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保育園の七夕遊びアイデア10選【遊び方・ねらい解説】

七夕の遊び
保育園や幼稚園、認定こども園で日々の活動に欠かせない“遊び”の時間。毎日「今日はどんな遊びを用意しよう…」と頭を悩ませる保育者の皆さんも多いのではないでしょうか。そんなときに役立つアイデアをご紹介します。>>「外遊び・室内遊び」の連載一覧はこちら

七夕遊びのアイデア

7月7日は七夕です。保育園や幼稚園では、古くからある季節の催しとして七夕にちなんだ活動をすることも多いですよね。一方で、短冊を飾ったり歌を歌ったりと、毎年同じ活動をしていて、「アレンジしたい!」 と考えている保育士さんもいるのではないでしょうか。
 
そこで今回は、七夕にちなんだ遊びのアイデアを全部で10種類ご紹介します。新しい七夕のネタを探している方は、是非参考にしてみてくださいね。
 
▼七夕の由来やおすすめの絵本・歌・七夕飾りの作り方など、基本情報はこちらからチェック!

七夕行事を行う際のねらい

保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。 
  • 全身の運動遊びを通して持久力と脚力がつく 
  • 相手がどう動くかを観察しながら、追いかけたり逃げたりする走力がつく 
 

笹の葉飾り/短冊にお願いごとを書こう!

対象年齢

0歳/1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • 笹の枝(竹でもよい。用意できない場合は画用紙で代用してもOK)
  • 短冊(人数分)
  • テープ

遊び方

①笹の枝を用意します。
②短冊を配り、お願いごとを書きます。
③笹に短冊を括り付けて飾りましょう。

ポイント

笹の枝は、地域の方に頂ける場合は、子どもたちと一緒に貰いに行くのもいいでしょう。本物に触れることで、どんなふうに笹が生えているのかを学ぶきっかけになるでしょう。 
 
0~2歳の低年齢児クラスでは、自分でお願い事を考えたり短冊を書いたりするのが難しいので、保護者の方に渡して書いてもらうといいでしょう。3~5歳児の幼児クラスでは、願い事を子どもに聞いてみて保育者が書いたり、子どもたちが絵を描いたりしてもいいでしょう。文字が書ける子は、自分で願い事を書くことに挑戦してみてもいいですね。 
 
また、短冊だけではなく、笹の葉飾りを子どもたちと作るのもオススメです。各学年の製作の例をご紹介します。 
  • 3歳…折り紙に織姫や彦星の顔を張り付ける 
  • 4歳…折り紙で輪っかを作り輪繋ぎの飾りをつくる 
  • 5歳…折り紙で提灯や貝つなぎを作る 
▼短冊飾りにちなんだ製作はこちら

お星さまを捕まえよう!

星形のプレートを持つ男の子

対象年齢

0歳/1歳/2歳/3歳 

用意する物・道具

  • スズランテープ
  • 厚紙や段ボールで作った星形パーツ

遊び方

①スズランテープを沢山結んだ紐を、高いところからつるします。(子どもたちが手を伸ばせば届く高さ)
②スズランテープに、星の画用紙をたくさん貼っておきます。
③スズランテープの中から、星を探して取ります。
④全て取れたら成功!

ポイント

スズランテープを吊るす高さを調整すれば、0歳児さんからできる遊びです。星形のパーツを掴んで引っ張る動作はもちろん、スズランテープがひらひらと揺れる様子や、サワサワとなる音も楽しみましょう。星形のパーツは、小さい子どもが触るのでケガをしないよう角を丸めておくといいですね。

七夕のペープサート

七夕のペープサート

対象年齢

1歳/2歳/3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具

  • ほいくisオリジナルのペープサート素材
  • ハサミ
  • 割り箸
  • テープ

遊び方

①ほいくisのダウンロードページ(https://hoiku-is.jp/download/detail/679/)でペープサートをダウンロードします。 
②ペープサートを印刷しガイド線にそって切り取り、割り箸に貼り付けます。 
③ペープサートを使いながら、七夕の由来や意味を伝えましょう。 
※こちらはプレミアム素材のためモニター会員登録(無料)でダウンロードが可能となります。 

ポイント

ほいくisで会員のみなさん向けに無料で配布をしている、ペープサートを活用しましょう。「たなばたさま」の歌を歌うときに一緒に使ったり、七夕の昔話や由来を子どもたちに伝える時に劇として演じてみたり、七夕にちなんだクイズを出題する時に使ったりと、使い方の幅が広いペープサートです。
 
印刷するだけですぐに使えるので、是非活用してみてくださいね。
イラストのダウンロードはこちら
※ほいくisダウンロードコーナーに遷移します。

笹舟(ささぶね)を浮かべて遊ぼう♪

笹舟を浮かべる子どもたち

対象年齢

1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • 笹舟×人数分

遊び方

①水を張ったビニールプールや桶に笹舟をそっと浮かべて遊びましょう。

ポイント

笹舟を作るのは小さい子どもには難しいですが、完成したものを浮かべて遊ぶことは低年齢児から楽しめるでしょう。バケツやビニールプール、桶に笹舟を浮かべて、ゆらゆらと浮かぶ様子を観察して楽しみましょう。
 
4、5歳児さんは、近くの小川まで笹舟を持っていき、流れる速さや距離を競うのもいいですね。

天の川を渡ろう!

天の川を跳び越えよう!

対象年齢

1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • スズランテープ
  • ガムテープもしくはマスキングテープ
  • 体操用マット

遊び方

①スズランテープを子どもが跨げるくらいの高さに張ります。体操用のマットは広い場所を確保して床に置きます。
②障害物競争のように①くぐったり、跨いだり、ジャンプして超えて跳んだりして遊びます。

ポイント

低年齢児クラスで遊ぶ場合は、ジャンプしたり跨いだりすることが少し難しいので、スズランテープをハイハイでくぐって遊ぶのがいいでしょう。幼児クラスで遊ぶ場合も、引っかかって転んだり、ジャンプで足をくじいたりしないよう、注意して見守るようにしましょう。

天の川の星を探そう!(宝探し)

対象年齢

2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • 折り紙で作った星

遊び方

①保育者はあらかじめ、保育室内に星をたくさん隠しておきます。
②「よーい、どん!」で、子どもたちは一斉に星を探します。
③たくさん星を見つけた子が優勝です!

ポイント

勝ち負けを決めるのではなく、「織姫と彦星が会えるように星を探してあげよう!」と2人を助けるストーリーを決めて遊ぶのも楽しいでしょう。みんなが見つけたお星さまを壁に貼り付けて飾り、最終的には織姫と彦星を繋ぐ天の川を結ぶようにすると、達成感にも繋がりそうですね。

▼星形の簡単な作り方はこちら

天の川のお星さま釣り

天の川の星を釣る子どもたち

対象年齢

2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • 手作りの釣り竿(竿の先に磁石を付けておく)
  • 折り紙の星型パーツ(磁石でくっつくクリップを付けておく)
  • 青色のビニールシート(無い場合は、青色のビニール袋やスズランテープで代用可能です。)
  • ガムテープもしくはビニールテープ(ビニールシートを床に固定する用)

遊び方

①床に天の川に見立てた青色のビニールを敷きます。
②その上に、折り紙で作った星のパーツを散らしておきます。
③子どもたちは手作りの釣り竿を使って星を釣り上げます。
④たくさん星を釣れた子の勝ちです!

ポイント

低年齢児クラスで遊ぶ場合は、手に入れた星の数で競うのではなく、釣りをすること自体を楽しめるといいでしょう。

七夕クイズ

対象年齢

3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • なし

遊び方

①保育者は、七夕にちなんだクイズを子どもたちに出題します。
②子どもたちがクイズに答えます。
③たくさん正解できた子が優勝です!

ポイント

七夕の由来やお話を、クイズを通して楽しみながら学ぶことができます。いきなりクイズをするよりは、まず初めに七夕のお話に関するペープサート劇をしたり絵本を読んだりして一通りお話を伝えた上でクイズをするといいでしょう。クイズの難易度は、子どもの年齢によって工夫できるといいですね。2択や3択で答える形式にするのもおすすめです。
 
例題:
<3~4歳児向け>
  • 七夕は、何月何日でしょう? 5月5日・6月6日・7月7日 答え:7月7日
  • 七夕の日には、何にお願い事を書くでしょう? 短冊・お守り・ノート 答え:短冊
<5歳児向け>
  • 七夕の日に現れる、星空の川の名前はなんというでしょう?
答え:天の川
  • 織姫と彦星は、どんな仕事をしていたでしょうか? 
答え:織姫は機織り、彦星は牛飼い
※子どもたちに伝える場合には、機織りは綺麗な布を作る仕事、牛飼いは牛の世話をする仕事と伝えると分かりやすいでしょう
  • 織姫と彦星は、どうして神様を怒らせてしまったでしょうか?
答え:仕事をしないで遊んでばかりいたから
※子どもたちには、「怒った神様は、2人を会えないようにしてしまったよね!」とその後のストーリーも交えながら解説をするといいでしょう

プラネタリウム作り

手作りのプラネタリウムで遊ぶ子どもたちのイラスト
黒いビニール袋とカラーセロファンを使って作る、手作りのプラネタリウムです。作る段階から子どもたちと協力してできるのでおすすめです。部屋を少し暗くして、下からライトを当てると幻想的な色合いが楽しめますよ。星空に興味をもつきっかけになりそうですね。

笹舟(ささぶね)作り

対象年齢

5歳

用意する物・道具

  • 笹の葉(大き目の葉っぱがよい)

遊び方

①笹の葉を1枚用意します。
②笹の葉の端を、4分の1ほど折りかえします。
③折り返した部分を、縦に3つに割きます。
④3つに割いたうちの両端を持ち、片方をもう片方に挟み込みます。
⑤葉の反対側も同様にしたら、完成です!

ポイント

本物の笹の葉を使って笹舟を作るのは少し難易度が高いので、5歳頃から取り入れるか、もしくは保育者が予め作っておいて子どもたちに完成品を渡すのがよさそうです。また、笹の葉は手を切りやすいので、注意しましょう。
 
本物の笹の葉を用意するのが難しい園では、折り紙で代用することもできますよ。こちらも4~5歳児向けと少し難しいので、先生が予め作っておくか、手元を見せながら子どもたちと一緒に作るといいでしょう。

▼笹舟の折り方はこちら
 

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杉本綾子(すぎもと あやこ)

この記事を書いた人

杉本綾子(すぎもと あやこ)

特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会 所属
長年の保育現場勤務を活かし保育園の園長を経て、現在、現場で頑張っている人同士がともに学び、「心の栄養補給」ができる人材を育てるために講座などを企画・運営している。
『幼稚園教諭二種免許・保育士』『おもちゃコンサルタント』『絵画指導スペシャリスト』『保育ナチュラリスト』『保育 あそび発達サポーター』などの資格を取得。多様な視点から、園での遊びや保育に役立つヒントを届ける。

<芸術と遊びらぼ>
https://artplaylab.jp/
<芸術と遊び創造協会>
https://art-play.or.jp/

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