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“保育学生”タレント・つるの剛士さんに聞く!保育士を目指したきっかけとは【インタビュー前編】

笑顔のつるの剛士さん
ほいくis公式Instagramアカウントで行った「この人にインタビューして!」企画で圧倒的な人気を集めたのが、タレントのつるの剛士さん。今回、そんな熱いリクエストに応えていただく形で、保育学生として通信制短期大学に通い、保育士を目指しているつるのさんへのインタビューが実現しました。2回シリーズの前編では、保育士を目指したきっかけや、学んでみて感じた本音について語っていただきました。

リクエスト多数!つるの剛士さんへのインタビュー実現

ほいくisでは2021年6月に公式Instagramアカウントで、全国の保育者の皆さんから「インタビューしてほしい人」を募集しました。そこでたくさんのリクエストがあったのが、タレントであり、現在保育学生として保育士を目指しているつるの剛士さん。そこで、その結果を持ってインタビューのお願いをしたところ、快く引き受けていただきました!

「保育士を目指した理由は何だったのか?」「実際に学生として保育を学ぶ中で、苦労していることや不安に感じていることは何か?」など、私たちが聞きたい質問に対して、今の率直な気持ちを語っていただきました。また加えて、「将来目指している保育士としての未来像は?」という、これから先のことに関する、気になる質問までぶつけてみました。保育学生としてのつるのさんのお話を、全2回でお届けいたします。

芸能界で学んだことが今に活きている

インタビューに答えるつるの剛士さん

まずは、つるのさんが保育士を目指したきっかけを教えてください。


2019年(令和元年)に芸能生活25周年を迎えたのですが、振り返ってみると、たくさんの子ども関係のお仕事をさせていただきました。僕の周りにはさまざまな分野でのプロフェッショナルな方がたくさんいらっしゃって、その中には保育系の分野で、子ども向けに何かやっていきたいと考えている方もいます。なので、僕も資格やスキルを持っておけば、何か役に立てるのではないか、新しいことに挑戦できるのではないかと思ったことがきかっけです。

あとは、ウルトラマンに変身できて、保育士や幼稚園教諭の資格もあって…という人が宇宙にいないからですね(笑)。

つるのさんならではの経歴になりますね(笑)。

保育を学んで感じたことですが、例えば五領域ってありますよね。そのあたりは、実は僕が25年芸能のお仕事をやらせていただく中で経験してきたこととの共通点が多いんです。実際に学校の授業でも、絵本の読み聞かせや歌を歌うことがありますが、その分野は人前に立つお仕事をさせていただいてきたので、できることも多くあったんです。そう思うと、過去の経験は、今学んでいる中ですごく役に立っているなと思いますね。

子どもを見る視点の変化

インタビューに答えるつるの剛士さん

では、実際に学校に通って保育を学ぶ中で、特に大変だと感じることはありますか?

子どもを育てる中に、「ねらい」を持っていることですね。僕も今まで自分の子どもたちを保育園に預けてきたのですが、何か作品を持ち帰ってきても特に深く考えて見ることはなかったんです。それが今では、見る視点が変わりました。「ここには先生たちのねらいがあるんだろうな」とか。大変というよりも、視点が変わって視野が広がりましたね。

でも、やっぱり保育は子どもを育てることだけでなく、地域との交流や保護者の方との関わりなどがあって、保育がひとつの基地(拠点)になっていることの大変さは感じます。保育園はただ子どもを預ける場なのではなく、いろいろな方面への架け橋でなければいけないというところは難しい点ですね。

保育の仕事は、人との関わりも多いですよね。

人間関係ってすごく大きいと思います。僕は今まで、お仕事で保育の現場に行かせていただくことも多かったんです。でもそれは「タレント」として絵を描いたり歌を歌ったりしていたので…実際に保育者を目指して子どもたちの前に立つのとではまったく違いますね。

先日、ある園にお邪魔させてもらったのですが、自分が子どもたちの人生の中に保育者として入り込むと思うと、責任感が違いました。これから実習も控えているので、いろいろと肌で感じ、経験して学ばせていただこうと思います。


実習は「楽しみ半分、不安半分」

笑顔のつるの剛士さん
 
つるの剛士(つるのたけし)
1975年5月26日生まれ
福岡県北九州市出身 藤沢市在住
「ウルトラマンダイナ」のアスカ隊員役を熱演した後、2008年に“羞恥心”を結成しリーダーとして活躍。一躍時の人として人気を博す一方で、2009年にカバーアルバム「つるのうた」をリリースし35万枚を売上げオリコン1位を記録。続いてセカンドカバーアルバム「つるのおと」では25万枚を売上げ、トータル60万枚のセールスを記録し、以降精力的に音楽活動を行っている。将棋・釣り・楽器、サーフィン・バイクなど趣味も幅広く、好きになったらとことんやらなければ気が済まない多彩な才能の持ち主。
二男三女の父親。

実習を控えて、今のお気持ちはいかがですか?
 

「楽しみ半分、不安半分」という感じですね。幼稚園に行くのですが、園の先生方にお話を伺いに行ったらやっぱり驚かれていました。「雑巾がけとかさせてもいいんですか⁉」って(笑)。指導案とか、そういう面では大変になってくると思うのですが、どちらかと言うと楽しみの方が大きいですね。

実習には行かれたんですか? 試験を受けて保育士になるというのは、不安だったんじゃないですか?
※ライターは保育士試験合格後、保育士として就職。

私は就職していきなり現場でした。同期や先輩方はみんな学校で学んできた方ばかりだったので、何も分からなくて不安で泣いていましたね(笑)。
 

うわぁ、大変ですよね…。僕も今、座学で学んでいますけど、やっぱり現場に行ったら実践的なことが多いじゃないですか。もちろん座学での学びも大切なことなんですけど、現場と机上の学びじゃまた違うんだろうなと。

そうですね。つるのさんは現場に向けて、何か手遊びや、遊びのアイデアを準備されているのですか?


僕の子どもがちょうど5歳なので、子どもが生きるテキストみたいなものなんですよ。子どもと一緒に工作したり折り紙したりするときも、「あ、これ使おう」って思ったらメモして。昔から自分で紙芝居を作ったりするのが好きだったので、そういうこともできたらいいですね。

つるのさんのアイデアや明るさで、人気者の先生になるのではないでしょうか?


結構自信はあるんですが、この自信が怖いですよね(笑)!。でも先日「これは敵わないな」と思ったことがあって。先生たちはずっと子どもたちを見てきているので、それぞれの個性をよく理解しているんですよね。僕は一時的に行っただけなので、まず名前すら分からない。そこを先生は、「この子にはこういう接し方」としっかり把握して対応していて、すごいなと思いました。

だから、これから実習に行く中で、先輩の先生方にいろいろと伺いながら、継続的に保育の現場を学んでいかなければいけないなと、すごく感じています。子どもたちが「わーっ」となっていても冷静に対応している先生方の姿を見ると、「敵わないな」と(笑)。


今回は、保育士を目指した理由や、学んでみた率直な気持ちを伺いました。次回は、保育士資格を取得した後に考えている未来の展望について語っていただきました。第2弾もぜひお楽しみに! 【関連記事】
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