夏祭り行事のねらい
「夏祭り」や「夏の夕涼み会」は、保育園や幼稚園、こども園の年間行事の中でも大がかりなもののひとつ。規模が大きい場合は、それなりの準備も必要になってきます。まずは、子どもたちにとって夏祭りを通してどのようなことを学んでほしいのか、どのような体験をして欲しいのか考えて、ねらいを定めましょう。
【夏祭り行事のねらい】
- 夏祭りの準備を通して、友だちと協力してひとつのものを作り上げる達成感を得る
- 夏祭りを体験し、季節の行事や伝統文化に触れる
- 保育者や友だちと親睦を深める
- 保護者と子ども、保育者が共に楽しく過ごす
- 保護者同士の関わりを深める
夏祭りの出し物【手作りゲーム編】
夏祭りのねらいやテーマを決めたら、実際の出し物を考えてみましょう。まずは子どもたちが大好きなゲームの出し物アイデアです。射的ゲーム
夏祭りの屋台気分が楽しめる、射的の手作りおもちゃです。割り箸とクリップ、輪ゴムがあればすぐに作れるので、園での活動にも取り入れやすいです。的には紙コップを使用して、かわいいこびとに仕上げました。年齢にあわせて距離を変えれば、異年齢でも一緒に楽しめますよ。金魚すくい
夏祭りの屋台で定番の、金魚すくいが楽しめる手作りおもちゃです。水を入れた洗面器に金魚を浮かべて、手作りのポイですくってみましょう。コンパクトなので、室内で行う夏の水遊びにもぴったり。何匹すくえるかを競ったり、縁日のゲームとしても楽しんでみてください。輪投げ
海の生き物をあしらった、手作りの輪投げゲームです。ボードの広さや紙コップの数、輪の大きさを調整することで、難易度や大きさなどさまざまなアレンジをすることができます。
魚釣り
対象年齢:3歳/4歳/5歳【材料】
- 厚紙
- クリップ
- 磁石
- 魚のイラスト
- 割りばし
- タコ糸
- セロハンテープ
- 厚紙に魚のイラストを貼り付け、切り取ります。イラストは手書きでももちろんOKです。
- 魚にクリップをつけます。
- 割りばしにセロハンテープでタコ糸をつけ、先に磁石を取り付けます。
- たらいに魚を入れれば完成です。
夏祭りの出し物【屋台・出店編】
ゲーム以外にも景品がもらえる出店や屋台を用意して、お祭りの雰囲気をさらにアップさせましょう。かき氷屋さん
夏の「ごっこ遊び」に使える、かき氷機のセットを作ってみましょう。牛乳パックの本体にストローのハンドルを付けてみました。廃材と身近にある材料で簡単に作れるので、ぜひ子どもたちと作って屋台ごっこを楽しんでみてくださいね。 ▼その他のかき氷アイデアはこちらアイスクリーム屋さん
夏の風物詩であるお祭り気分を楽しめる製作アイデアです。縁日に並ぶ屋台をモチーフに、カラフルなアイスキャンディーと、首から掛けて遊べる立ち売り箱を作りました。子どもたちが屋台の店主となって、「チョコバナナ屋さん」「綿あめ屋さん」など好きなお店にアレンジできますよ。ヨーヨー釣り
夏祭りと言えばやっぱりヨーヨー釣りですね。カラフルな水風船のヨーヨーが浮かんだプールに子どもたちはワクワクすること間違いなしです。市販のヨーヨー釣りセットについている釣り糸は少し難しいので、年齢によってはS字フックとストロー、紐を使って手作りできる強度のあるものに変えても良いですね。ひもくじ
「ひもくじ(くじひも)」とは、たくさんのひもを垂らしてその先に景品をつけるくじ引きです。段ボールを使って手軽に作ることができ、何が当たるか分からないドキドキ感が楽しめますよ。保育士さんの手作りおもちゃや簡単なぬいぐるみ、折り紙、お菓子などの景品を準備して楽しみましょう。縁日ごっこにおすすめのダウンロードキット
縁日ごっこに使えるキットをご紹介します。メンバー登録で無料ダウンロードができますので、おすすめですよ!●縁日チケット 夏祭りの行事に使える縁日チケットです。ハサミの練習にも使うのもおすすめです。PDFファイルはA4サイズで作成しています。印刷してご利用ください。 ●三角くじ 夏祭りの行事に使える三角くじのイラストです。ハサミの練習にも使うのもおすすめです。PDFファイルはA4サイズで作成しています。印刷してご利用ください。
お面屋さん・うちわ屋さん
お祭りで子どもたちの憧れを集めるお面。画用紙や輪ゴムを使って、オリジナルのお面を作ってみてはいかがでしょうか。つけてみたら小さかった…ということがないように、事前に子どもたちの頭のサイズをおおよそ測っておくと良いですよ。また、うちわもお祭りの雰囲気を楽しむのにぴったりです。白い無地のうちわを用意してお絵描きブースを作り、手作りのオリジナルうちわを作るのもおすすめです。
食べ物屋さん
景品とは少し違いますが、衛生面への配慮をしながら調理スタッフさんに協力を依頼して食べ物の屋台を出店するのも良いですね。出来るだけ手軽に作れるものや手が汚れないもの、こぼれないものを選びましょう。このときアレルギー食材には要注意。園内でどのようなアレルギーを持つ子どもがいるのか把握したうえで、対応を考えましょう。また感染症などのリスク管理として園内で食べることを避けたい場合は、小分けになったお菓子を用意しておくのも良いでしょう。食品を扱う場合は気を付けなければいけない点も多いですが、子どもたちもワクワクするお店になりそうですね。
夏祭りの出し物【体験型】
子どもたち自らが参加する体験型の出し物は、楽しめるだけでなく協力する大切さや達成感を味わうことができるので、ぜひ取り入れてみてください。お神輿(おみこし)
やっぱりお祭りに欠かせないのが、お神輿(おみこし)ですね。クラス全員で手作りの神輿を担ぐことを目玉としている園も多いのではないでしょうか。当日までに大がかりな製作を協力して行うことで仲間との協調性が育まれ、何かに一生懸命取り組む大変さと同時に達成感を味わうことができます。盆踊り
みんな参加で楽しく盆踊りもおすすめ。さまざまな曲があるので、子どもたちと一緒に曲を決めてみるといいかもしれません。【おすすめの盆踊り楽曲】
- 月夜のポンチャラリン
- アンパンマン音頭
- アラレちゃん音頭
- お江戸はカーニバル!
夏祭りの導入におすすめの手遊び歌
夏祭りの行事や、準備のための製作活動などに取り組む前に手遊び歌で雰囲気を盛り上げてみるのも良いですよね。夏らしい歌をご紹介します。ペロペロアイス
アイスクリームが題材になった曲もいくつかありますが、夏にぜひ歌いたい定番の手遊び歌がこの「ペロペロアイス」。1番が「おおきな」アイスとスプーン、2番が「ちいさな」アイスとスプーン、そして3番は「ちいさな」アイスクリームに「おおきな」スプーンという構成で、最後にオチがついている楽しい曲ですね。たこやき
屋台の定番とも言える「たこ焼き」。こちらの手遊び歌は、比較的短めでアクションも分かりやすいので、ちょっとしたすき間時間にもおススメの1曲です。後半の、たこ焼きを食べるの部分の「あ!あつい」以降は、大きめの手振りや動きで、子どもたちと一緒に楽しみましょう。すいかのめいさんち
夏にぜひ歌いたい定番の手遊び歌です。原曲は、手遊び歌にもよく使われるアメリカ民謡(童謡)の『ゆかいな牧場(マクドナルドじいさんの牧場)』ですので、聞きなじみがあって覚えやすい1曲ですよね。夏祭りの導入におすすめの絵本
活動の導入として絵本の読み聞かせもおすすめ。こちらの記事では、夏祭りをテーマにした絵本を紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。【おすすめの絵本】
- わにわにのおでかけ
- ばけばけばけばけ ばけたくん おまつりの巻
- おまつり
- はなびドーン
夏祭りにおすすめの壁面・部屋飾りアイデア
夏祭り当日は、雰囲気をより演出するために壁面や部屋飾り製作で飾るのがおすすめ。夏の時期にぴったりのアイデアをご紹介します。おすすめのダウンロード素材
こちらは8月用ですが、夏祭りのイメージにぴったりの絵柄です。メンバー登録で無料ダウンロードができますので、ぜひ使ってみてくださいね。映える!スイカのガーランド
夏の風物詩であるスイカに見立てたガーランド飾りで保育室を夏イメージにしましょう。蛇腹折りにした画用紙を半円形に展開する定番の製作を使います。コラージュ アイスクリーム
カラフルなアイスクリーム(ジェラート)を、思い思いのコラージュで作ってみましょう。平面で作るので、夏の壁面のアクセントとしてもオススメです。スイカのちょうちん
夏のお祭りの飾りつけにおすすめの、提灯(ちょうちん)の製作アイデアです。夏祭りごっこの屋台の飾りつけや、七夕、納涼祭の吊るし飾りにもぴったりです。折り紙のセミ
夏の昆虫としてよく見かける、セミの折り紙を紹介します。とても基本的な折り方で、子どもだけでも作りやすい難易度です。大きな木をモチーフにした模造紙などに貼り付ければ、たくさんのセミがとまる壁面飾りとしても応用できます。カラーペンを使って、好きな模様や目を描いてあげてもかわいいです。 ▼その他のアイデアはこちら折り紙で簡単!夏イメージ
簡単な折り紙で、壁面にちょっとしたあしらいを追加してみるのもおすすめです。夏祭り行事を楽しもう
毎年恒例の目玉行事でもある夏祭り。まずはねらいをしっかりと定めて計画を立てながら準備補進めましょう。そして、当日は、子どもたちと一緒に目いっぱい楽しんでくださいね。【関連記事】