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色探しゲーム【集団遊び】【イラスト解説】

色探しゲームのイラスト
保育園や幼稚園、認定こども園で日々の活動に欠かせない“遊び”の時間。毎日「今日はどんな遊びを用意しよう…」と頭を悩ませる保育者の皆さんも多いのではないでしょうか。そんなときに役立つアイデアをご紹介します。>>「外遊び・室内遊び」の連載一覧はこちら

色探しゲーム 

お題の色を決めて、身の回りにあるものの中からその色の物やおもちゃを探してくる「色探しゲーム」。色の違いに関心を持ったり、色の名前を覚え始めるおおよそ3歳頃から楽しめる遊びです。単純なルールなので、ルールのある遊びに親しみを持つことを促したいときにもおすすめです。 
 
いろんな色がある場所であれば室内戸外問わず遊べるので、保育の時間に気軽に取り入れやすいですよ。 

導入におすすめの歌 

遊びの前には、導入として歌を歌って色の名前を確認するといいでしょう。歌を歌いながら、実際に身の回りのものを使って「これは何色かな?」「あか!」と確認していくと、ゲームへの理解もスムーズになっていきそうですね。 
 
【おすすめの歌】 
  • どんないろがすき? 
  • おはようクレヨン 

導入におすすめの絵本 

色探しゲームの導入には、色に興味を持てるような絵本を読むのもおすすめです。 
 
「くれよんのくろくん」は、カラフルな絵がとてもかわいいだけでなく、一人ひとりの個性を大切にするという大切なメッセージも込められています。色の違いを理解しながら、お友だちとの関わり方を学ぶことができますよ。 
 
くれよんのくろくん 
作:なかや みわ 
出版社:童心社 
対象年齢:3歳~ 

 
くれよんのくろくん

>>本の紹介はこちら 

難易度  

★★☆☆☆ 

対象年齢 

1歳後半/2歳/3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具 

<室内で遊ぶ場合> 
  • 表側に色が付いたカード(6~10色程度) 
  • 保育室にあるいろいろなもの 
<戸外で遊ぶ場合> 
  • 表側に色が付いたカード(6~10色程度) 
  • さまざまな色の遊具 


遊びのねらい 

保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。 
  • お題の色を探すことで考える力や集中力が育まれる 
  • 色に興味を持つ→色と名前を知る→色と名前が一致する  ※年齢によってねらいが変わってくるので、子どもの様子をみて決めるとよい 
  • 簡単なルールを理解する 

期待される子どもの姿 

  • モノを指さしながら「これはきいろ」「みどり!」と口に出す姿が見られる 
  • 色の違いに気付き判断する力がつく。 
  • 集団で遊ぶことで子どもたち同士で協力する姿が見られる。 
 

遊び方 

 ①机や床に、表面に色がついたカード(裏面は色がついていないもの)を裏向きにして並べておきます。 
裏向きのカードを見つめる子どもたちのイラスト

②「よーい、どん!」の合図で、子どもたちはカードを選んでめくり、表面の色を確認します。 
色のカードをめくる子どもたちのイラスト
 
③表面の色と同じものを身の回りで探し、集めます。 
色探しゲームをする子どもたちのイラスト

④「終わり!」の合図で探すのをやめ、最終的にカードの色と同じものを一番多く持っていた子の勝ちです。 
おもちゃを持って笑顔な子どもたちのイラスト
 

ポイント 

いろんな色がある場所で行う 

子どもたちがお題の色のものを探しやすいように、いろんな色のものがある場所で遊ぶようにしましょう。カラーボールや、風船などを用意しておくのもいいかもしれません。 

探す範囲を決めておく 

お題の色のものを探しやすくするもう一つの工夫として、探しに行っていい範囲を事前に子どもたちと決めておけるといいでしょう。特に公園などで遊ぶ場合には、保育者が見守れる範囲に設定するようにしましょう。 

注意点 

中には、生まれつき色の区別をすることが難しいお子さんがいる場合もあります。もしそういったケースについては、後のアレンジで紹介する形を使ったルールに変更するなど、配慮をしてあげるようにしましょう。 

アレンジ 

チーム対抗戦にする 

大人数で行うときや、4~5歳児クラスで行うときにおすすめなのが、3~4人のグループを作ってチーム戦にする方法です。お友だちと協力して関わることや、チームとして団結することを楽しむことをができますよ。「チームみんなで5個集める」などと個数を決めると、数を意識することにも繋がりますね。このルールで遊ぶときには、制限時間を設けるようにするといいですよ。 

お題の色をタッチして戻ってくる 

外遊びで行う際は、お題の色のものを持ってくるのが難しいこともありますよね。そんなときは、「お題の色をタッチして初めに戻ってきた子が勝ち」というルールにしてみましょう。カラフルな遊具がある場所で行うと、より楽しめますよ。いくつも身の回りのものを集めてくるより簡単なので、導入としてまずこちらのルールで行うのもおすすめです。 

保育士がお題の色を指定する 

保育者がお題を決めて、歌遊びのようにして遊ぶのも楽しいです。子どもたちは「いろいろいろ なんのいろ?」と聞き、「赤!」と先生がお題を出したら急いでその色のものをタッチしに行きます。色以外にも「ものものもの なんのもの?」「すべりだい!」のように、ものにアレンジすることも可能です。道具が要らないので、特に外で遊ぶときにおすすめです。遠くにあるものをお題に選べば、運動遊びとしてしっかりと身体を使うこともできますよ。 

お題を「形」に変えて遊ぶ 

色探しゲームに慣れてきたら、お題を「形」に変えてみるのもおすすめです。「まるいものを探してみよう」「さんかくのもの、いくつあるかな?」と、色だけでなく身近なものの形にも興味を持つことができますよ。「黄色のしかくいもの」など、色と形を組み合わせてみるのも難易度があがって楽しいです。 

指定の色の陣地に移動するルールにする 

色のついたフラフープ(マットなど)を距離を空けて置いておいて、保育者が言った色の中に入る!という遊び方もあります。こちらは、言われた色をすぐに判断して移動する必要があるので瞬発力を身に着けることができますよ。お題を出すスピードをどんどん速くしていくと、ジャンプをしたり走ったりと身体も動かせて楽しいですよ。 
 
※掲載イラストや記事内容の 無断転載・二次利用、配布・加工は禁止とさせていただきます。

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杉本綾子(すぎもと あやこ)

この記事を書いた人

杉本綾子(すぎもと あやこ)

特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会 所属
長年の保育現場勤務を活かし保育園の園長を経て、現在、現場で頑張っている人同士がともに学び、「心の栄養補給」ができる人材を育てるために講座などを企画・運営している。
『幼稚園教諭二種免許・保育士』『おもちゃコンサルタント』『絵画指導スペシャリスト』『保育ナチュラリスト』『保育 あそび発達サポーター』などの資格を取得。多様な視点から、園での遊びや保育に役立つヒントを届ける。

<芸術と遊びらぼ>
https://artplaylab.jp/
<芸術と遊び創造協会>
https://art-play.or.jp/

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