「乳児保育」で大切なことは?
乳児期はハイハイから徐々に歩けるようになったり、言葉を話すようになったりと、成長を感じる場面も多くあります。保育では成長にあわせた環境を設定することが大切になりますが、子ども一人ひとりにあわせた環境を考えるのも難しいですよね。そこで今回は、乳児保育に関するセミナーや記事をまとめてご紹介。保育のヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。乳児教育の基礎知識
遠藤利彦先生による『乳幼児期の心の発達』解説セミナー
・セミナー内容(全4回)
【PART.1】イントロダクション
【PART.2】縦断研究が示すアタッチメントの大切な役割(剥奪研究)
【PART.3】縦断研究が示すアタッチメントの大切な役割(介入研究)
【PART.4】アタッチメントと安心感の輪
講師は、東京大学大学院教育学研究科で教授を務める、遠藤利彦先生。
実際の研究結果をもとに、保育者を含めた周囲の大人の関わりがどのような影響を与え、子どもの自己肯定感や心の土台がどのように形成されるのかについてお話しいただきました。
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離乳食の進め方について知りたい
作業療法士による『離乳食の進め方』解説セミナー
・セミナー内容(全3回)
【PART.1】食べることとは
【PART.2】『離乳食の発達プロセス』
【PART.3】『自分で食べる機能の発達』
講師は、株式会社ここん 代表取締役で作業療法士の定金雅子先生。
食べることについて、機能的な発達段階と、周囲の人と楽しく食事をとる社会的な機能の2つの面から解説。乳幼児期に必要な食事援助と、食べることを通した社会性の発達についてお話しいただきました。
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ことばの発達について知りたい
ことばの発達段階が学べるセミナー
・セミナー内容(全4回)
【PART.1】ことばの発達段階
【PART.2】ことばの遅れ
【PART.3】ことばを育てる関わり方
【PART.4】保護者からよくある質問
講師は、「認定NPO法人 発達わんぱく会」で言語聴覚士として個別療育を実施し、療育者・保育者向けの研修講師も務める寺島理映子先生。
ことばの発達について、ことばを発するようになるまでの発達段階や、ことばの遅れが気になる子の支援のつなげ方について解説。保護者と連携して支援を行うための保育者の役割についてもお話しいただきました。
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年齢別の活動アイデアを知りたい
0歳児から2歳児クラスでの、遊びのアイデアを紹介します。遊びのなかでは、それぞれの成長にあわせた保育者からの声かけも大切になります。周囲との関わりを持つことで、幼児期の社会性の発達にもつながっていきます。0歳児クラス
0歳児は遊びを通して体を動かしたり、人との関わりを経験したりします。自分から動くのが難しい時期には、ふれあい遊びといった保育者からコミュニケーションを取る遊びもおすすめです。何でも口に運んでしまう時期でもあるため、小さいおもちゃなどはしまっておくなど、環境にも配慮して設定することが大切です。1歳児クラス
1歳頃になると、大人の言葉を理解できることが多くなります。「ぶーぶ」「わんわん」といった一語文を発し始めるため、言葉かけを積極的に行いながら関わるのが効果的です。指先の発達により、物を掴むといった動作を取り入れた遊びもおすすめです。2歳児クラス
2歳頃になると、「みかん おいしい」「これ なあに」といった二語文を話せるようになったり、一人歩きができるようになったりします。また、この時期は「自分でやりたい!」といったような自己主張が表れ出す「イヤイヤ期」でもあります。保育者が気持ちを受け止め、子どもが納得して遊べる関わりも大切になります。子どもの成長を楽しみながら取り組もう
乳児クラスは毎日のように成長する子どもの姿が見られるのも、やりがいの一つ。次はどんな姿が見られるのかな?と楽しみながら保育を行なっていきたいですね。【関連記事】