の考えをもとに積極的に主体性を持って行動しようとする。
  • 「こうしたら相手が喜ぶのではないか」ということを子どもなりに考え、積極的に相手のために動く姿が見られる。
  • 相手と意見が違っても、自分の考えを積極的に発言していく姿が見られる。
  • 日本以外の国に興味を持ち、行事以外の違いについても調べようとする。
  • ゆっくりではあるが、長い文章や絵本も自分の力で読めるようになる。
  • 力加減で同じ色でも濃さが変わることに気付いて、色の違いを楽しみながら製作をする。

前月の子どもの姿【5歳児・12月】

  • 自分の体調管理ができるようになってきて、寒さ対策を考えながら行っていた。冬本番を楽しみに待ち、クリスマスについて他児と話す姿も見られた。
  • 就学への意識を高める子もいて、読み書きや簡単な計算、時計の読み方などを練習していた。「小学生になったら…」という言葉もよく聞かれるようになった。

職員間の連携【5歳児・12月】

  • 冬の感染症について正しい知識を持ち、早期に適切な対応ができるよう共通理解しておく。
  • クリスマス会のメニューやもちつきの調理について調理員と話し合っておく。

家庭や地域との連携【5歳児・12月】

  • 例年流行するインフルエンザなどの感染症について注意を促し、家庭でも手洗い・うがいや換気などの対策を行ってもらう。
  • 卒園まで残りわずかとなったため、就学に向けての不安があれば保護者が気軽に相談できるような時間を設ける。

健康や安全【5歳児・12月】

  • 身体機能が高くなりさまざまな動きができるようになる反面、ケガにつながるような動きも見られるため、安全に遊べる環境を整える。

食育【5歳児・12月】

  • 行事食を楽しみながら、その意味についても話をする。
  • 食事のマナーを身に付けていく。

長時間保育の配慮【5歳児・12月】

  • 感染症や風邪が流行りやすい時期なので室温や湿度を調整し、しっかりと水分補給できるよう声をかけていく。
  • 年末年始の休み前には、持ち帰りのものを忘れないよう伝える。

今月の行事【5歳児・12月】

  • 身体測定
  • 避難訓練
  • お誕生日会
  • クリスマス会
  • 大掃除

今月の遊び【5歳児・12月】

体を思い切って動かすことで、身体が温まることを感じられるよう、鬼ごっこなどのみんなでルールを共有できる遊びがおすすめです。
  • ドロケイ(ケイドロ)
  • しっぽとり
  • 増え鬼
  • 雑巾がけ競争
  • リレー遊び
※コーナー監修:杉本綾子/特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会

今月の歌・手遊び歌・体操【5歳児・12月】

12月の歌

  • 北風小僧の寒太郎
  • あわてんぼうのサンタクロース
  • 赤鼻のトナカイ
  • きよしこの夜
  • ひいらぎかざろう

12月の手遊び歌

  • おでん
  • サンタは忙しい
  • もうすぐクリスマス
  • サンタクロースのグーチョキパー
  • クリスマスツリー

12月の体操・ダンス

  • ジングルベルロック
  • ひいらぎかざろう
  • おでんぐつぐつ体操
  • イチゴサンタクロースとおどりましょう
  • はしれはしれ

今月のおすすめ絵本【5歳児・12月】

  • ゆきのひのゆうびんやさん
  • おたすけこびとのクリスマス
  • ぐりとぐらのおきゃくさま
  • クリスマスのふしぎなはこ
  • サンタさんありがとう

自己評価【5歳児・12月】

11月は急に寒さも本格的になり、体調を崩しやすい時期でしたね。子どもたちの体調の変化をしっかりと見ながら保育できたかどうか振り返ってみましょう。

寒いと身体も固まりがちですが、体操などをして身体を動かし、のびのびと遊べる活動を取り入れられていたかどうかもポイントです。12月も寒い日が続くので、防寒対策をしながら活動をしましょう。

2024年度版フォーマットのダウンロード【5歳児・12月】

ほいくisメンバー登録(無料)をすると、Excel形式で“そのまま使える”月案/週案フォーマット(月週案)を無料でダウンロードすることができます。また、文例だけ印刷して使いたい方のためにPDF版もご用意しました。ぜひご利用ください。
月案のダウンロードはこちら
月案フォーマットのイメージ

PDF版の月案文例【5歳児・12月】

月案のダウンロードはこちら

自分の言葉で作る意識を

参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。

【関連記事】
ほいくisメンバー登録はこちらから
ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

保育・幼児教育のプロフェッショナルで構成された編集部のライティングチームが、質の高い保育を日々提供していくために必要な知識・ノウハウを発信。専門知識から保育ネタ、保育士試験関連情報、保育学生さん向けの情報まで、あらゆる分野を網羅していきます。

<公式Instagram>
https://www.instagram.com/hoiku_is/

<公式YouTubeチャンネル>
https://youtube.com/@hoiku-is

指導案・おたより関連記事
ほいくisメンバーに登録(無料)